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ミュータントメッセージ〈読書記録〉

この本は
1人のアメリカ人女性が、オーストラリアの原住民アボリジニ部族と旅にでるお話。

自然と共存するアボリジニ部族の考えや、大切にしている事を旅をしながら学んでいくんだけど

私達が普段、どれだけ物質、目に見えるものにとらわれているのかってことをこの本を読んで強く感じた

ものごとについてどう感じるか。
それがもっとも重要だと彼らは信じている。
その感じたことは体のひとつひとつの細胞、人格を形成する意識、永遠なる魂に記録される。

ーー大切なのは、相手を思いやって与える感情なのだ

行動にしても言葉にしても、
そこに感情が乗せられていないのであれば意味はなく
ただの表面的でスカスカなもので。
目に見えるものじゃなく、そのなかにある感情、本当の心を見ていくことが大切なんだと改めて気づく

今はすごいスピードであらゆるものが流れていって
ものごと一つ一つや、一人一人に真正面から丁寧に向き合うってことが難しくなっている

(もう少しゆっくり歩きたいのに
世間の流れに押されていつの間にか早歩きしてる)


自分自身もちゃんとそのひとりで
何かしているときでも別の何かを考え、誰かといるときでも別の何かを考えてしまったりする
心ここにあらずで、自分はいったいどこに存在しているんだろうって…

どうやらミュータント(現代人)の生活にはグレービー(肉汁)と呼ばれるものがあるようです。
彼らも真実は知っているが、便利さや物質主義、不安や恐怖といった濃いソースに埋もれているのです。

物質の豊かさを追い求めるのと引き換えに
心の豊かさというものが失われつつある
私達はどちらもの豊かさがちょうどいいバランスで取れるところを、再度見直していくことが必要なんじゃないかなと思う

とは言え、今の社会が最高に心地いい人もいるのかも知れないし
一人一人が選び直していくっていうイメージが近いのかな?

グレービーソースに埋もれすぎず
本来の味がそのまま引き立つ私でいたい

大切なことに気づかせてくれる一冊に出会えてよかった

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