「インデペンデンス・デイ」
蟻の一穴
2016-09-16 07:36byさくらんぼ

（　引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。　）

世界で唯一の被爆国・日本には、そのトラウマから「核アレルギー」が生まれたようです。そして結果的に、建前・「非核三原則」で断固として核を排除し、本音・「米国による核の傘」で鉄壁の核武装を完了しました。

核兵器は確かに分かりやすい脅威ですが、脅威は核だけではありません。

古典SF小説・「宇宙戦争」（H・G・ウェルズ）では、見えない「ウイルス」がランボーみたいな特殊部隊のスーパー兵士となりました。

そして現代は本物の「ウイルス」どころか、新たに「コンピューターウイルス」も作られ、その静かな脅威は減るどころか、むしろ増えています。

又、ギリシャ神話には「トロイの木馬」という言葉があります。「コンピューターウイルス」にも「トロイの木馬」タイプが作られ、「最初は動かず油断させておいて、後に忍者のようにウイルス活動を始める」ものもあるようです。

人類には戦うすべがないと思われた、天を覆うばかりの巨大宇宙船が、目に見えない小さな「コンピューターウイルス」に駆逐されるラストの驚きと脅威、それは「宇宙戦争」（H・G・ウェルズ）の時代から少しも消えてはいません。

★★★★

（ 　最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。）