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維持することの大切さ 1

全ては20年前にはじまった

1998年6月28日からスタートした私の同人音楽サークル活動。はっきりとその日が決まっています。私が専門学校在学中に初めてアルバムを制作し、友人たちに「売った」日。サークルのスタートを「作った日」ではなく「売った日」に定めているのです。つまり、ファーストアルバムの発売日、というニュアンスでいいでしょう。当初「目つきの悪いアンパンマン」という名前でスタートしました。現在のTwitterのアイコンは当時のものです。同人音楽サークルを20年もの間維持し、さらに音楽家として自立しなんとか生活している私は、よく多くの人から、いったいどうやって生活しているのかと不思議がられます。サラリーマンであった両親も未だに理解できておらず、なにかやましい商売に手を出しているのではないか?と疑う始末。

時間の力を味方に

私は個人音楽サークルをはじめて、一貫した方針があります。それは、音楽は時間を使う芸術であるのだから、時間を味方に付けなければならない、という事。具体的に言えば、活動のエネルギーを維持と継続に注ぐ事。私の目標は当初「35歳までに、100%音楽活動のみで生活すること」でした。その目標は30歳で達成しました。なのでそれからは「生涯音楽で暮らすこと」にしました。その為に、さらに「活動の維持」を重視するようになりました。

音楽はお金がかかる

音楽にはお金がかかります。先のM3で話題となったDTMステーションのM3出展は記憶に新しいところです。音楽の活動にはとにかくお金がかかるのです。趣味として楽しむ、ということならばお金をかける、というのは悪い選択でありません。しかし実際、活動の維持という視点を持つなら、できるだけお金をかけることなく楽しむという「知恵」が必要になります。音楽制作系のサイトでは、毎日のように新たな音源が紹介され、機材が次々と登場し、メールを見れば期間限定セールの連発。ようするに「費用のマイナス要因」にあふれているわけです。それらに振り回されているととにかくお金が湯水のように流れ出ていきます。そしてそれで作ったCDは思ったように売れず、音楽は聞かれず、嫌になって辞めていくというパターンが殆どです。勿体無い。そこに音楽の内容は一切関していません。

コストカットは最重要課題

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