ハタチノコロ はじめてのヨーロッパ(15)フィレンツェで偽ダビデを見上げる

3/11 近頃は朝4時頃に一度目覚めることもなくなり、モーニングコールで完璧に起きている。ベリンダが毎朝シャワーをするので絶対に寝過ごすことはないのだけど、日本では宵っ張りの私には考えられないような健康的な生活だ。ゴツゴツした岩山に建った家々とコバルトブルーの海にさよならをして、COSMOSのコーチはソレントを後にした。車内では「帰れソレントへ」がかかっている。演出もバッチリ。運転手のアルマンドはその時々のシチュエーションに合った曲を流し、たびたびイケてるDJにも変身するのだw 憧れのソレントも2日間と短かったが、あと1週間ほど続く旅の元気をしっかりともらった気がした。今日はフィレンツェに向かう。ミケランジェロ作のダビデ像があるのは知ってるけど、それ以外に何が有名なんだろう?17日間であまりにたくさんの都市を周るので、ちょっと最近予習不足気味である。今持っている「ヨーロッパ個人旅行」というガイドブックはページ数が多くて重いけど、カラーで地図が見やすくて結構役立っている。車内でさくっと予習を・・。フィレンツェに到着したのは14:30頃だっただろうか?まず私たちは革製品の店に連れて行かれた。ツアー会社が観光客を連れて行き、何か買えばその売上金の何%かが手数料として入るという仕組みなのだろう。店員はここぞとばかりに買わせようと必死である。その店で私はトイレに入った。出ようとしたらケリーとマイケルがいて、え?!何で??と思ったらどうやら男性用のトイレに入ってしまったらしく、2人に大笑いされてからかわれたww もーー、こっちだってビックリしたよー!開けられなかったからよかったけどさー!!w 現地ガイドの案内で2つほど教会を見たけど、なにせ今まで周ってきた教会の数が多すぎてどれがどこにあったか、何ていう名前だったかなんて覚えてるはずない。欧米人にとって教会はどんな感覚のものなんだろう?日本人が京都で寺を巡るのと同じ感じ?今度ベリンダに聞いてみよう♪ その教会のうちの1つを見ているときにスリをしようとしている人を見てしまった。歴史、美術、建築あたりを勉強している学生に扮し(この辺のシチュエーションは勝手に想像w)目は旅行者のカバンを凝視。しかしヒマな野郎である。それで1日の収入はいかほどなのか?彼が他の人のカバンを見ているところをずっと観察してたら目が合った。なんか気まずそうな顔してるしw 

ここフィレンツェでどうしても食べたいものがある。それはイタリアンジェラート。さすが発祥の地である。いくつもある店の中でどこがおいしいのかな?なんとなく人の出入りが激しそうなお店を探して・・。コーンの大きさと値段のシステムがよく分かっていなかったので、「中サイズはどれくらい大きいの?」と質問しているのに通じてないようだ。そこでシャロンに会った。そう、ラヒシが大嫌いなシャロン。インスブルックでオージーたちとみんなでバーに行ったとき、シャロンの彼氏のマイケルと話していたら睨まれた気がしていて、気のせいかな?と思ってたけどラヒシも同じことを言っていたので、彼女はちょっと嫉妬深い性格なのかも?でも今回はそんなシャロンが「頼み方分かるの?大丈夫?」と声をかけてくれた。結構優しいじゃん・・これでラヒシも「彼女、今日は私たちに親切だったわね」と言っていた。マイケルが絡まなければ全然悪い人じゃないんだねw 街中にはエンターテイナーがたくさんいた。ピエロ、オルゴールの人形などを真似たパントマイマーが面白くて写真を撮った。そうそう、ダビデ像に行かなきゃ。本物はアカデミア美術館にあるらしいけど、時間がないから広場にある偽ダビデを見上げたポーズで写真を撮って満足することにする。たとえエセでもなんか「フィレンツェに来たぞ!」って気がして良いじゃないw 今日はフィレンツェ市内に泊まる。そして近所のレストランに夕食を食べに行く。ベリンダと部屋に帰って支度をして歩いて5分くらいのレストランに向かうと、長テーブルがドーンと2つあった。皆同じコースメニューでドリンクだけは別注文する。さてここでイタリアの水の話。ヨーロッパに行くと水を飲むにも普通のミネラルウォーターか、ガス入りのものかを買わなければならない。水を買うという発想はどうしても日本人である私には違和感がある。決して不衛生だからという理由ではなく、土壌の質が異なるから日本の軟水を飲みなれてる人が硬水を飲むとおなかを壊すことがあるらしいのだ。私は発泡性のあるガス入りウォーターがどうも苦手なので困る・・。(現在はガス入りの水は日本でも当たり前のように流通していますね。この当時はまだそこまでメジャーじゃなかったのですよね)

飲み物を頼むとフランスパンが出てきた。そのあとはいきなりパスタ。ペンネのトマトソース。わりと好きな味♪ 今日はジュリーの前の席に座った。彼女はニュージーランドで待っている中学生と高校生の子供2人にポストカードを送ろうとしていた。外国って子供の手が離れたら夫婦で旅行(それもかなり長期間)を楽しむ傾向があるみたいだ。子育てやらお受験やらが大変なのは分かるけど、日本ももっと子離れが早ければ夫婦が2人の時間を楽しめるのにね。日本の夫婦なら行けたとしても温泉旅行2泊3日くらいかなあ?仕事が忙しすぎるのもあるからか?日本にもバカンスがあればいいのに~。今日もオージーとNZに囲まれて食事をしたので、半分以上は何を喋ってるのか分からなかったw でもこれもリスニングの勉強! 帰りはスー&ティムと一緒に帰った。2人の間には子供がいないけど、かわいい犬を飼っているらしい。「うちにも犬がいるよ。白い犬でハチという名前なんだよ!」と言うとスーは「なぜハチなの?日本語では何と言う意味?」と聞いてきたから、「数字の8、もしくはBeeだよ」と言うと不思議そうにしていた。犬に会えなくて寂しいよねーとお互い慰めあったw スーと「また連絡を取り合おう」と言って連絡先を交換した。「いつでもオーストラリアに来るときは連絡して。車でいろんなところを周りましょう!」と言ってくれた。嬉しい~☆私も「日本に来るときは連絡してね。ただし、うちのママは英語が全く喋れないから、日本語勉強してから電話してねw」と言ったら2人は笑っていた。そんな感じで和やかにフィレンツェでの1日は幕を閉じた。

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