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影響を受けた漫画を語る新井

昨日の「好きな漫画」の続き。

「好きな漫画」はこれが好き!と言えば良いが、「影響を受けた漫画」には視点がいくつかある。

まずは人生観を変えられたこと。こんな考えがあるのか、と衝撃を受けたものだ。これに該当するのが、以下の2作だ。

『ザ・ワールド・イズ・マイン』新井英樹

『ブッダ』手塚治虫

「好きな漫画」に比べて普通のラインナップだと思う。『ザ・ワールド・イズ・マイン』(以下、TWIM)とは高2の時に出会った。学校帰りに立ち寄ったTSUTAYAで、当時発売されたばかりの豪華版に「伊坂幸太郎絶賛」の帯が付いているのを見て、衝動的に全5巻を買って部室に置いた。絵柄は全く好みではなかったが高校生にとっては大金である一冊1,300円を払ったからにはと仕方なく読み始め、すぐにとてつもないものを買ってしまったと気付いた。

当時、人がこれほど簡単に死ぬ作品を読んだことがなかった。こんな大犯罪者が主人公の作品を知らなかった。今も知らないかもしれない。勉強とか恋愛とか将来とか、今自分が悩んでいることがとても些末に思えた。「自己肯定感高いね」と妻からよく言われるが、TWIMを読んだことが理由の一つかもしれない。

「俺は俺を肯定する」この言葉が未だに私を動かしてるように思う。


『ブッダ』は小学校の図書館で借りて読んだ。後から自宅の屋根裏部屋にもあるのを見つけ、何度か読み返した。私は募金が趣味みたいなところがあり、コンビニ、駅前でよく募金箱に小銭を入れる。

あまり関係ないが、新宿駅で歌うように募金を求めている学生のような集団がいることがあるが、あれは何なんだろう。小銭を入れると5人くらいで一斉に「あなたのその優しさ、いいね!」と言ってくるので驚く。

あと社会人1年目からUNHCRへの募金も毎月続けている。

こういった考えのもととなっているのが、『ブッダ』の影響ではなかろうか、と思っている。小学生の新井少年は、もしも自分が兎で、恩人が目の前で飢えて苦しんでいたら、火の中に飛び込み我が身を差し出せるようになりたいと考えた。今、そこまではいかなくとも利他精神を持った人でありたいと思っている。


UNHCRへの募金、知り合いに話してもやる人がいない。確定申告で結構戻ってくるから月3,500円払っていてもそんな大金にはならないのだけど。昨日も会社の最寄り駅で声を上げている勧誘の女性がいた。私のノートが今後人からお金をとれるものになったとしても、それはどうでもいいので多くに人に月1,000円とか募金してほしい。


今回の2作とは別に生き方を変えるきっかけになった作品がいくつもあるが、それはまた別の回にしよう。

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