見出し画像

Olympus Pen Sの分解

オリンパスペン Sは、完全マニュアルのハーフサイズカメラです。
オートはないので、赤ベロはありません。
大抵は3cm F/2.8のレンズがついていますが、F/3.5のタイプもあります。
初期型はストラップの金具が一つで”片耳”と呼ばれて珍重されてます。

良くある不具合として、絞りの目盛りがあさっての方向を向いていたり、空回りして絞りが動かなかったりするものがあります。


トップカバー分解

他のオリンパスペンシリーズと比べて、ペンSのファインダー清掃は格段に難しいです。
ファインダー内がかなり汚れている時に、覚悟を決めて分解しましょう。
また、シャッター羽根の洗浄する際は、ファインダー内にしぶきが飛ぶので、トップカバー外した時にやるほうが賢明です。

フィルムカウンター

中央のカニ目のネジを抜き(逆ネジ注意)下のパーツを外します。
*片耳ペンは順ネジらしいです。

中央のネジの下には、ワッシャーが1~2枚入っています。

巻き戻しクランク

クランクレバー下のマイナスネジを外します。

フィルム室内の二股を固定しつつ、巻き戻しクランクを左へ回します

クランクの下にワッシャーが1~2枚
また、フィルム室側にもワッシャーが入っています。

下のマイナスネジを2本外します。

ホットシューのカバー

馴れないと分かりづらいですが、矢印先にマイナスドライバー入れてカバーの端を跳ね上げてから、後ろ側に引きます。

画像6

カバー下のマイナスネジを外します。

画像7

フィルムカウンター側の側面のネジを抜きます。

画像4

なお初期の片耳は、ネジではなくストラップ用の金具で止まっています。

分解に必要なパーツは全て取れたので、トップカバーを上に引き上げます。

画像4

ちなみに、トップカバーなしでシャッター切ると一回一回シャッターが引っ掛かりますが正常です。少し巻き上げのギアをゆすってやればロックは解除されます。
これは、トップカバーをつけてカウンターのパーツを戻すと解消されます。

ファインダー清掃

ファインダーはトップカバー裏側にあり、金属+遮光紙で覆ってあります。
外しても、ガラスがミッチリ入っていて清掃できる箇所が限られています。

ここから先は

1,457字 / 16画像

¥ 2,900

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?