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シン・俳句レッスン113

桜は当たり前のようにありそうで難しい。もともと桜がそれほど好きでもないし。

花よ花よと老若男女歳をとる  池田澄子

このぐらいかな。今日の目標句。

ひとりもの雨降れ降れと花曇  宿仮

ひとり傘桜散らしの花模様  宿仮

花がダブっているけど模様だからいいとする。

NHK俳句

題「石鹼玉(しゃぼんだま)」新選者:堀田季何の年間テーマ「俳句の凝りをほぐします」。具体的な俳句テクニック法を学ぶ。良い俳句とはどういう俳句?新レギュラーの庄司浩平、MCの柴田英嗣の挨拶句

堀田季何は、まだ良くわからんな。第一週は初心者ということで、基本的なこととか。説明はだめだと言う。何が説明なのだろうか?写生ということは説明ではないのか?写生と説明の違い。


<兼題> 堀田季何さん「万緑(ばんりょく)」、西山睦さん「植田(うえた)」~4月22日(月) 午後1時 締め切り~ 

俳諧師(井原西鶴、池西言水、山口素堂)

加藤郁乎『俳諧志』から。

井原西鶴
西鶴は物語作家になる前は俳諧師で談林派の総大将宗因の弟子だった。

俳諧の宗匠(師匠)になった人だという。西鶴は独吟選六百句とか、即興で作ったというがあまり俳諧では注目されなかったのかな。

天下矢数二度の大願四千句也 井原西鶴

西鶴は発句より連句にすぐれていたという。それも即興の力か。ジャズでいうインプロヴァイザーとしての西鶴は、芭蕉より其角に親近感を抱いたようだ。。

浮世の月見過ごしにけり末二年(辞世の句) 井原西鶴
しれぬ世や釈迦の死あとにかねがある
世に住まば聞けと師走の碪かな碪(きぬた)かな

池西言水

「木枯の言水」と言われた句が名句とされる。

木枯の果てはありけり海の音  言水

芥川にも木枯らしの句があったが言水の影響だろうか?

木がらしや目刺にのこる海のいろ 芥川龍之介

紙鳶裸子は見ぬ都かな  言水

「紙鳶(いかのぼり)」「裸子(はだかご)」。品川で裸で凧揚げする子供を見て作ったとか。

引袖も涼し太鼓の四がしら

祭の情景なんだろうか?

猫逃げて梅ゆすりけりおぼろ月
菜の花や淀も桂も忘れ水
鯉はねて水静かなり時鳥

それほど難しい句ではないような。「淀も桂」は川の名前。

山口素堂
芭蕉と同門で親しく蕉風開眼の句の脇を付けたという

かれ枝にからすのとまりけり秋の暮 ばせお
 鋤かたげ行霧の遠里       素堂

芭蕉の句は漢詩「寒鴉枯木」に想を得ているが漢詩の知識は素堂から教えを請うたとある。

目には青葉山郭公はつ鰹  素堂

これは青葉郭公鰹と季語が3つも入った句で有名。季重なりもこのぐらいなら名句になる。

人それを俳句と呼ぶ

今泉康弘『人それを俳句と呼ぶ』を借りた。新興俳句系の本。

「ラジオのように」
ラジオの深夜放送が若者の共同体となったのに対して、カウンターカルチャーとしての俳句は、疑似伝統(花鳥諷詠は明治に虚子がいい出した伝統)が老人のたまり場(疑似共同体)となっている結社について。昨日『角川 俳句』の感想で書いたことと似たような意見なのだが、新興俳句を弾圧したのが放送協会の企画部長だった小野賢一郎(蕪子)という俳人だったという過去があった。


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