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【働きやすい職場の特徴とは?】もののけ姫のアシタカの台詞「いい村は女が元気だと聞きます」が意味する社会の在り方を解説

こんにちは、あやなです☆
皆さんは会社で働いている時に、どんなことに不満や疲れを感じていますか?
私の場合は以下のような点に強いストレスを感じ、うんざりしていました。

・朝起きる時間から仕事の作業時間、作業場所まで全て他人に決められていること
・朝早くから夜遅くまで拘束されること
・朝晩、満員電車に乗ること
・上の立場の人から命令をされること
・威圧的なリーダーの元で作業すること
・日々数字を追いかけ、競争を続けること(裁量のある環境ではゲーム化して楽しんでいたが、威圧的なリーダーのいる環境に変わってから疲れてしまった)

上記は具体的な内容ですが、これを抽象的な表現にすると、
すなわち、「自由や自律性がないこと」を苦痛に感じ、
「身体が大きく、威圧的なリーダーに支配されていること」
が怖くてストレスフルでした。
そして、これこそ男性社会の特徴だと感じたのです。

今回の記事では、男性・女性それぞれが支配する社会の特徴と違いについて解説し、皆が働きやすい会社とはどんな会社なのかを考察していきます。
職場で働きづらさを感じている方は、是非最後までご覧ください☆


そもそも、いつからこの世は男性社会なのか

歴史を遡ると、約1万年前に狩猟採集社会ら農耕社会への転換で、
土地、食料、家などに加えて、女性までもが男性の所有物に成り下がり、
地位が低下してから、地球上の多くの地域で男性社会(男性が優遇される社会、男性が統治している社会)が生まれました。
人類が約500万年前にアフリカで誕生したことを考えれば、つい最近のことです。
農耕社会が始まる前は、例えば日本の縄文時代でも狩猟採集社会において、女性は尊い存在とされ、男性と対等な存在であり、当然男性の所有物という概念もまだ存在しなかったでしょう。

男性社会の特徴

極端な表現かもしれませんが、私の経験も踏まえて特徴を整理します。

・社会や組織を支配する権力者やリーダーが存在する
※ただしこれらの権力者やリーダーは、周りの人間が自然と人柄に惹かれてついていっている、という感じではなく、お金や権力などの力を持つ人間、
影響力のある人間である。
(どちらかと言えば、あまり下の立場の人の意見を聞いたり気持ちを配慮することなく、独裁的なリーダーの印象が強い。)
・多様性を受け入れない
※人材会社で働いていたが、身体や精神に疾患があるだけで企業に雇ってもらえない、性格や年齢で採用を見送るような所。
・寛容さがない
※休みを取り辛かったり。柔軟性がない。融通が利かない。
・数字が大事(人の気持ちなど、精神的な満足よりも表面的な数字、実績を求める)
・競争社会(殺伐としている。色がない。)

女性社会の特徴

一方で、女性社会の特徴はどのようなものでしょうか?
地球上の人類には、女性が中心となり支配している社会が多数存在します。
また、霊長類の中で最も人類に近いボノボはメスが支配する社会です。

女性が自律的で、社会や経済の安定の維持にも決定的な役割を果たしている
モソ族のような社会が存在するというのに、また何十という狩猟採集社会において、女性が高い地位にあり尊敬されているという証拠が豊富に見つかっている…

クリストファー・ライアン、カシルダ・ジェタ、山本規雄(訳)『性の進化論』 P.194

<特徴>
・暴力的、競争的ではない(平和的)
・皆で協力、平等主義(集団全体の利益を追求することで、うまく回る社会)
・寛容
・多様性を受け入れる
・皆の意見を取り入れる
・皆で協力、共感し反映していく
※リーダーという言葉さへ適切なのか怪しい。
一人一人の意見を拾い上げ作り上げていく社会なので、実質男性社会のようなリーダーは存在しない。

平等主義で平和的なボノボのコミュニティは、雌雄間の絆もあるが、それ以上にメス間の社会的な絆を通じて維持される。
オスの地位は母親に由来する。母と息子の絆は生涯続く。

クリストファー・ライアン、カシルダ・ジェタ、山本規雄(訳)『性の進化論』 P.100

女性社会に対する認識の誤り

なぜ女性も男性も息苦しく感じる現在の男性社会が、女性が中心で支配する社会に転換しないのでしょうか?
それは男性が「女性が支配する社会」に対して持っているイメージが、
今日の男性社会をそっくりそのまま反転した社会であるからかもしれません。

ただ、女性の性質が男性のそれと異なる以上、「支配」や「リーダー」の言葉が意味する内容も全く異なる性質となり、メスが支配するボノボの社会が平等主義であるように、リーダーも男性が思うような自分の権力や地位を振りかざす威圧的な人物ではなく、女性中心の社会では単に集団の中心的な人物と呼んだ方がいいような存在に変わります。

ミナンカバウ族の人びとにとっては「男も女もどちらも支配者になることはできない。なぜならミナンカバウ族には、意思決定は合意に基づくという信条があるからだ」。
(中略)
女性が「生意気で、そして自信満々」であり、恥じたり非難される恐れなく、思っていることやセクシュアリティを表現する自由を持っている人間社会は、多くの男性にとっても、一部エリート男性が支配する社会より、はるかに居心地の良い社会である傾向が強いのだ。

クリストファー・ライアン、カシルダ・ジェタ、山本規雄(訳)『性の進化論』 P.197‐198

女性が働きやすい会社=男性も働きやすい会社

この社会は多様性に溢れています。
人々の違いは性別の他に、独身、子持ち、年齢、体力の差、能力の差、身体やメンタルの状態、大切にしている価値観など数えきれないほどある中で、
多様性を受け入れる女性的な会社、社会こそ、男性含めて皆が働きやすい会社、生きやすい社会だと言えるでしょう。

まとめ

ここまでお読み頂き、ありがとうございます!

男女は優劣はなく、それぞれ性質や役割が異なります。
そしてどうやら雌・女性が支配する社会の方が双方の性にとって余計なストレスがなく、平和で居心地の良い社会のようです。

孤独死や過労死、鬱病や自殺にOD。
そんなことが今暮らしている社会で起こるようになって久しいですが、これは魚が海や川で溺死するのと同じくらい異常なことです。

一匹溺死する魚がいるのならば、その海や川の水に何か異常があります。
一人病んでいる人がいるのならば、それはその人一人に問題があるのではなく、私たちが暮らす社会の在り方に問題があると思うのです。
そして、今日の社会の在り方はもう随分前から限界を迎えているように感じています。

皆が心から満足感を感じられる社会や世界に戻りますように。
祈りを込めて、今私にできることを一つずつ。

それではまた👋







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