登校日の朝¦メリーゴーランド
ねむれなかった夜のあと、
朝というものはどこからやってくるんだろう。
今日はそんな事を思って目が覚めた。
今日は雨だ。太陽はまだ顔を出さないから朝がほんとうに来ているのか、わたしにはわからない。まだねむれない夜の延長線上にいる心地だ。
初めての制服だというのに長いスカートの裾が汚れてしまいそう、随分と早く出てきてしまって電車はがらがら、学生は数人しか見かけない。
7時を少し過ぎた所だ。前までのわたしならまだ大丈夫、ってベッドの中なのに、前髪も制服もきちんと整った状態で