【開発担当インタビュー】お客様の声を聞き、魅力的な商品とは何かを考えて形作っていく。それがアピステの商品開発体制。
こんにちは。アピステnote編集部です。
今回の記事ではインタビュー形式でアピステの商品開発グループについてご紹介します。
商品開発グループの林さん(写真左) に採用担当の田中さん(写真右)がインタビューを行いました。
■田中
アピステの商品を直販体制で営業する中で、「この機能が良い」「メンテナンスしやすい」「品質が安定した」などお客様から様々な意見をいただいてきました。
そんな新商品を生み出す、商品開発グループの特徴は、『お客様の声を直接聞ける環境で、商品に求められる仕様を自ら考え形にする』『目的を達成するために合理的かつ柔軟に進めていく』ということです。
この特徴を中心に前半は働き方について、後半は風土やワークライフバランスについて、商品開発グループの林さんへインタビューしていきます。
それでは林さんお願いします。
■林
よろしくお願いします。
■田中
まずは、どのような経緯でアピステに入社されましたか?
Q1:入社経緯
■林
大学では電気電子工学を専攻していました。その後、外資系の電子機器メーカーでデバイスの開発担当として仕事に没頭していました。
職場の上司やメンバーにも恵まれた環境でしたが、働く環境の変化や事業再編がきっかけとなり、『お客様と近い距離で開発がしたい』『設計だけではなく仕様決定にも関わっていきたい』と思うようになりアピステへ入社を決めました。
■田中
そのような経緯で入社されたのですね。
お客様と近い距離とは具体的にどのようなことですか。
■林
前職では開発した商品は代理店や小売りの流通にのせて販売するので、バイヤーやエンドユーザーと距離が遠く、開発した商品に対するお客様の声が分からない環境でした。
商品のレビューを知りたいと思ってもお客様に直接確認することは出来ず、ネットの口コミから知ることがほとんどでした。
一方でアピステは直販体制のメーカーなので、お客様の意見を直接聞きながら商品開発が出来る環境があるので、そこに興味を持ちました。
■田中
実際に開発担当から営業に同行を依頼しているのを見かけたことがありました。
時には開発担当がお客様に直接連絡して訪問することもありますよね?
■林
そうですね。お客様の声を直接聞きながら開発出来る環境は直販体制ならではの特徴だと思います。
■田中
次に、仕様決定に関わっていきたいという点も教えていただけますか。
■林
どんな仕様が商品に求められるか自分で考え、仕様決定から設計まで任せてもらえる環境に興味をもちました。
面接の際に商品のバラックを見せてもらい「高価な部品はなんだと思う?」「この商品を実現するために、あなたならどう開発する?」と質問がありました。何て答えたかは記憶があいまいですが・・・。
この面接のやりとりから、お客様の声が直接聞こえる環境で、電気のスキルをいかして、商品の仕様決定から設計に至るまでの開発を担当できると思い入社を決めました。
■田中
面接でそんなやりとりがあったとは知らなかったです。
実際に入社してみてどうでしたか?
■林
自分の考えを商品仕様に取り入れられる幅が広いと感じました。
開発や設計に携わっていると「この仕様の方がいいのに」「この進め方がいいのに」と思っても意見が反映されないことがあると思います。
そうしたことも意見としてグループ内で共有し、議論を重ね、お客様にとっての付加価値を高める方法を見出していきます。
■田中
少数精鋭の開発環境で、議論を通して合理的に進めていくことになるので、一人ひとりの意見が還元されやすいということですね。
これまで、6機種の新商品開発に携わってきたと思いますが、具体的な開発事例についても教えてもらえますか?
Q2:開発事例
■林
環境改善機器のGDEシリーズではユーザーインターフェースの開発を担当しました。どんな仕様がお客様にとって使いやすいかを考え、それを実現するためボタン配置や表示デザインに反映しました。
■田中
私が営業をしていた際に鉄鋼メーカーで採用いただき、「操作感が良い」「見やすい」とご意見をいただいた経験がありました。ここにも開発のこだわりがあったのですね。
■林
自分がお客様だったらどうか、お客様はどう操作するかを意識した設計をしたので、その甲斐がありました。
■田中
他の開発事例についても教えてもらえますか?
■林
制御盤冷却システムのENC-Proシリーズで制御基板の開発を担当しました。
その際、静音性向上のため、必要に応じてファンの回転数を制御する仕様にしました。
■田中
その件も林さん主導だったのですね!
旧機種のファンは回転数が0か100でしたが、新機種から回転数が稼働状況に応じて変化しているのをお客様の生産ラインで見ました。
■林
直販体制なので営業もお客様や商品と距離が近いですね。
■田中
やはり営業にとっても、開発にとっても直販体制は魅力的ですよね。
続いて、新商品開発がスタートする際、各担当はどのようにアサインされますか?
Q3:開発へのアサイン方法、開発スパン
■林
商品開発グループは構想設計、詳細設計、量産試作、量産までの工程を担います。
新商品の着手承認が下りれば、各担当のスキルを考慮に入れて開発プロジェクトにアサインされます。
私は電気がメインの領域になるので、同時に2~3つの開発プロジェクトの仕様決定や電気設計を担当することもあります。
■田中
プロジェクトごとにそれぞれのメンバーがアサインされて開発を進めるということですね。
開発のスパンはどのくらいですか?
■林
開発スパンは商品によって変わりますが、短いと1年、長いと2~4年のプロジェクトになることもあります。
■田中
詳しくお話しいただきありがとうございます。
先日、商品開発グループの方々と話をしていた時に、自分のコアスキルを活かしながら、専門領域外の技術についても探求心もってとことんまで向き合うと聞きましたが、それについてはいかがですか?
■林
そうですね。付加価値の高い工程や自社開発が出来る工程は社内で行い、専門領域外のことでも外部の協力を得て開発を進めていきます。
自分の専門領域を生かして商品開発や設計をしていきますが、専門領域外のことは専門家のアイデアを活用して商品の性能を上げていくことも求められます。
■田中
専門領域以外のことに取り組んだ具体的な例はありますか。
■林
環境改善機器のGME-Sシリーズのインバータの開発です。
インバータ開発は未経験で、原理を教えてもらうところから始まりました。知見がない中でも商品性を上げられるような開発をしていきます。その際、開発会社の協力を得て専門外のこともキャッチアップすることが必要になります。
例えばお客様の使用環境を想定してどんな機能を搭載すれば、お客様にとっての付加価値が最大化するかと議論しながらインバータの開発にあたりました。
商品企画からのアイデアで実装した機能ですが、モーター容量1.5kwの商品のファンの回転数を意図的に落として風量を下げる設定ができるようにしました。
開発者は性能を上げる方向に視線が向いてしまいがちですが、モーター容量0.75kwサイズの商品と比較して「風量が同じでも省エネで静か」という使い方が選択できるようになりました。
これは新商品の特徴の一つになっています。
出来ないのであれば、出来る方法を考えて新しい技術領域にもチャレンジするのが醍醐味のひとつでもあるかなと。
■田中
開発を担当していると技術的な守備範囲が広がると聞いたことがありましたが、実際にこのような取組みをされていたのですね。
ここからは商品開発グループの風土やワークライフバランスについておうかがいします。
まずは風土について率直にどう思いますか。
Q4:開発の風土
■林
ミスを咎めないことだと思います。
これは誇っていい ことだと思っています。
もちろん設計ミスが発生して迷惑をかけることもありますが、なぜそうなったのかを振り返り原因を突き止めると、そこから「どうよくしていくか」をみんなで考えます。
現在、開発中の案件も様々な要因があって、振り出しにもどった経験もあります・・・。
誰しも 一度や二度そういうことは経験しているのではないかと思います。
営業や本社の各グループもそんな風土ないですか?
■田中
たしかに、そうですね。アピステ全体でもそんな風土があります。いっぱい打席に立って失敗しても原因を突き止めて、次のアクションを修正していきますよね。
開発が振り出しにもどった経験や新しい技術をキャッチアップしていくとなると、ハードワークのイメージがありますが、ワークライフバランスについて実際のところはどうですか?
Q5:ワークライフバランス
■林
もちろん開発が佳境になるとタスクが増えて、帰宅が遅くなることもあります。
業務量によりますが18:00に帰る日もあれば、21:00まで仕事をする日もあります。ですが、21:00以降はPCが強制終了するので働き方にメリハリがあると思います。
■田中
わたしも月に数回21:00までオフィスにいることはありますが、21:00以降はオフィスにだれもいなくなりますよね。
平均すると19:30~20:30に帰宅するという感じでしょうか。
■林
そんな感じですね。
■田中
ちなみに昨年度の休日出勤は何回でしたか?
■林
インタビュー企画で休日出勤回数を聞くのが恒例になっているみたいですね。
昨年は2回だけでしたので、休日出勤が多いというわけではありません。
年間休日もカレンダー通り128日あるので、休みの日はゆっくりすごすことが多いです。
■田中
失礼しました。(笑)
具体的にお話いただきましてありがとうございました。
最後に、事業拡大に伴い多くの新商品の企画が進んでいるので、商品開発グループのキャリア採用を強化していると伺っています。
メッセージがあればお願いします。
■林
商品開発グループとして、新しいメンバーを迎え入れ、開発出来る領域を広げていきたいと考えています。
お客様の声を聞き魅力的な商品とは何かを考えて形作っていく商品開発ができるのは、直販の仕組みを持ち、開発の全体がメンバーの視界に入る体制で進められるアピステならではだと思います。
■編集部
今回のインタビュー企画は以上になります。
林さん、田中さんご協力いただきましてありがとうございました。
■林/田中
ありがとうございました。
■田中
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