株式会社Cake.jp CTOを退任・退職し、株式会社LayerXに入社しました
Cake.jpでのミッション
Cake.jpでは最終的には執行役員CTOという立場で、エンジニアリングだけでなく経営の一端を担っていました。
入社後は「(安定した)開発組織の立ち上げ」を最初のミッションとし、これまでのいちエンジニアとしての範囲を大きく超える、テックリード・プロダクトマネジメント・採用やピープルマネジメント(含デザイナー・PdM)などの、実務および経営方針との擦り合わせが主な職務となりました。
大変嬉しいことに素敵な仲間との出会いにも恵まれ、刺激に溢れた非常に実りある2年間でした。初のC職で至らない点もたくさんありましたが、心強い仲間たちとアドバイスをくれた周りの皆さまのおかげで、なんとか成果を残せたと言えるのではないかと思います。
経営に携わるようになってからも、技術・プロダクトを通じた提供価値・スループットに責任を持つことはもちろん、自律性の高い組織こそが強い事業を作るためのレバレッジポイントたるのでは、という仮説のもと、自部署から全社に至るまでの試行錯誤を繰り返してきました。
その試行錯誤を更に加速させられるような環境探しを今回の転職活動の軸として、たくさんの会社と接点を持たせていただきました。皆さまに少なくないお時間を割いていただいたこと、本当に本当に感謝しています。
各社様々な魅力があり、面談や選考を通じてもれなくファンになりました。勝手にアンバサダーとして活動していく所存です!📣
Why LayerX?
LayerXではバクラク事業部にてEMを担当します。もともとは新しい環境でまたCTOまたはVPoEとしてコミットするつもりだったのですが、小賀さんと松本さんの「エンジニア組織のデファクトスタンダードを作りたい」という話から、「あっ、それもしかしたら自分がやりたいやつかもしれない」と感じたのがきっかけであり、最終的な決め手でした。
組織作りにおいて、誰もがいきいきと生産性高く働くことで、社会に価値をロスなく届け続けることをゴールとしたとき、私が実践していた「自律性の高い組織作り」はそのために必要な一要素でしかなく、更に人や事業の変化(成長)に寄り添えるようなしなやかさを織り込み昇華させる必要があり、その難易度が途方もなく高いことは痛いほど理解しています。
だからこそ、そこに挑戦してみたい。自分ひとりだけでなく、同じ方向を向き自分にはない視点・力を持っているLayerXのみんなと一緒なら、その先の景色を見られるかもしれないと信じ、飛び込むことを決めました。
余談:代表CTOの松本さんとは学生時代の友人(同僚)だったり、バクラクCTO・CPOのmosa氏をはじめとしたDeNAの同期たちが在籍していたりと、何かとご縁が深かったというのも決め手の一つでした。散り散りになった仲間たちと強くなって再集結できることもそうそうないことですし、アベンジャーズ感があり好ましく思っています。
※ 当たり前かもしれませんが、LayerXでもリファラル元の社員は選考には参加しないルールとなっており、フラットに、なんならご縁分を差し引いてかなり厳しく見てもらったのではないかと思います
働き始めてみて
ジョインから1週間が経ちましたが、経理などバックオフィスの方々を主ターゲットとしながら、隣接する人々(メンバーレイヤから経営層、果てはステークホルダー)に至るまでの「ハタラクがバクラクになるプロダクトの価値最大化」という同じゴールを見据えながらも、それぞれの立場から、考えに考え抜き議論されている様を目の当たりにし、改めて驚嘆と尊敬の念を禁じ得ませんでした。
LayerXには社員全員がオンボードに主体的に関わり、新入社員のシームレスな離陸を助ける文化があります。チームの皆さんだけでなく、全員に温かく受け入れていただけていることを実感する機会も多く、ありがたい限りです。ドキュメント文化も十分すぎるほどに実装されているため「情報がなくて困る」はほとんどありません。
しかしあまりにも速すぎる変化のおかげで、オンボーディングプロセス自体が対照的にハードなものになっており……具体的には、以下のような「あるある」な問題が表出しており、今まさに改善が進んでいたり、双方の働きかけによってバランスが取られていたりしています。
(プロセスの改善が新入社員の最初のミッション…というか、だいたいみんな自発的にやってるっぽい。いいですね〜)
オンボーディングプロセスのゴールが曖昧になりがち
変化の速度にプロセスの整備が追いついていない
LayerXは「すごい人たくさんいるんだからもうよくない?できること残ってなくない?」と言われることも少なくないですし、正直、私も選考を受けるまではそう思っていました。しかし実際は、このようにみんなの不断の努力によってなんとか均衡が保たれている(「運用でカバー」!)というのが表現として適切だと感じています。オンボプロセスに絞ってもこれだけ課題があるんです、いわんや本丸をや、というわけですね。
プロダクトロードマップと照らし合わせてもまだまだ道半ばなうえ、これらの課題群をスピードを落とさずに解決し続けられる仕組みづくりへの投資も必要で、やるべきこと・やれることはまだまだ無限にある状況です。
また、未来から逆算すると、この均衡をあえて崩していきたいとも考えています。「ハードなオンボーディングプロセスを乗りこなせる人」は組織にとって短期的にはプラスに働きますが、ある種の均質化を引き起こします。均質化された組織は硬直化、つまり多様な視点による最適な意思決定が行われないリスクと隣り合わせとなるのです。現時点では道筋もまったく見えていませんが、様々な価値観を持つスキルフルな人々が互いに尊重しながら働けるような本気のDE&Iをやっていくことも、業界に対してLayerXを通じ自分がなすべきことの一つだと考えています。
オフィスは人形町となりますので、東東京界隈の皆さまも、そうでない皆さまも、引き続き仲良くしていただけますと幸いです。
私たちと一緒にエンジニア組織のデファクトスタンダードを作りたい人、本気のDE&Iをやっていきたい人、おもろい仲間たちとワイワイ開発したい人、転職活動の裏話を聞きたい人、お気軽にご連絡ください🙋
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EMのための勉強会「#EMゆるミートアップ」も引き続き、トライアル開催を経て出会った頼もしい運営メンバーの皆さんを仲間に加えてやっていきますので、そちらもおたのしみに!
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