yama

読書/アニメ/漫画/文化/美術

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最近の記事

「ヒプステ」という夢

前書き『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage 俗にいう2.5次元舞台シリーズで、2019年11月15日から始まり19作品、全299公演を走り抜け2023年9月12日に多くのファンに惜しまれながら幕を閉じました。 これはそんなヒプステの、一オタクの振り返りと気持ちの備忘録です。 track.1から振り返ってるのでかなり長いです。 ※あくまで原作ファンであり、観劇オタクでも俳優ファンでもなく、全身全霊でステを追いかけていた濃

    • 『君たちはどう生きるか』考察なんてクソ喰らえという話。

      (7/17加筆修正) ド直球タイトル。 *この先は完全にスタジオジブリ最新作「君たちはどう生きるか」のネタバレも交えた記事です。まだ見ていないという方は是非見てから、自分の感想を持ってから読んでください。* ーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーー 『君たちはどう生きるか』初日に見にいった人たちの「宮崎駿の濃縮」などの感想と、具体的に流れてこない内容に、先入観を持つ前に観に行ってみようと思って日曜日に観に行った。 観終わった感想としては、本当に久々にこんな王道な

      • Macと私の人生

        ※※この記事はかなり前に書いて塩漬けになっていたものです。最近出たのはM2チップだよというご指摘はぬるっと流してください※※ 新しいiMacを買いました。 つい最近発表されたM1チップ搭載、カラバリ豊富なあれ。 パソコンを理解するほど、コスパや使いやすさを意識するほど、どう考えてもWindowsの方が強い。 今回はVRへのチャレンジや、PCゲームもやりたかったから余計に悩んだ。 悩んで悩んで、多分一年くらい悩んでから今回の新作を買うことにした。 今度こそWindowsに

        • 映像で読むか、音で読むか、文章で読むか

          小説を読むとき、映像ではなく文章のまま読んでいるという話。 友人がツイートした何気ない会話がめちゃくちゃバズってるので、私も言語化してみようと思い。 (小さい頃の読書体験をDisられたり、想像力がないと遠回しに貶されたりしてイラッとしたので) まず私の嗜好としてはファンタジーやSFがメイン 純文学とか恋愛ものは苦手。 母親が読書家の児童書/ファンタジー好きで、しょっちゅう図書館やそこでの読み聞かせ会に連れて行かれてたし 小さい頃の記憶は公園や遊園地よりも図書館や図書室の

        「ヒプステ」という夢

          あれはもはや、運命の出会い

           初めて買ったCDは? と言われていつも真っ先に思い出すのは 「ツバサ・クロニクル オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅱ」 NHKで2005年〜2006年に放送していたアニメ『ツバサ・クロニクル』のサウンドトラックCDです。  既に廃盤になってますね。悲しい。  noteのお題?でこんなマニアックなものを出すのもどうかなと思ったけれど、少々昔話にお付き合いいただければ。  『魔法少女まどか⭐︎マギカ』や『ソードアートオンライン』『Fateシ

          あれはもはや、運命の出会い

          砂塵の彼方

           クリスマスのある日  私は、翌日に控えたコンサートに胸を膨らませていた。  毎年恒例のクリスマスライブ。弦と歌声が響く、贅沢な時間。  ところが、ある一報が多くのファンに混乱をもたらした。 「梶浦由記退所 Kalafina解散」  スポーツ紙のそんな記事から始まった動揺は、瞬く間にネットの海に広がってしまった。 「解散するの? 好きだったのに残念」 「一度ライブ行ってみたかったのに」 「大好きだった!びっくり」  Kalafina解散というトレンド一位の言葉と、  そん

          砂塵の彼方

          ARIAという光

          Kalafina プレミアムライブ ビルボード東京 に行って来た. (もう一ヶ月くらい前の話だけれど) 単独ファンクラブが設立して初めてのイベント。 9年間ずっと梶浦由記のファンクラブだった彼女たちが、ついに独立をした 9年もかかったのか。 いや、梶浦さんのファンクラブだったことには何の不満もないし、大手を振って歓迎しているわけでもないけれど でも純粋に、嬉しいと思う。 単独ファンクラブの設立は、彼女たちが積み上げてきたものの成果だと思うから。 まあ、それはいいんです。

          ARIAという光

          「ゴジラ」を知らない私たち

          ※ネタバレというほどのネタバレはありませんが、全くまっさらな気持ちで見たい方はご遠慮ください※ 私の身体は、特撮でできている……わけではない。 物心ついた頃には特撮映画ブームはとっくに終わって、特撮といえばCGを多用した平成戦隊シリーズや平成仮面ライダー、ウルトラマン。 その設定に様々な重みを背負っていた往年の大怪獣達は、親しみやすく可愛いゆるキャラにデフォルメされて、布やお皿にプリントされている。 そんな世代だ。 もちろんそこには初期の特撮が背負っていた社会問題や戦争

          「ゴジラ」を知らない私たち

          歌姫は旗を立て

           Kalafinaが武道館ライブを行うと発表された時、正直に思ったのが「え、大丈夫?」だった。  歌唱力も知名度も十分にあるけれど、王道のアニソンでもポップスでもない、分類することができないKalafinaの音楽はとても好き嫌いが分かれる。と、思う。特にメインの客層であるアニオタに対して、武道館を二日間も埋めることができるほどの集客力はないんじゃないか。これは私に限らず少なくないファンが思っていたことだと思う。  ところが蓋を開けてみると一般は激戦、立ち見も完売した上に制作解

          歌姫は旗を立て

          「鹿の王」という幻想

           先日、上橋菜穂子さんの新刊「鹿の王」という本が上下巻で発売された。   アンデルセン賞を受賞し、NHKで特集され、「守り人シリーズ」が対がファンタジーとして坂の上の雲に匹敵する時間をかけて作られることが発表されたからか、発売前から三版決定というもの凄い滑り出し。  私はというと、なぜか発売日の三日前にジュンク堂さんから入荷の連絡があり、急いで受取りに。  すぐに物語の世界に引き込まれましたが、飲み後の少し酔った頭では複雑化してくる地名と人名勢力図に対する理解の限界が早々に

          「鹿の王」という幻想

          青春の欠片

          約二年ぶりに母校の門をくぐった。  校舎は全然変わっていなくて、でも私たちが使っていたロッカーや教室の配置なんかは変わっていて。ずっと変わっていなかった制服も少しだけ変わったし、職員室に書かれた名前も多くが知らない人になってしまっていた。  懐かしい教室。走り回った廊下や、階段。暗くなってからみんなで寝そべって眺めた吹き抜け。私たちが過ごした時間は確かにそこに残っているけれど、それは思い出の残滓でしかない。その場所や時間は、もう顔も知らない後輩達のものなのだ。  時々

          青春の欠片

          水樹奈々という星

           8/3にあった、NANA MIZUKI LIVE FLIGHT 2014 AIR14 横浜スタジアム の参戦記録。  曲の感想、詳細なレポート、セットリストは上げている方が沢山いるので、私は全体の雑感のみをつらつらと綴ろうと思う。  念願の水樹奈々さんのライブ。   ずっと、ずっと、いつか行きたいと思って機会がなかったけれど、友人の誘いでようやく行くことが決定。あまりにも楽しみすぎて三日前から荷造りを始めたり、コールの勉強をしたりとそわそわしてしまって落ち着かない毎日を過

          水樹奈々という星

          海うそ

          『海うそ/梨木香歩』雑感  いっそ生々しいほどの自然の息吹に漬け込まれた後の、50年後の描写。 読み終わったとき、私の胸はしくしくと痛みを訴えたのだ。  この鈍い痛みは何なのだろうかと考えた時にふと、小学生の私が顔を出した。 小さい頃に避暑地で眺めた急峻な山々。 雲ひとつなく星に満ちた果てしない夜空。 満月の光を映して輝く雪と、その上に落ちる自分の薄墨色の影。  幼かった私の目に映ったその世界は、私に自然の喜びを授けて同時に呪いを残していった。  昔は鬱蒼とし

          海うそ

          てすてす

          使い勝手が未だにわからない。 思いついたことをつらつらと書き綴っていく ……かもしれない そんなnoteにしていこうかな、と。

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