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タブーの多い台湾(春節編)





台湾に来て思うこと、それは”タブーが多い





旧暦の7月にある鬼月の時もそうだが、普段の日常生活にもタブーがたくさん溢れている。

日本にもお盆には水場に近づいちゃダメなどのタブーは存在するが、それにしても台湾はタブーが多い印象がある。


ということで、今回はその中でも現在真っ只中の春節のタブーをサクッと紹介していこうと思う。




春節のタブーは日によって変わる?



まず初めに、なのだが春節とは旧暦の元旦を指しており、台湾では主に大晦日から一週間の期間のことを意味する。(今年の場合は1/31~2/6)

中華圏及び日本以外のほとんどのアジアの国が一年で最も大事にしている祝日であるが、台湾の春節のタブーは日によって違う。

つまり、大晦日から初一、初二、初三、、、と違うタブーが存在するのである。(この時点でかなりややこしい)

調べたところによるとトータルで24個もタブーが存在するそうで、一つ一つ紹介するのは難しいので、筆者が気になったものを主にピックアップして紹介していこうと思う。

(最後に24個全てまとめています)


除夕(大晦日)


まずは大晦日に破ってはいけないタブー

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その1:「食事を完食してはならない

これは日付を跨ぐ瞬間まで食事を完食しないことによって、新しい年も食事に困らないという言い伝えから来るそう。食いしん坊の私にはかなり難しいだろう。。。

その2:「電気を消してはならない

かなり特殊なタブーですが、大晦日にはたとえ就寝前であっても部屋の一箇所は電気を点けたままでなければならないそう。これは、光を灯したまま新年を迎えることによって、新しい年も明るく素敵な年になるという意味を持つ。

その3:「よその家に立ち寄ってはならない

大晦日は主に家族と一緒に過ごす日とされており、よその家に立ち寄るとその家庭に不安をもたらす一年となるそう。ここは日本とは全く違うところかも。


大晦日は家族の団欒を大切にするものとされており、みんなで年夜飯(大晦日に食べられる食事)を囲んで新年を迎えるのが主流とされている。



初一(元旦)


続いては最もタブーが多いとされる元旦!

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その1:「寝ている人の名前を呼んで起こしてはいけない

これは「○○○起きて!」と声をかけることで、その相手が周りから物事を強いられる一年になるからだそう。となると元旦はぐっすり寝れそう。。。

その2:「初一と初二は昼寝をしてはならない

先ほどぐっすり寝れそうと言った筆者であるが、実際に元旦は早起きをするのが良いとされているそう。そして特に2日目までは昼寝を避けなければいけないらしい、辛い。

その3:「掃除をしてはならない

これは世の中のお母さんたちは大変嬉しいのでは。元旦に掃除をしてしまうと、その年の運気まで外に追い出してしまう可能性があるので禁止とされているみたい。

その4:「お風呂に入ってはいけない

こーれは一番の衝撃。なんでも同じように運気を払い落としてしまう可能性があるからだそう。大晦日も夜9時前にお風呂を済ませてしまうのが良いらしい。

その5:「ゴミを捨ててはならない

一年で一番ゴミが出そうな日ですが、ゴミを捨てるのは我慢しましょう。これもやはり、運気が逃げるからだそう。ゴミにも運気がついているのですね(ウンはついてそうですが)ゴミを捨てるのは初五が良いとされているらしい。


元旦はとにかく運気が逃げないように!というタブーが多いような印象を受けた。ただ筆者的にはお風呂に入れないのと、ゴミを捨てれないのはかなり苦しいなと感じる。。。


初二(新年二日目)


この日は「回娘家」と言われ、他の家に嫁いだ女性が生まれ実家に帰る日とされている。この辺りからはそろそろ自由が効いてくるのでは?と思いきやまだまだあった。。。

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その1:「実家に戻る女性は必ず手土産を持っていく

これは実の家族への手土産となるのだが、礼儀という意味以外に、「私は嫁ぎ先でも幸せに暮らしています」という意味もあるそう。嫁ぎ先に不満があったら持って行かなくてもいいのかな。。。

その2:「数字は必ず偶数であること

お金であれプレゼントであれ必ず数は偶数で揃える、奇数は不吉とされているからだそう。


初三(新年三日目)


この辺りからもう良いだろと思ってくるがまだまだ存在するタブー。ちなみに筆者がこの記事を書いている今日は初三にあたる。

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その1:「早めに就寝すること

なんでも初三は「鼠の嫁入り」の日であるらしく、早めに就寝することによって鼠たちの邪魔をしないようにするそう。急にファンタジー。

その2:「挨拶まわりに行ってはならない

初三は「赤狗日」と呼ばれる凶日であるそうで、新年の挨拶まわりに行くと喧嘩やよからぬことが起こるからだそう。家でダラダラ過ごすのがベストらしい。


初四(新年四日目)


神様を迎え入れる日とされている初四。まだまだタブーは存在する。

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その1:「神様へお供えをすること

前述の通り、初四は神様を家に迎え入れる日のため、しっかりお供えをして迎え入れる準備をしなければならない。

その2:「遠くへ出掛けてはならない

神様が自宅を訪問してくる日とされているため、出来るだけ家に留まる方が良いとされている。また、噂や陰口などを言うのもNGだそう。


初五(新年五日目)


さあいよいよラストの五日目。春節のメインの一週間を締めくくるこの日もとても大切な日。

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その1:「財神を迎え入れる

初五はお金の神様である財神の誕生日。この日にしっかりとお祈りをすることで、その年一年の金運は保たれるそう。

その2:「ゴミを捨てる

初五は「破五」とも言われ、最後に溜まりに溜まったゴミを一気に捨てることで、長かった春節のタブーを終えることができる。




春節24のタブーまとめ


今回紹介できなかった分も含め春節の24のタブーを簡単にまとめてみた。

明るい黄色と黒 フルーツ 目次


実際に現在もこのタブーを忠実に守っているかは各家庭、個人によって違うとは思うが、伝統を重んじる台湾だからこそこんなにたくさんのタブーが現在でも残っているのかと興味深く感じる。



コロナが終わったらぜひ実際に台湾で春節を過ごしてみてはいかがだろうか。



次回もまた鬼月などの台湾のタブーを紹介していくのでぜひ!



以下参考:


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