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エマ・ストーンが「哀れなものたち」にならなければいいが

『哀れなものたち』(2023年製作/142分/R18+/イギリス)監督: ヨルゴス・ランティモス 出演: エマ・ストーン/マーク・ラファロ/ウィレム・デフォー/ラミー・ユセフ


風変わりな天才外科医ゴドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)の手によって死から蘇った若き女性ベラ(エマ・ストーン)が、“世界を自分の目で見たい”という強い欲望に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)の誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出る。時代の偏見から解き放たれたベラは、平等と解放を知り、驚くべき成長を遂げていく。

エマ・ストーンがそこまでやるかと思うぐらい頑張っているのだが、作り物めいて物語の中に入り込めなかった。フランケンシュタインのような人体実験する医者が自殺した女性の死体とお腹の赤ちゃんの脳を移植して生き返らせるという物語。

純粋培養の赤ちゃんの脳を持った女性が社会に出て数々の冒険(アヴァンチュール)を経験した人間とは?というようなストーリー。イギリスの経験論とか根本思想にあるのかな。原作はポストモダンなゴシックロマンということだが。フランケンシュタインのパロディであるのは間違いないのだが。

作り物めいたセットはフェリーニみたいだったけどそこはディズニーだからなのかおとぎ話のようなセットなのだが、前半はセックスシーンが多くて、最近の映画は過激だなと思ってしまった。後半のストーリー展開はなるほどと思わせるものがあった。多分原作では一大物語が展開されているので、映画では描ききれてないような。物語の流れを当てはめていく感じで、展開が早い。それと映画では長く感じてしまう。

エマ・ストーンの映画でもあるのかな。ファンの人は見ていて楽しいのか?セックスシーンがかなりあるけど。

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