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#ネタバレ 映画「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

「ヴィクトリア女王 最期の秘密」
2017年作品
変化への希望と不安
2019/1/31 15:34 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

「バーフバリしか知らないけど、おもしろかったね。」「うん、おもしろかった」。

上映終了後のロビーで、おばさんたちが、そんな話をしていました。

確かに、しみじみとした良い映画でした。

最近は、表現方法が前衛的!?な作品も多い中、これは、落ち着いて観られる、オーソドックスな佳作なのです。

★★★★☆

追記 ( 変化への希望と不安 ) 
2019/1/31 15:56 by さくらんぼ

映画の終盤、今わの際のヴィクトリア女王が、親交を結んだインド人の若者・アブドゥルと二人きりにしてもらい、彼に言うのです。

「若い頃、私は早く死にたかった。しかし、今は、死が怖い」と。

すると、アブドゥルは、たぶんヒンドゥー教に関係のある詩の一節を語り、彼女を安心させたのです。まるで、カトリックの神父さまが聖書を語るように。

(正確には覚えていませんが)「水はやがて海に還るのです。だから、あなたも、それにまかせなさい。安心して、それにまかせなさい」と。

それを聞いた女王は、落ち着きを取り戻し、やがて、眠るように大往生しました。

ここに、映画の主題が結晶していたように思います。

振り返れば、イギリスも、アメリカも、それぞれの「変化への希望と不安 」に、揺れているではありませんか。

追記Ⅱ ( 映画「シシリアン・ゴースト・ストーリー」 ) 
2019/1/31 16:07 by さくらんぼ

映画「シシリアン・ゴースト・ストーリー」で、私は「水はいつか戻ってくるもの」というレビューを書きました。

映画「ヴィクトリア女王 最期の秘密」のラストは、映画「シシリアン・ゴースト・ストーリー」の、海が出てくるラストの、補足説明にもなりそうです。

追記Ⅲ 2023.1.20 ( テーブルマナー )

そうそう、宮中晩餐会が出て来ますが、スープの飲み方など、日本で教えられるテーブルマナーとは違った風景も見られたように思いました。皆さまけっこう自由にお食事をされているようです。


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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