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月光に照らされひとり炭坑節 

昨日の深夜に撮ったピンクムーン(4月の満月)。「シン・俳句レッスン」の方にも上げているのだが、高柳重信の名句があった。

「月光」旅館
開けても開けてもドアがある  重信

月下の宿帳
先客の名はリラダン伯爵

リラダン伯爵は『未来のイヴ』の作家。このへんは『人それを俳句と呼ぶ―並行俳句から高柳重信へ』今泉 康弘でも少し書いた。

最近のお気に入りは高柳重信だった。立て続けに本を読んでいる。林 桂『船長の行方』も最初の俳句批評は高柳重信だった。

船焼き捨てし
船長は

泳ぐかな  高柳重信

高柳重信の俳句について、いろいろ気づきを述べていた。この多行俳句にメルヴィル『白鯨』を感じた。

図書館に地獄本二冊返却。借りたい本はなく、今借りている本を読もうと思ったのだが、『角川 俳句四月号』を借りてしまったんだ。

ネットカフェで『白鯨 下』と『人それを俳句と呼ぶ―並行俳句から高柳重信へ』を読んだ。夕方映画はパスして帰宅。

Amazon Primeで『宮廷の諍い女』を観る。中国版『大奥』か?清時代の後宮の話だからけっこうえげつなく描いている。漢人は善人っぽく、満州人は批判的に。『始皇帝』と見比べると面白い。ただ出演女優は垢抜けている感じだ。一時期の中国映画の美人タイプではなく小顔の現代風。また個性的な感じがする。

今日の一句。すでに「シン・俳句レッスン」で詠んでいた。なかなかの傑作だと思う。

月光に照らされ
ひとり

炭坑節  宿仮

今日の一首。最近の課題は初句切れだった。

月が出た
踊る阿呆は
ただひとり
ピアノソナタの
『月光』を舞う

俳句に引きづられているな。ベートヴェンの『月光』で「炭坑節」を踊ってみたらどうだろうという歌だった。


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