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笑顔の効力


職場に、同じ仕事に就くお二人がいます。(私の業務とは別なお仕事です)

歳の頃も、お子さんの年齢も同じくらいのお二人です。


殺人的猛暑の続くある日、朝出勤すると、いの一番に、その お一方ひとかたと会い、開口一番

『聞いてくださぁい!』

と夏の仕事の過酷さを、滔々と話します。

そうなんです。大変なのです。
夏は夏で本当に大変で🥵
冬は冬で本当に大変なのです⛄️

『もう、これって、誰に訴えればいいんでしょう…』

と、朝から憔悴しきった顔で、肩を落として仕事に向かいました。

くれぐれも、無理しないように…
と声をかけるしかなく、

このように世の中には、過酷な状況下で働いている人が、たくさんいるのだろう…と

人手不足の昨今、ちゃんと自分の身を守る働き方ができているのだろうか…と

そして、その家族が、過酷さの捌け口になっていやしないか…と

飛躍して、悪いことばかり考え、どんよりした気分で就業時間を終え、退勤の挨拶をしたところで、

『聞いてくださぁい!』

と、もうお一方ひとかたに会いました。

聞くと、次の日の土曜日、業務外で選挙の手伝いに駆り出されると言う。
勿論、賃金は支払われますが、むしろ賃金が発生する為、代休扱いにはならないのだそうで

『お金要らないから休みたいですぅ…』

と、シャワーでも浴びたかのように、汗で髪をびっしょり濡らし、真っ赤な顔で、
でも笑顔で、話します。

仕事の愚痴を、私にこぼした事などない彼女が珍しく、しかも私を呼び止めて、切々と話すのですから、余程の事だと伺い知れます。

それでも、顔はずっと笑顔で☺️

何か自分に、ご褒美あげないとね!
と言う私の励ましに、

『いつもは買わないような高いスイーツ食べるぞ!』

と、疲れた姿に満面の笑みで、手を振ってくれました😊

なんとも、やるせない現実…

不景気で、闇バイトに手を出さざるを得ない若者がいる一方で、休みたくても休めない、お母さんがいる。

もっと需要と供給の交通整理ができたら、もっと生きやすい世の中になるだろうに…

もっと、こうだったら…
もっと、ああしたら…

とあれこれ考えているうちに、

選挙の手伝いは、学生がやれば、勉強にもなるし、政治や選挙に興味を持つきっかけにもなり、健全なバイトで、ウィンウィンなのでは…?
と、夫やダンス仲間に話すと、名案だと賛同を得て、ふと思いました。

名案かどうかは、さて置き、笑顔のもとでは、前向きな思考になるのだなぁ…と。


そして私はと言うと…

最近、なんとも心の落ち込む場に出くわし、ポジティブになんて考えられません。だって目の前の事実が現実なのですから。
前向きに考えるなんて到底無理で、
仕方ないので、笑ってみようかと、無理矢理口角を上げてみると、これが不思議!
フッと心が軽くなるのです。

心が軽くなると、
ま、いっか!と思える。
ま、いっか!と思えると、
目の前の現実が、なんてことない事に思える。

笑顔が大事な事など、誰もが知る周知の事実で、分かりきってる事ですが、
笑顔の持つ、計り知れないポテンシャルを感じるのでした。

笑顔が笑顔を生む…
それならば、自分が笑顔でいられる場に身を置かなくては…
と改めて思う今日この頃です。

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