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#ネタバレ 映画「秋日和」

「秋日和」
1960年作品
「客観的」は「たにんごと」
2016/5/4 8:50 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

映画の終わり、縁談話がまとまってしまったので、尽力した間宮(佐分利信さん)、田口(中村伸郎さん)、平山(北竜二さん)の三人は、「なにか他にも面白いことは無いか」と残念がる。

そのとき、「そうだ、お前のところの縁談をまとめようか」と一人が言う。

「いやいや、俺のところはまだだ」と、即返事が返る。

さらに追加して、「縁談が必要でも、お前たちには頼まない」と…。

「客観的」は「たにんごと」と読む。

★★★★☆

追記 ( トップダウン ) 
2016/5/4 14:02 by さくらんぼ

企業における社長さんたちは、会社の進路を高い視点から指し示すのが仕事(客観的)。

でも部署や従業員にはそれぞれ個別事情・心情があります(主観的)。

だから「総論は正解でも、各論は誤り」的な事が起きることがあります。

そこで部長さんや、たくさんの部下が調整に参加。部下だけでは困難なら社長さんも参加します。

これを逆に行ったら、丁寧かもしれないが時間がかかりすぎる。

「そんなスキルが縁談をまとめる事にも生かされた」わけです。

無自覚に部下でもない人を部下扱いする悪癖も見え隠れしましたが、総論は正解。

現代ではもう少し手腕を洗練させた方が良いと思いますが、こんなふうに、世の中の距離間には「たにんごとで、ちょうどよい」場合もあるのです。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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