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アクションポート横浜とヤマト繋がるプロジェクトへの想い(民間助成団体部会とフェリス女学院大学での登壇を受けて)

こんにちは!アクションポート横浜 学生スタッフの鎌野真美です。

5月17日(水)に、東京ボランティア・市民活動センターで行われた「民間助成団体部会」にて、(色々な企業財団の方々に向けて)ヤマト繋がるプロジェクトの成果報告をしました。
また、5月22日(月)には、フェリス女学院大学の授業で登壇させていただき、学生たちに向けて、地域活動の面白さやアクションポート横浜で得られたものについてお話をしました。

その際にお話しした内容やもっと詳しい想いなどを、1つにまとめておきたいと思ったので、今回noteに投稿させていただきます!
(とっても長くなるので、お時間があるときにお読みください…笑)

ここからお話するのは、大きく以下の5つです。
1.私が地域活動に興味を持ったきっかけ
2.アクションポート横浜の特徴
3.得られた経験
4.ヤマト繋がるプロジェクトの成果
5.培われたもの

では早速本題に。

1.私が地域活動に興味を持ったきっかけ

まず、私が地域活動に興味を持った『きっかけ』は、私自身が転勤族だったことです。
私の出身ってどこ...?ふるさとって何??地域の人って、地域によって違うのはなぜ?
小さい頃から漠然と考えることは多かったなと思います。そんな中、中学時代に鹿児島に引っ越し、3年間過ごしたのが一番の人生の転換点でした。
鹿児島が大好きになり、しかし同時に問題意識も感じ、地域活性化や地方創生を学びたいと思い、大学に入学しました。

しかし、時代はコロナの大混乱真っ只中。
思うように学べず、自分から積極的に行くしかないと、大学の多摩地域交流センターに加入しました。
そこから、八王子やら町田やら相模原やらで活動し、そこで高城さんにも出会い、横浜、世田谷にも活動が広がっていった、というのが、すごくアバウトな経緯です。

2.アクションポート横浜(APY)の特徴

さて、学生のプロジェクトや地域系のインターンなど、色々活動してきた私が考える、『アクションポート横浜の特徴』とは何か。
1番は、「企業や地域の大人と深く対等に関われること」かなと思います。
ボランティアの世界や、企業での就活インターンなどでは、意外と、この関係が本当の意味の「対等」ではなかったりします。
「学生が主体的に」と言いつつも、大人からの指示があったり、元々なんとなく形が作られていたり、学生が一方的奉仕する「お手伝い」になっていたり、大人と1回軽く会うだけだったり。
それもそれで必要だし良さはあるのですが、APYは、学生も地域の人たちも企業の人たちも、本当に対等に、友達レベルの仲の良さにまで発展できるのが、凄いところだし、他の団体にはなかなかできないことかなと思います。

3.得られた経験

私は今まで2年間、アクションポート横浜の中でも、ヤマト繋がるプロジェクトに深く関わってきました。
その中で『得られたもの』は、「0から何かを作り上げる経験」です。
先程の『アクションポート横浜の特徴』とも被りますが、学生と大人が対等ということは、それだけ学生も仕事を任されているということ。
プロジェクトで言えば、企画から当日のイベント運営まで、全てを学生に任せてもらえるため、全部が学生の裁量です。これだけ全てをやらせてもらえる経験は、起業とかをしない限り、なかなかないのでは?と思います。
どんな企画にするのか、そもそも企画する意味ある?とか、そんなところから深く考える機会になり、勿論、めちゃくちゃ大変ですが(笑)、困難を超えたやりがい、達成感が得られるのは確かです。
そしてだからこそ、軽い上辺だけのボランティアではなく、一過性の感動でもなく、
人生やその人の価値観を変えてしまうくらいの、出会いと気づきが生まれます。

4.ヤマト繋がるプロジェクトの成果

ここで、『ヤマト繋がるプロジェクトの成果』にも言及しておきます。
まず、学生にとっては、学部や専門なんて関係なく、福祉に関わる機会になるのが凄いところ。
私自身も福祉分野は何も知識がなく、元々関心があった訳でもなかったのですが、そういう学生が偶然的に関わる機会になり、それが、大きな価値観の変化や心の成長に繋がりました。
これって実は凄いことで、大学生は興味のあることや専門分野には行きやすいけれど、何も関係がないところにはふらっと行きにくいことが多いと感じます。地域福祉への扉を全ての学生に開いてくれている点で、すごく意義があるのではないでしょうか。

そして何もこれは、学生に限った話ではなく。
一緒に企画をするヤマト社員さんも、普段の業務とは全く違うことをし、学生の熱量を目の当たりにすることになり、福祉や財団の活動にも目を向けることとなり。
かなりの意識の変化はあって、1年、2年もすると、最初に出会ったときとは全く違う表情になっているなあと私も感じます。

また、民間助成研究会で、ヤマト福祉財団をはじめ色々な財団の方にお話しを伺った際、財団にとっての成果だと1番感じたのは、
「企業の社員の(財団への)理解促進に繋がる」ところ。
企業財団としては、企業や企業の社員に目を向けてもらうところが大きな課題のようで、そこを開拓できている点をかなり評価していただけました。
また、単にお金だけの支援ではなく、有益な活動を生み出せているという実感が持てているのも、財団にとっての大きな収穫ではないでしょうか。

1番重要な、連携施設にとっての成果としては、「非日常の体験に1歩挑戦するきっかけになる」こと。施設の人だけじゃ難しいことを、学生のパワーでやり切ってみせる。なかなか繋がれないような全国のヤマト社員さんと、オンラインを駆使して繋がる体験する。
さらに、大事なのは、やはり施設の「日常」も知ってもらうこと。
プロジェクトの前や終わった後、施設に伺ったり、イベントに誘ってもらったりして、学生も施設の日々の日常を体感することで、初めてお互いを深く理解し合えるような気がします。

そして何よりすごいのが、
財団、労働組合、ヤマト社員さん、施設、学生の繋がりが、「プロジェクト終了後も継続している」こと。
プロジェクトありきの関係ではなく、人と人の繋がりとなって、その後にも続いていく。
ヤマト社員さんが横浜に頻繁に遊びに来てくれたり、学生が施設にボランティアに通うようになったり、その繋がりが見られることが成果です。
今年度も、これらの点を大切にしながら企画を作っていきたいです。

5.培われたもの

そんな経験をして、『培われたもの』とは何か?
それまで私は、「地域の人」をイメージした時に、
①地域の住民?②企業?③学生?としか見えず、ぼんやりしていて、解像度が低かったと思います。
しかし、APYで関わると、
・企業と言っても色々あり、例えば、福祉財団や社員として関わるという道もあること。
・学生と言っても、分野も特技も様々で、でもそれぞれの活かし方があること。
・地域の人と言ったら高齢者などばかり想像していたが、例えば障がいのある方の存在が見えるようになったこと。
このように、人と立場(名前や顔まで)が、具体的なイメージができて、《人》が見えるようになったのが、私の1番培われたものだと思います。

そして、存在をイメージできることは、自分にとって身近に感じることにつながります。
例えば、街中のヤマト運輸の配達のお兄さんを見て「お疲れ様です...!!雨の中がんばれ!!」って毎回思うようになったり。
(それまでは全然「見えて」いなかったけど、プロジェクトに関わってから妙にヤマト運輸の人沢山いらっしゃるような気がする笑)

または、例えば、いつも同じ時刻に一緒の電車に乗る、障がいのある方が、その日電車に乗ってこなかったら、「あれ?今日いないな、間に合わなかったのかな?(いつもギリギリで走ってくるから)」って思ったり。後日同じ電車に乗ってきたらなんだか安心したり。周りの人は少し怖がっていても、私はそんなに怖くはなくて、近くに立っていられたり。
(プロジェクトの前は、障がいに対して分からないから怖く感じてしまったりしていたけれど、プロジェクトで関わったことをきっかけに、見方や感じ方がすごく変わったと実感します)

そんな小さな積み重ねが、少しずつ社会を優しく変えていけたら。そういう人たちを1人でも2人でも増やしていけたら。
それがアクションポート横浜やヤマト繋がるプロジェクトの、一つの大きなミッションなのかなって思ったりしています。
(が、どうなんでしょうか高城さん!)

今年度も、そんな人が現れてくれたら嬉しいです。
プロジェクト統括として、ちゃんとやっていけるか不安はありますが、想いは届くと信じて、頑張ります!
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!

鎌野真美

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