「ヨーロッパ特急」
心が一つになる瞬間
2016-05-01 14:29byさくらんぼ

（　引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。　）

「私がブログを書くのは、情報を伝えたいからではなく、己のパッションを開放するためだったと気づいた。だから極論すると、伝える内容は△○□の三つでも良いはず。一つの言葉でも状況により色々なパッションを乗せることができる。禅でもこの三つを重要視している」。

先日そんな話を書いたことがありますが、この映画「ヨーロッパ特急」にも、それを思いださせるエピソードが出てきました。

ラスト、王女様との会見シーン。

王女様はカメラマン（武田鉄矢さん）に近寄り、デート中にカメラマンの口癖だった「この○○！」をつぶやくのです。

「この○○！」。

この時、このワードに込められたパッションは「王女様からの万感のこもった、愛と、感謝と、別れの言葉」。

そうです。これは映画「ローマの休日」へのオマージュのよう。

流れが予測できるけれど初めて観る作品。

だから私たちは、大げさに言えば“歴史的名作との初めて”を疑似体験できるのです。

映画館で観ましたが、やはりラストは涙。

TVでも再放送を観た記憶もありますが、最近はご無沙汰しています。もう一度観たい作品です。

★★★★

（ 　最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。）