見出し画像

同調圧力の社会から見ると暑苦しい映画

『クライマーズ・ハイ』(2008年/ 日本)監督:原田眞人 出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、小澤征悦、田口トモロヲ、滝藤賢一、でんでん、遠藤憲一、高嶋政宏、山崎努

1985年8月12日、乗客乗員524名を乗せた日本航空123便が、群馬県多野郡上野村の御巣鷹山に墜落。群馬の有力地方新聞・北関東新聞社の記者・悠木は、事件の担当デスクに任命され、混乱する状況や次第に露わになっていく社内の人間関係の軋轢に押しつぶされそうになりながらも、未曾有の大惨事の真実を伝えるために奔走するが……。ベストセラー作家・横山秀夫の原作小説を、「突入せよ!『あさま山荘』事件」の原田眞人監督が映画化。主演は堤真一、堺雅人ら。

NHKBSで何気に見てしまった。日航機墜落事故の裏側というような新聞社のスクープ合戦の映画。あの時代ならでは新聞記者のゴリ押しぶりが見られる。今はその反動か、各社とも同じような記事ばかりだ。誤報騒ぎもあったりして、権力側の言いなりが各社の生き残り戦術なのか?

そういう現代からみれば暑苦しい映画である。ただ役者がみないいんだよな。あの頃のスタイルだからか?

尾野真千子が男に混じって男勝りの活躍をする。そういう世界だった。スター記者というような。記者は誤変換しないように注意しなければ。「記者の記者が記者の記事」を書く。誤変換を直せよ!そういうレビューじゃなかった。

「クライマーズ・ハイ」とは遭難しかけたが記者が脱落事故で意識を無くして、前任者が付けてくれた杭によって頂上まで登りきったという追想が新聞記者のモラルとして、冷静になる意識が必要というドラマ。興奮状態の中で進んでいく記者を操っていく権力側ということだが、今は冷静になりすぎて怒りの感情がない世の中になってしまった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?