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惚れ込む

第二子のこと、手術のこと、ある程度決めて診察に行こうと夫と対話を重ねた。
いつものように、悩む。
診察が近づいてきて、夜も眠れない程に悩む。
でも決断を先延ばしにしても永遠に悩むのだから、今回で決めよう!そう、夫婦で決めていた。


2人目はどうする?

夜中も悩みに悩んで、もう朝方。
相談しても正解はない。でも誰かの考えが聞きたい…
Yahoo知恵袋で、質問してしまった笑

SNSは怖いものって認識がどこかであって、こんなに一生懸命になって質問しても、誹謗中傷されるかスルーされて終わるんだろうな…
と思っていたら、思いの外、長文で親身になって答えてくれた。
見ず知らずの人が。
もちろん2人目妊活をすることに、意見は賛否両論。
むしろ私の状況では諦めるという意見が多かった。
それでもその根拠が大変共感できるものが多く、どっちの意見に対しても、そうだよね…と心から思った。

中でも私と同じような経験をしたであろう人のコメント。
この人は第二子を諦めている。
"私も自然に妊娠ができない体なので、子どもに固執してしまう気持ちはよくわかる…"と冒頭から。
そう、私は不妊治療をしてから子どもに固執するようになった。
その通り過ぎて私の心に刺さる言葉が次々と。
"本当によく考えて下さい"
そう、この人は結果的に2人目は諦めたけど、本当によく考えて考え抜いた人の言葉だった。
心に届く言葉は本当に説得力がある。
そうだよね…
そうだよね…
うん…
私は、余裕を持ってニコニコしながら子どもを育てたい。
忙しくて、イライラしちゃって子どもに当たったり、ケンカしたり…そんなの嫌だ。
あの子がいるだけでも、救われたし、今幸せ。
この幸せから何か動くのが怖い。変化が怖い。

諦めよう。
人間、欲しいものが全て手に入るわけではないけれど、諦めたからこそ手に入れられるものもある。
夫に話そう…

悩んで悩んで眠れなくて、Yahoo知恵袋に相談したこと、どういう回答がきて、どう思ったか、夫に話そうとした。
淡々と自分の書いた質問文を読み上げていた。
「受精卵からこんなかわいい子が生まれるところを見て、自分に戻せば生きられるかもしれないと思うと破棄できず、あともう1人くらいはと考えてしまいます」のところで大号泣💧
「諦めようと思う」と伝えるために、自分の質問文を淡々と読み上げてるつもりだったから、自分でもびっくり。
あぁ、こんなにも愛してたんだ…。
"諦めよう"とは言えなかった。

頭ではその質問文に回答してくれた人に賛同していた。
でも感情ではやっぱり第二子が欲しいんだと再認識した。

その後も夫といろいろ話したけど、やっぱり第二子トライで…と言うことになった。
心配性で、用心深くて、計算して、基本的に勝てる博打しかしないタイプの私たち夫婦。
感情で物事を決めたのは初めてで、まだちょっとドキドキしてる。

長い診察

さて、2人目を希望するんだから、手術の話は詰めなきゃ。
ということで、診察。
大事な局面なので、夫も同席。👶も同席。

診察室に入ると
👨‍⚕️「うわー、僕(👶のこと)こんにちは。今日も僕の注射ではないからね。大きくなったね。」と声をかけてくれる。
でも声がガラガラ😱
前回の診察の時もちょっと声枯れ気味だったし大丈夫かな?💦まぁあんまり突っ込まない方がいいよね💦

一通り検査結果の説明をされて…
私が持ってきた質問の紙を見て、すぐ
👨‍⚕️「聞きたいことがあるんですね。どうぞ…」と。

私は、前回大丈夫と言われてる数値で、妊娠中は良くなると言われてる自己免疫疾患で、急激に悪化して子どもが中で亡くなるかもしれない…を経験している。
産後は甲状腺全摘を勧められる→嫌がってる間に良くなった。
前回のことがありながら自分が手術を嫌がったせいで、また子どもが危ない目に遭うのは嫌。
さてどうする?
👨‍⚕️「100%コントロールできるとは言わないし、手術もあり。正解がない。」って感じ。
迷っている私の心のうちを話した。

大学病院の激混みの外来中、真摯に向き合ってめちゃくちゃ話してくれて、こっちの不安に対しての受け答えも1聞いたら10返してくれた。
もちろん正解はないのは変わらない。
でも結果的に、夫と説明聞きに行って、夫と2人で
"この人になら安心してお任せできるよね"
って結論に至って手術せずに内科的治療でトライをすることにした。

最後はもうこの先生の実力と人間性に賭けた。
夫はまだ3回くらいしか会ったことないけど、「すごい人格者だよね…」と言ってて、
夫婦揃って、主治医に惚れてた笑

もちろん前回と同じ失敗はしない為に、治療法は変えてトライ予定。
今やってるブロック補充療法をよりタイトにして、完全に私のホルモンはブロックして、必要分のみ補う形。

たくさん話していく中で、主治医の声がガラガラな原因が、実は甲状腺疾患あって炎症が喉に波及していたことがわかった。
夫とも話してたけど、多分自分の甲状腺のことがキッカケで医者を目指したのかなと、なんとなくそう思った。
調子が悪い中、いっぱい話してくれて、時間おしてるだろうに、変わらず息子の相手もしてくれて…😢
マジで神でした🙏

帰り際に
👩「先生もお大事にして下さいね」
👨‍⚕️「お互いにね」
👩「私は先生に診てもらってからめちゃくちゃ元気になりました!」
👨‍⚕️「そうか…僕吸い取られてるかも笑 アンパンマンみたいに、僕の顔をあげよう…って笑」
去年の今頃は入院中。
もう1年以上先生の患者。
ちょっと冗談とか言える仲になって嬉しい。
和やかに笑いに包まれてたけど、マジで心配だから無理しないで欲しい🙏💦

不妊治療の話もして、やっぱり数値的にまだ移植は🆖
検査は進めて🆗になった。
その話になった時も、着床しやすい甲状腺の値の話になり、「僕はくっついて良かったね😊」と息子に話しかけてくれる。
去り際も息子に全力バイバイ👋
たくさん話して、時間おしてるだろうに…
なんという神対応😭

不妊治療の始まり

ということで、内科的治療継続。
帰り道は私も夫も、主治医のことを褒めちぎる。
夫婦で惚れ込んだ。
あの人でコントロールできなかったらまだ諦めがつく。
あんな大人になりたい。

帰って、久しぶりに不妊治療のクリニックにメール。
しばらく行かないうちに、問い合わせは緊急時以外はメールというシステムになっていた。
生理3〜5日目に診察。その後、子宮鏡検査予定。
…久しぶりだなぁ😅
子宮鏡、痛かったんだけど、またやるの怖いなぁ💦
移植も、ルティナスも怖い。
妊娠できるかどうかも怖い。
出産も怖い。
でも、また子どもが生まれるという特別な瞬間を味わってみたいし、今度こそ順調な経過で出産して、前回ほぼできなかった新生児育児がしたい!!

少し進んだ。
進めば2つ✌️(最近、アマプラで水星の魔女見ました笑)

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