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【詩】雨の日は立ち止まって

寄り添うような春の嵐の夜でした
雨と風が激しくうねり
怖さよりも
まるで生き物がそばにいる感覚に
ほっとしながら眠りました

イヤホンで耳をふさぎがちな時代
季節の音に気付かないまま
みんな速足で進んでいく

雨の日は立ち止まる
人間は忙しすぎるから
雨粒が話し相手
循環してきた水が
おもしろい昔話を聞かせてくれるかもしれない

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