アイスランドを攻める(4)羊は…羊はいずこ…

4/30(火)今日は6:30に起きてゴールデンサークルへ。1Fで8:00のピックアップまで優雅に朝食をとる。車が到着して早速出発。今日はYour Day Toursという会社が催行する、ごく少人数のツアーに参加する。小型バスを運転するのはKEVIN。わりと若そうだけど毛が薄いので、やっぱり欧米人は年齢不詳…w 音楽が大好きで、itunesのプレイリストでまるでDJみたいに曲をかけている。どんな1日になるかな〜、ワクワク☆   ゴールデンサークルはレイキャビクの東側に広がる地熱地帯。地熱発電のパイプラインが走る苔むした緑の大地をひたすら抜けるが、今日も羊はいない…一体どういうことなんだ?苔とゴツゴツした岩がむき出しになっているのがアイスランドの山の特色だ。ブルーマウンテンやスキーリゾートを横目に走り、小さな川に落ちる滝に立ち寄る。え?なんか、ちっさ!!と思ったら、これはグトルフォスじゃなかったw 第一そんな早く着くわけないww 別に有名なスポットじゃないのかも知れないけど、休憩に車を止めるには良い感じ。今度こそ本当のグトルフォスに到着。日の光を受けた滝が金色に輝くことから、アイスランド語で黄金の滝を意味するグトルフォスと名付けられたそうだ。50分くらい散策時間があるので、なるべく遠くまでじっくりと歩いてみる。空も晴れ、空気がとても澄んでいて心が洗われる気分だ。音と水しぶき、すごい迫力!!ここに落ちたら確実にヤバいよな〜と思うw ラングヨークトル氷河を水源とするヴィータウ川の流れが集まって落ちて行く滝は、「毎秒140トン、雪解け水が集まるときには2000トンもの水が流れ落ちる」とガイドブックにはサラッと書いてあるけど、その水量に恐ろしさを感じる。滝も良いけど、彼方に広がる青い山脈もすごくいい。また車に乗って移動すること約30分、次は間欠泉のゲイシールへ。

途中、牧場のようなところに寄った。また休憩?KEVIN、休憩多いなw 馬はいるけど、やはり羊は一匹…(しかも毛がゴワゴワで硬そうなやつしかいないw)なぜだ…。シェットランドシープドッグが放し飼いになっていて、小屋があるのを発見。名前はLASSI(ラッシー)笑。まんまやんw ラッシーの写真を撮りたくてずっと追いかけてる間、ともちゃんは別の建物の中にあった家畜小屋を覗いていた。その中にはなんと!子羊が!!ぬおーー、そっちにも行ってみればよかった!!でもラッシーも可愛かったからいいか。車に戻って走り出すと、車中で家畜についての話があった。馬は年中外でも大丈夫だけど、羊は毛を刈ってツルツルになっているため、屋内に入れないと外では死んでしまうから冬場は羊を外に出さないとのこと。春・夏の間は外に出して、9月ごろまでは高原に放牧し、10月にまた室内に戻すらしい。でも今もう5月だよ?まだ中にいるのかい?疑問はイマイチ晴れぬまま、ゲイシールに到着。ここでランチタイムと見学を兼ねた休憩をする。あまりのんびりしていられないので、ともちゃんからもらったTHERMOSで持って来たお湯でカップ麺を作って温まる。ふー、さて行きますか。
高さ21mまで噴出する間欠泉。温度は80〜100℃もあるから、空中である程度冷やされて落ちては来るものの、吹き出した直後は結構熱いだろう…。硫黄の臭いがする!これも間欠泉らしいけど、勢いが良いものは5〜10分に1回くらいの割合で噴き出すようだ。ストロックル(STROKKUR)というのがここでは最大のものらしい。みんなシャッターチャンスを今か今かと待ち構えている。風向きを見て自分にかからないようにしているのか、片側は誰も居なかったりする。ちょうど視力検査のCのように(笑)キタキタキタキターーーーーー、ドッカーーーーーン!!!落ちてきた水(お湯?)が禿げたおじさんのところに降ってきて面白かったw 噴き出す音や臨場感がとても面白いから、ここは動画を撮るのも良い。ここからまた車に乗り、シンクヴェトリル国立公園へ向かう。ここでアイスランド語の法則を発見。Gullfoss(グトルフォス)とÞingvellir(シンクヴェトリル)でわかるように、llのようにlが2つ重なるとトル/トリという発音になるんだ〜。なるほど!

曇った天気から一転して日差しも強く、とても暑くなってきた。スーパー晴れ女の私だが、ここまでそのパワー発揮しなくていいから!!KEVINはゴール地点に先に行ってるから追いついてね、と集合場所だけ言い残して行ってしまった笑。やっぱり休憩かよw 束の間の自由時間、車中で音楽聴きながらご機嫌なんだろうなー。車を降ろされ、これからギャウという地球の割れ目の中をハイキングする。この割れ目の西側が北アメリカプレート、東側がユーラシアプレートで、今もなお、年に2〜3cmほど広がっているらしい。ボードウォークが敷かれているところもあり、とても歩きやすい。途中に冷たい水が流れる川あり、キツイ上り坂あり、十分ハイキング気分を味わえるのだけど、この天気じゃ結構疲れる。ゴールとなるビジターセンターにたどり着く頃には汗だくになっていた。車に戻るとKEVINが少しずつ用意してくれていた、アイスランドの特産品をみんなで試食した。1つはサメの燻製。これはCafe Lokiでも食べた。もう1つはmalt extractという黄色い缶に入った飲み物。ビールより甘くて何だか少し癖のある炭酸飲料。お酒ではないみたいだけど、なんとなく発酵風味のような?その他にも試食はなかったけど、朝食でおなじみのスキールやラムの燻製、ハウカットル(発酵したサメ)、ラムの睾丸など、アイスランドを代表する珍味についても解説していた。その調子でレイキャビクまでずっとアイスランドという国について語ってくれた。家族経営のアットホームなツアー会社で、KEVINの人柄ものんびりとおおらかでとても良かった。レイキャビクには15:30頃には戻れたので、ホテルに荷物を置くやいなや、街を散策しに出かける。

まず最初に目指したのはハットルグリムス教会の1番高い所。しかし今の時期ちょうど改装なのか何なのか、上れないんだって!残念!!てっぺんからの360度パノラマ見たかった!せっかくなので教会の内部に入ってみた。燭台やら、ステンドグラスやら、扉のデザインやら、パイプオルガンやら…何を撮っても素敵なのよね。その後は外観のデザインがとても美しい、ハルパというコンサートホールにも行ってみた。透き通った緑のグラデーションでできたガラスのような建物は、大きすぎて全景写真を撮るのに苦労したなあ。おおっ?ハルパの目の前の横断歩道で何やら見覚えのある顔…。あれはCafe Lokiで私のテーブルを担当してくれた女の子じゃないか?彼氏とデートしてるところに遭遇w ホント、レイキャビクは首都なのにコンパクトな街なだけあるわ笑。ここら辺でともちゃんと分かれ、夕飯まで別行動にする。さっき前を通った時から気になっていたパン屋さんに行ってみたい!壁にグラフィッティがあって、ブティックかアトリエかなと思っちゃうような個性的な外観。ショーウィンドーからもパンが見えて、つい入りたくなってしまう。ペストリーがとても美味しそうなので、パン・オ・ショコラとナッツと砂糖が上に乗ったペストリーの2個を買ってみた。明日のツアーの朝ごはん兼ランチに食べよう♪さて、もう1つとても気になっていたスポット…それは偶然にもホテルから至近距離にあるペニス博物館(笑)3分くらいのところにあるのだが、ひっそり裏通りでもなく、車の往来がめちゃくちゃ激しい通り沿いに恥ずかしげもなく存在する。幾ら何でもオープンすぎだろう(笑)折角なので入ってみましょう。正式名称はPHALLOLOGICAL MUSEUM。ネット情報によると入館料が1500Krだったが、実際に行ってみたら1700Krに値上げされてる(爆)経営不振なんかなあ?じわじわ値上げしてきとるなあw 館内にはあらゆる動物のペニスが展示してある。もちろん人間のもあるけど、ちょっとグロい…ホルマリン漬けだし。博物館のWikiには「もっと大きくて状態の良いものを募集している」とあった。どんだけ館長意欲的なんだよww 変態だわ、完全に。木で作ったペニス型のカトラリーとか爪楊枝入れとかオブジェとか電話の受話器とか…全て館長の手作りだから笑ってしまう。もうお腹いっぱいでギブです!お土産コーナーに置いてある商品も楽しい。消しゴムとか栓抜きとか乾物のパスタとか、イラネーw 食欲減退しそうww ダメ押しに入り口のカーペットの脇に置いてある石のオブジェまでペニス。最後までこのしつこさが最高だ(笑)夕食までまだ時間がある。これまた気になっていたホテル目の前にあるLUCKY RECORDSというレコード屋にも寄ってみた。店長はロン毛に髭面のいかにも音楽関係者です!ってキャラ。トイレにもポスターやグラフィッティがいっぱいだし、怪しすぎるぜ。アイスランドの普通のラインナップからRockコーナーも標準的な品揃え。何か買おうかと思ったが、店長の威圧感にプレッシャーを感じながら18時退店を促されて店を出たw

今日はホテル向かいのレイキャビクキッチンで夕飯を食べる。朝ツアーに出発する前にフロントのお兄さんに「この辺でいいレストラン知ってる?」「前のレイキャビクキッチンはどう?」と聞いてみたら、悪くないよ!との回答だったので、近いしいいじゃん!と即決。家族経営らしいレストランに入ってみると、内装もシックでとてもセンスが良い。私たちは3course Menu(6900Kr)とコーヒー(500Kr)をオーダーしてみる。アイスランドでちゃんとしたディナーを食べるとなると、このくらいの出費は避けられない。さてお味は…?まず出てきたパンからして美味しすぎ(笑)ふわふわでboursinみたいなペーストを塗って食べるのがよく合う。そして前菜が到着。COFFEE CURED SALMON with homemade mascarpone, chili oats, orange glaze and melon…?コーヒーキュアードってどういう状態のことを言うのだろう?と思って食べてみたら、サーモンの淵にコーヒーが塗られたような状態。おそらく調理するときに表面にすり込んで寝かせたのをスライスしていると想像。これ初めて食べたけど、美味しい!そして次のお魚とお肉はタラとラムを選択してシェアすることにした。PAN FRIED COD with basil pesto, sweet potatoe puree, roasted peppers, potatoes, mandarin glaze and crispy basil. タラは肉厚で美味しいし、カリカリバジルの香りも良い。味付けも濃すぎず、シェアしてちょうど良い量だった。次はお肉。FILLET OF LAMB on rustic potato press, with wild mushroom rague, panfried cauliflower, bread crumbs and carrot chips. アイスランド産ラムは臭みがなくて美味しい。ソースや飾り食材も美味しくできているし、おしゃれでとても優雅な気分☆お魚もお肉もナイスチョイス。アイスランドの食材を十分に楽しんだところでデザート!CRÈME CARAMEL with hazelnuts, pistachios and strawberries. これも初めて食べるお味。キャラメルとナッツに酸味のあるストロベリーを持ってくるとは大人のセンスだね。コーヒーも丁寧に淹れてて美味しいわ。。ホテルの目の前でお気軽、お手軽な感じでフラッと来たけど、すごくちゃんとしたお料理がしっかり食べられるお店だった。また来たい〜♡ ディナーを終えて、ゆっくりスパに入る。出張で来ているビジネスマン風の男性が既に2人先に入っていた。お互いどこから来たか、どんな仕事をしているかなど大人の男性の会話を盗み聞きしながら入浴(笑)大自然ツアーにレイキャビク散策に素敵なディナー。もう言うことなしの1日でした。おやすみなさい…zzz 


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