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マンガも描きたかったけど、文章も書きたかったのです。

文を書くことに夢中になった時はまだ子どもでしたので、まずは作文、そして詩。
どちらも授業がきっかけで、マンガ絵を描き出したのとほぼ同じ頃はまり出した。

そしてマンガのストーリーを考えるうちに、小説も書き始めることになっていきます。

きっかけはまた同じ担任

担任の先生の「あなたの描く絵はみんな同じ」発言から始まった絵を描く日々でしたが、
それから少ししてまたその担任から言われたのです。

「あなたの書く作文はみんな同じ」

前回の投稿にも書きましたが、お題が悪くないですか?(;´д`)
だって、“昨日のできごと”を書いてくださいっていわれるんですよ、絵も作文も。
私は図工の授業と全く同じで、隣の家の子とままごと遊びをした作文を書いていたわけです。
ちなみにままごとの部分は、縄跳びになったり、ピンクレディーごっこになったりもします。

先生の出すお題はみんな同じだ!
と、今なら言えますが、小2の私にはそんな考えも浮かばず、とにかく悔しくて、
絵と同じように作文も練習し続けたのです。

1日のできごとを細かく分けて、その一つ一つに起承転結と感想をつけるという方法で。
例えば、朝ご飯、登校、○○の授業…等のように分けて、それぞれをテーマに作文を書きます。
新聞で見るような4コマ漫画をイメージしながら。
小2でその方法を考えたのですから、我ながらスゴイなと感心します!(自画自賛です)

バカにするな!今に見てろよ!精神の塊のような子どもでしたので、絵のときもそうでしたが、
もうなぜそこまでむきになるのか?というくらい、繰り返し繰り返し書き続けました。

作文のお題“昨日のできごと”に反して、“何でも書いて良い”という詩の授業では、
先生にもベタボメされて、文集の一番最後のページを飾ったり、市で発行する文集に応募する候補にもなりました。
(高学年の子が選ばれましたが…)

当時母が「詩とメルヘン」(やなせたかしが編集長)という雑誌を買っていて、私もそれを読んでいましたが、
わりとエキセントリックなイラストと一緒に、体験したこともない大人の世界の詩が載っていて、
子どもながらに衝撃があり、何かしらの刺激になっていたのだと思います。

図鑑の感想まで書き出す読書感想文三昧

小学校高学年になると、学校の図書室で毎日2冊借りてきて読むようになりました。
今度は、読んだ本の感想を書くことに明け暮れます。

物語や伝記にとどまらず、図鑑まで!(≧▽≦)

しかも宿題でも何でもないのに、書く度に勝手に担任の先生に提出していました。
先生も毎回添削して返してくれました。

小2の担任の先生の言葉は、絵の時と同じで多少モヤモヤします(;^_^A
絵のことで男子から散々からかわれていたのに、今度は作文もですから。
とはいえ言われなければその時に作文の練習はしなかったでしょうし(絵も)、
小6の担任の先生が毎回付き合ってくれたことも、その後も文章を書きたいと思う力に繋がったと思います。

氷室冴子vs新井素子 からの小説

中学に入るとますますマンガ家への熱は高まり、それと共に学園ラブコメではなく、
ストーリー性の濃いものを描きたいと思うようになります。

というのも、当時はクラスの文学女子の間で、

氷室冴子と新井素子、どっちが好きか?!論争

が起こったほど。
コバルト文庫をどれだけ読んだか!…のような一大ブームでした。

大人向けの難しい内容ではなく、それでいてちょっと背伸びして恋したい気持ちも掴み、
かといって恋愛にとどまらずSFや歴史も絡めてくる。

すごい!こういうマンガを描きたい!

そう、あくまでもマンガのストーリーとして最初は書き始めました。
文章として書きとめていく程に詳細なものになっていき、友達からは、もうこれはちゃんと小説だね と言われて、
ますますエスカレートしていきます。

当時はアニメも『エルガイム』『Zガンダム』等、SF色の強いものが多く、そういったものにもはまっていて、
私の書く小説もどきのマンガ原作は、ドンドンと壮大になってしまいました。

結果、画力が追いつかない という、元も子もない状態に(;´д`)

感想文で燃え尽きる

高校では文章からは少し離れていました。
念願の漫研(漫画研究部)に入部したからです。
文章を書くのは、授業か宿題くらいになりましたが、その夏休みの宿題にあった読書感想文、
これは校内で読書感想文コンクールをすることになっていて、毎年600作品以上集まっていました。
(全員提出のはずなのに、数が合わないんですけどね)

私は3年間連続で入賞しました。
最優秀に選ばれることはついにありませんでしたが、最後の年は2位になれました。
まぁ…校内コンクールですけどね(;^_^A

3年連続入賞というのはコンクール始まって以来初めてのことで、文系の先生方はたいへん評価してくださり、
逆にその結果をもって、なんとなく文章への情熱は、満足して落ち着いてしまいました。

絵と文の再開(再会?)

高校卒業後、マンガ家になりたいと思いながらも、全く違う道の仕事で能力が開花してしまうことになり、
絵を描くことはもはやただの趣味になっていきます。

文章については燃え尽き状態でしたので、小説家や詩人にもなりたいという気持ちを密かに残しつつも、
実はその後、カメラにはまっていきます(;^_^A
その話はまた改めて書きますが…ただのミーハーなのかも…

夫とお付き合いする前、1枚の絵をもらいました。夫が描いたものです。
美しくて切ない物語が見えてくるような絵でした。
結婚してからは、私もそのような絵を描くことになっていきます。
いわゆる童画ですね。

絵を描きたい、文章を描きたい…
あれ?もしかして私のなりたいのって、絵本作家なのでは?!

そう思った瞬間でした。
…やっぱりミーハーなだけ?(^▽^;)

でもこの気持ちは、漫画家を夢見ていた期間よりも、もう長くなりました。

そして、やりたいことは全部やってもいいのでは?!
と思っています。
これからの自分の活動に、全部繋がっていくんじゃないかな。


多くの県で緊急事態宣言が解除されるようですが、まだまだ気を緩めてはいけない気がします。
せっかくここまで頑張って無事できたのだから、このまま無事に過ごしたいです。
本日も皆さんお気をつけて。

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