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シン・現代詩レッスン11

今日は軍歌からTV主題歌をイメージして。

尼ヶ崎彬『近代詩の誕生: 軍歌と恋歌』を読んで感じたことがあったので。軍歌は『抜刀隊』をやりたいとおもったのだが漢詩だから難しそうだ。フランス国家の『ラ・マルセイエーズ』は口語体で比較的易しいかなと。『新世紀エヴァンゲリオン』のテーマ曲「残酷な天使のテーゼ」をイメージして。

「ラ・マルセイエーズ」

さあ行こう、祖国の子らよ
栄光の日が来たのだ!
我らに対して 暴君は
血まみれの軍旗を掲げた
聞こえるか そこここの田野で
兵士らが野獣のように唸っているのを?
奴らの狙いは、君たちが腕に抱く
息子や妻の喉を掻き切ることだ
(リフレイン)
武器を取れ、市民たち!
隊列を組め!
進め!進め!
濁った血を我らの畑に吸わせよ!

尼ヶ崎彬『近代詩の誕生: 軍歌と恋歌』


ほとんどそのまま使えそうな歌詞だった。「エヴァンゲリオンのテーマ曲」もそのまま使えそうな歌詞だった。アニソンが国歌と成る日が近いのかもしれない。革命歌なのだが、残虐性が出している。国歌として勢いがあるからスポーツ向きか?他の国の国歌に較べて「君が代」はどうして意気消沈してしまうのだろうと思っていた。意気消沈ではないか。内に秘める闘志というものか?それも、市民が勝ち取った歌と権力から与えられた歌では闘志も違うのではないか?そうだ、円谷幸吉は、それで自殺したのだった。むしろ、その遺書の方が悲しい。特攻隊の遺書みたいだ。

川端康成のコメントがその悲惨さを言い表している。韻律の美学みたいなもの。

韻律の美学として七五調がいいかな。

「残酷な天使のテーゼ」

さあ、侵略だ!子供らよ
新しい天 使(死)の暴君
破壊せよ君 狂っている
この世の地獄 次の子へ
奴らの狙い わが市民
奴らの息子 撃ち殺せ
奴らの妻も レイプしろ
※くり返し※
空爆するは養老院
空爆するは産婦人科
空爆するは学校さ
※くり返し※
お父さんお母さん
生んでくれてありがとう
そしてお前は天使(ヒーロー)だ

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