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#ネタバレ 映画「曲がれ!スプーン」

曲がれ!スプーン
2009年作品
監督の優しさが見える
2017/2/21 8:08 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

タイトルが「おバカ」しているので敬遠していた一本ですが、人間、無性に「おバカ」がしたい時もあるもので、ついタイトルに釣られて観てしまいました。

そうしたら、これが、なかなか面白い。

まだ、あどけなさの残る長澤まさみさんも可愛いですし、映画「キサラギ」を思いだすような舞台的なドラマも面白い。そして、なにより超能力者たちの持つ「密かな哀しみ」に共感と感動をしてしまいました。

もちろん私は超能力者などではありません。

でも「気功」を通じて普通の方ができないような事を日常的に体験しているわけです。ある方の「気功」の本には「言うものは知らず、知るものは語らず、ただ行うのみ」というような言葉が書いてありました。「老子」の言葉をもじったものかもしれませんが、その言葉の持つ「重み」「怖さ」などにも、ほんの少しだけ想像が至るようになった今日この頃です。

こんな映画を作る本木克行監督はほんとうにピュアで優しい人だと思います。正直申し上げれば「大の男が作ってしまうには恥ずかしいほどの純情」が流れています。遅まきながら思い起こせば、監督の他の作品に流れているものも同じだったと気づきました。

★★★★★

追記 ( 信号機のなぞ ) 
2017/2/22 9:08 by さくらんぼ

「マーフィーの法則」でも読んだような気がしますし、皆さまご承知の話ですが、私も「急いでいるときは赤信号が多い」のです。

自宅を出て最初に渡る信号機は9割(感覚的に)が赤信号。優先道路にもかかわらず、出勤するときも、休日に喫茶店に行くときも、何十年も前からです。

近所の喫茶店帰りに渡る最初の信号機も9割が赤信号。

もう笑ってしまうくらい「法則化」しています。もしかしたら、「私の意念(急ぐという)が運命を変えている」のかもしれません。それならと、逆に「9割を青信号にする意念」を思っていますが、いまだ成功していません。

追記Ⅱ ( 武術のなぞ )
2017/2/24 14:20 by さくらんぼ

「気功」→「合気柔術」→「居合」と検索したら、「居合」のYouTubeで「見えない刀さばき」を見つけました。まるでコマ落としの映画みたいに速い。「まさか」と言うのが正直な感想でした。

でも「ブルース・リーの動きも速すぎてフィルムに写らないから、わざとゆっくり格闘していたらしい」と聞いて、「もしかしたら」とも思い始めて…。

そんなある日、古本屋さんで空手・古武術に関する2冊の本を手に入れ「どうやら、ほんとうらしい」事を知ったのです。

そんな話を数か月前マイページに書きました。

でも「見えない技」なんて人間に可能なのか。

今日はそこを書きいたいと思います。基本的にこれは本の要約のつもりです。でも失礼ながら斜め読みですし、素人・門外漢である私の理解・解釈ですから、ピントのずれた酔っぱらいの戯言と思って聞いてください。

例えば手で殴るとき、刀で斬るときは、手を後ろに引いたり、刀を振り上げたり、あるときは腰をひねったりする、いわゆる「ため・前兆現象」があります。

人はたぶん無意識にその「ため・前兆現象」を読み、相手の次のアクションを予測しているのだと思います。「犬だって、ご主人様が手をふりあげれば、叩かれると思って頭を下げ、小さくなります」。

ならば、その「前兆現象をカット」すれば、「相手のスキを突く」ことができる。スキを突かれた相手は、一瞬あたまが真っ白になる。そして我に帰った時には、もう相手の拳や、刃が目の前にあり、「見えなかった(汗)…」と尻もちをつく事になる。

こうやって相手の注意をそらして騙す、これはある意味「手品の応用」とも言えるかもしれません。ある流派の空手の先生は「帯が揺れている内はだめだ」(たぶん腰をひねっている証拠)と言うらしいです。

追記Ⅲ ( 取り扱い方法 ) 
2017/2/24 14:25 by さくらんぼ

映画「アンブレイカブル」にも描かれていますが、たくさんの犠牲者がでた大事故・自然災害などから奇跡の生還をした人たちは、「なぜ自分だけが助かったのか」と悩むそうですね。皆「生かされた理由を探す」のです。

ならば超能力者や天才など、一芸に秀でた人もそうでしょう。とくに超能力者などは、神秘的な力を授かったため「神を畏怖」し、闇ではなく光の道を目指すのではないでしょうか。

映画「 曲がれ!スプーン」では「見世物小屋」と化したTV局と、「教会」のような喫茶店がでてきました。二つは対照的な世界です。

もしかしたら超能力・奇跡と言うものは「見世物小屋」ではなく、「教会」のような場所で、愛を持って語るべきものなのかもしれません。

追記Ⅳ ( 少林寺拳法のなぞ ) 
2017/2/25 10:21 by さくらんぼ

ボクシングには「ライト級」とか「ヘビー級」などの階級があって、「ヘビー級」のパンチの方が破壊力があるようです。体重がパンチに乗るからでしょう。

では体重の軽い少林寺拳法のパンチが強いのはなぜなのか。

本場中国の少林寺拳法の練習場にある「石畳」の石が「へこんでいる」事から、その秘密が推測されたそうです。

少林寺拳法では突きを入れるとき、バンと音が出るぐらい足裏を床に叩きつけて踏ん張るのだそうです。

その瞬間、見かけ上の体重が増えます。体重計の上で踊れば体重が増えるのと同じ理屈です。

その体重が増えた瞬間に突きを入れれば、ライト級の体重でもヘビー級のパンチが打てるとか。

私の記憶違いでなければ、この話は何十年も前に、たしか新聞のコラムに載っていたものです。少林寺拳法をする人にとっては常識かもしれませんが、私は凄く新鮮な驚きを受けて、いまだに忘れられない話でした。空手の話から思いだしたので書いておきます。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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