晴海埠頭の客船ターミナル
正月だから、という奇妙な理由で、東京湾に船で浮かんでいた。かつての東京の正月は、もっと静かだったような気がする。都内に残る人が少なかったせいか、道路も店もガラガラだったり、そもそもどこも営業していなかったりしたのだが、いつからか、正月とて都内の道路はそれなりに混んでいるし、お店も大行列だったりするようなことが増えたような気がする。六人も乗ればいっぱいになってしまうような小型のプレジャーボートで、若洲から海に出た。船長は妹で、ガソリンを入れるための携行缶を貸して欲しい、と言わ