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介護士っていう職業への考察。

なりたい職業NO1 に介護士が上がる世の中にするしかないと最近は思う。ただし、期間限定で。期間は2020年~2050年まで30年限定で。
ずっとではなくていい。別に私は介護士自体を神聖化したいわけでも何でもないし、むしろ無くなってしまう時が来れば、それだけ必要度がなくなった世の中になっているわけだからそのほうが良いとさえ思う。
ちょうどベビーブームのころの人たちが高齢を迎える時期の期間が終わるまででいい。ただ、もしかするとそのベビーブームの周辺の人たちが介護を必要としないか、受け始める年齢がもっと先になる可能性も否めないと私は思う。現に今の時代、100歳近い年齢でも矍鑠と介護を受けなくても大丈夫な方も増えてきている。
それが未来にどう変化していくのかは、正直誰にもわからない世界だなと感じる。

天変地異や犯罪が増えてきている時代ではあるけど、やっぱり大体1980年までの人が高齢になる時代、2070年ぐらいまでがピークとして、ただ、介護を受け始める年齢もきっと高齢化すると思うので、
例えば一人の介護士が一人の人間に介護を行うスパンも短くなっていくのではないかと。ロボットが介護を行うというのも一般化していくかもしれないし。
そんな中で介護士をなりたい職業NO1にしていくというのはなかなか難しい。というか困難でしかないと思う。
人材が不足しているのにもかかわらず、介護士のイメージアップになるような情報自体がほとんど世間に広まらないような状況だし、
それは介護の世界の問題だというひともいるのかもしれないけど、これだけあらゆるものが偽の情報やら過大広告なんかで操作されて広まってしまう世界で、ここまで酷い扱いを受けること自体が何かおかしいと感じてしまう。
だから介護士自体のイメージを上げたいと思うけど、でも真面目に、なりたい職業というのは「お金」でしかないのかもしれないけれども。。。。

介護士が「夜勤を何回も入らなければ生活が成り立たない年収」で在る以上、それは無理なのかも。例えば一日8時間労働で、休日出勤や残業などの手当てがつかず、時給換算して2000円も貰えはしないわけで。そんな状況で生活していくのは今の時代ではなかなか難しいのかもしれないと思う。
看護師がなりたい職業であった理由も、やはり給料がそこそこ良いからで、介護士の給料が上がれば、それこそなりたい職業にもなっていくのかもしれない。

ただ、そういった部分を除いて今は考えていきたい。実際、「価値観や人生観に対する変化」というアセンションが起こっていけば、それは可能だと私は考えている。
単純に「多様化するだけ」では難しい。大切な部分が余計に見えにくくなっていくだけでしかならないからね。今現在は、まだ変化し始めた段階なので、多様化してきているだけに留まっているかもしれない。
でもそこで変化できれば確実にそれは可能なんだと、薄々気付き始めてる。

まず「介護の必要性」について、大きく考え直すことになるだろうと思う。
現時点で認定されている「要介護者」の基準は、あくまで今現時点での価値観に基づいて決められている。つまり、本当にそこで介護が必要なのかどうなのか、という部分はかなり見直していくことになるのではないかと思う。
実際例えば「自分はこう生きたい」というパーソンセンタードケアがさらに一般化、当たり前化していくようになれば、そこは見直しをせざるを得ない状況になる。逆に言えばそれだけ本人の意思に基づいてケアが行われない現状の証でもあるといえる。

で、死生観なんかも最近は変化してきているのをいろんな人たちと話す中で感じるし、確実に価値観や人生観への変化は起こっているのだと思う。
そうした変化の中でも結局は介護士として、要介護者に向き合う姿勢自体はあまり変わらないだろうと思う。だから結局介護士の価値は、介護者の意識とか、心理に大きく関係して変動するのではないか。

この辺が非常に重要な部分なのかな。きっと。
買い物客の心理状態を操作するマーケティング理論と同じように、
介護者の心理状態を理解できれば、パーソンセンタードケアが一般的になるだろう。そして、介護を受ける立ち位置の人が「介護を受けているから」という言い訳を抱かなくなるようになっていくと思う。
家事なんかもそうだし。家電を利用するようになって「楽をするようになった」と言われてたのも少しだけで、今は家電自体が当たり前に家にある世の中になってきた。
結局、そういった環境の変化に順応していくことが人間の一番の強みだと思う。だから、
例えばアルツハイマー病などを発症した人が、それとともに生きていけるようなケアの仕方をする。ただそれだけのことだけど、それがまだ当り前ではないから「認知症を予防するために」とか「認知症は~」となる。
そりゃ失禁しないでいられるならそれに越したことはないでしょうけど、失禁したところで、別になんてことはないのだから。そこが当たり前になっていく。そのケアに携わる。
そう、本人が自分自身と向き合うことに関われること自体が、介護士の一番の醍醐味だと私は思う。

こんなことを業界内で口にしてしまえば、そんな甘い世界じゃないよと笑われてしまう。笑われるのには慣れた。
だけどね、介護士はパーソンセンタードケアを行うと言われていても、結局自分自身を見つめていないことが多いんだよ。
自分自身を見つめることができない人間に、介護職は務まらない。なので、それが当たり前になっていければ、介護士としての強みになっていくと思うし、そしてその強みはきっと他のあらゆる世界においても、非常に有効的な強みになっていくと私は思う。

例えば脳研究分野で、非常に有能な介護士の脳内の活動量なんかを、ほかの職種と比較してみると、きっとよくわかるかもしれない。動作予測しながら、時間配分を行いつつ、目の前で起こるイレギュラーに冷静対応する能力は、ものすごい価値がある人材だと思う。
そういった人材しか、残っていけないからこそ、人手不足になる。

そんなわけで、介護士の能力についてもっともっときちんとプレゼンテーションしていきたいと思っている昨今。単純に人が少ないからと騒ぐこともなく、あるいは今すぐ高時給にするでもなく、もっとその介護士の特性についての認知度がはっきりしていくことも必須だと感じる。

そんなところで。


もっと読んでみたい!という気持ちが 何かを必ず変えていきます。私の周りも、読んでくださった方も、その周りも(o^^o)