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#推薦図書

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急上昇の記事一覧

【コラム】プーチン氏にとってのウクライナ戦争とその後〈前編〉 (2024年4月26日)

『さかたのニュースまとめ』のコラムとして、『プーチン氏にとってのウクライナ戦争とその後』をテーマに執筆した(前編)。 この記事を読んで「先のことを考えすぎではないか?」と思う読者もいるだろう。 しかし、国家の地理的条件は不変であり、それを地政学的に考察することは重要と考えている。 ぜひ、最後までお付き合いいただきたい。 ウクライナ戦争プーチン氏の歴史認識とウクライナ侵攻 ロシアによるウクライナ侵攻が2022年2月24日に始まり、〈ウクライナ戦争〉は現在も続いている。 ロシ

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「考えない練習」を読んで考えてみた

考えることの大切さが叫ばれる現代において、考えない練習。 思考力を錆び付かせないための考えない練習、という禅問答のような考え方。 考えるのをやめるわけではなく、あれこれと分散する思考を、五感を使って今ここに向けるという話でした。 禅の考えを通じて、余計な考えをやめるための一冊! ○個人的良かったポイント・あがり症は自分の強い思い込み どうしても人前に出ると緊張してしまい、何を発言するか忘れてしまう、あがり症。 見ることにエネルギーを使いすぎている状態。 お釈迦様

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「会社を辞めて生き方を変えることにした」から考える仕事のスタイル

30代の僕は人生100年とすると、まだ半分にも達していない。 残りの人生をどう生きるかに深く関わってくるのが、働き方。 1日の大半を仕事に注ぎ、その対価としてもらえるお給料で生計を立てていく。 組織の一員として働くか、自分の力で稼いでいくか。 どちらにもメリットデメリットがあり、一概にどちらの方が良いとはいえないものの、副業など自分のやりたいことで生きていくことが注目を浴びている今。 大事なのは、一度きりの人生をどう生きていくのかということ。 この本は、生活するた

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【推薦図書】鷺沢萠と柳美里は私の青春でした

昨日、よく立ち寄る本屋の 「啓文堂」で嬉しい出会いが ありました。 鷺沢萠『さいはての二人』 角川文庫。 「この本は今、絶版ですが、 啓文堂は敬意を表して、 特別に復活させました」という POPがついていた。 ちょっと驚きました。 大手の本屋さん、 たとえば三省堂とか 紀伊國屋書店では、 時々、こうした 書店限定復刻をやりますが、 啓文堂もそんなことを 始めてくれたのか?と 嬉しかった。 鷺沢萠といえば、 80年代90年代に 人気だった作家だ。 そうして鷺沢萠は 在日

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「永遠と一瞬のあいだは水色」 吉川彩子

「小さな希望を絶やさないために 永遠に一瞬を注ごう 」 「永遠と一瞬のあいだは水色」 吉川彩子 詩の中の言葉を感じた瞬間 見えない大きな圧がかかりました。 大きく息を吸い込んで ゆっくりと吐き出しました。 何も考えず、詩を味わってみようと吉川彩子さんの詩集を読みはじめたのですが、これは何気なく読んでいると言葉の遠心力で、どこまでも果てしなく飛ばされてしまいそうな気がしました。 最初の詩からそうでした。僕は誰の息づかいもない夜の静寂の中でじっくり読もうと一旦詩集を閉じ

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「待望の実写化」と「シェア型書店」

2022年に「塞王の楯」で直木賞を獲った今村翔吾さんの時代小説「イクサガミ」が、Netflixで実写化されます。岡田准一さんが主演、プロデューサー、アクションプランナーを務めるとのこと。 なお原作はまだ完結していません。「天・地・人」の三部作とされていて毎年一冊ずつ出ているので、今年中に「人」が刊行されるはず。 コミック版も出ています。こちらは現時点で3巻まで。 明治11年の日本を舞台にした「バトル・ロワイヤル」であり、三浦建太郎「ベルセルク」やコーマック・マッカーシー

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【本のセレクト】連休に味わいたい、心の奥底を覗く本ベスト5

さあ、今日から ゴールデンウィークです。 でも、旅行に行けない人も たくさんいるでしょう。 私も4月30日も、 5月2日も、仕事です。 せめてこの三連休は しっかりリフレッシュしたい。 そこで読書で、 非日常な世界や空気に 浸れないか、 そんな本はないか? また、妄想セレクトしてみたい。 〈1〉トルーマン・カポーティ 『ティファニーで朝食を』 よく旅に出かける主人公のホリーは、 いったい何をして稼いでいるのか? そんな世間の詮索もなんのその。 彼女みたいに自由な身にな

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味わいの現象学|馬場紀衣の読書の森 vol.46

「味」という言葉には、少なくとも二つの意味がある。英語でいうところのtaste とflavorがそれだ。辞典によればtasteには食べものを「味わう」ほかにも、「味覚」や「味」という意味がある。そしてflavorには「味わい」とか「風味」という訳語が当てられている。とはいえ、この二つの単語をきっちりと使いわけている人はそれほど多くないように思う。それどころか味をめぐる言葉の使い分けはとても複雑で、正解を知っている人がいるかどうかもあやしい。 ただ、重要なのは言葉の使いかたで

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新刊の内容を3分で! 光文社新書2024年4月刊

①前野 ウルド 浩太郎『バッタを倒すぜ アフリカで』13年にわたるフィールドワークと実験の成果は、バッタの大発生を防ぐ可能性を秘めていた! 夢を追いかけ世界を飛び回り七転八倒。笑って泣けて異国飯も堪能できる、現実が舞台の異世界転生物語、開幕! 堂々608頁! ②喜瀬雅則『中日ドラゴンズが優勝できなくても愛される理由』2年連続最下位でも誰も困らない独特な風土のとは? 星野仙一、高木守道、落合博満、立浪和義は何が違い、何が同じなのか? 立浪監督はじめ、多くのOBや関係者への取材

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得意

 本の中で「読書感想文」が語られるとき、十中八九叩かれている。  軽く冷笑されるか、論理的に詰められるか、とにかくものすごい嫌われようだ。  私自身「読書感想文」が嫌いであったから、庇いたくても庇いきれない。むしろ批判者側に同調して、溜飲を下げてしまっている。 *  「読書感想文」を批判する人の多くは、感想文に対する苦手意識を持っていた。ということは、仮に得意だった人から意見を聞けば、レアな積極的評価に接することができるかもしれない。  そこで紹介したいのが、作家・辻村深

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せやま南天『クリームイエローの海と春キャベツのある家』《砂に埋めた書架から》70冊目

 昨年行われた、note主催による「創作大賞2023」において、お仕事小説部門の朝日新聞出版賞を受賞したのが、せやま南天『クリームイエローの海と春キャベツのある家』だった。「創作大賞2023」は小説のみならず、エッセイ、漫画原作、イラスト、映像作品など多岐のジャンルにわたって広く作品を募る大規模なもので、およそ三ヶ月の募集期間で集まった作品の総数は、最終的に33,981という数だったようだ。この中で、「お仕事小説部門」の応募がどれくらいあったかは調べていないのだが、かなりの数

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[推薦図書]遅読・精読のオススメ~ニューヨーク・スケッチブック(ピート・ハミル)

平野啓一郎さんの「本の読み方」を読了後、わたしの読書の仕方が完全に変わりました。 まさにそのとおりで、今読んでいるピート・ハミルの「ニューヨーク・スケッチブック」などはショートショートの連作短編集なので以前のわたしならあっというまに読んでいたはずですが(それくらい面白い)、1日2、3話のペースで読んでいるのでまだ読み終えていません。しかしだからこそ読んでいて楽しいし、物語への理解が深まります。 例えば最初の短編は42丁目の地下鉄を出たところにあるカフェで出会う中年の男女の何

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自分が成瀬あかりだと気付いた人はどう小説を書けば良いか

数日前に『成瀬は天下を取りにいく』を読みました! 面白かった!ネタバレは避けますが、ぶっ飛んでいるように見える主人公・成瀬あかりもまた一人の葛藤する人間だったところが素晴らしい。 『成瀬は天下を取りにいく』を読んでいて思ったのは、 成瀬あかり=主人公=色んな意味で面白い人 島崎みゆき=語り手(成瀬の親友)=客観的な人 の2タイプに分かれるのでは?そして、小説を書くのに向いているのは後者の語り手気質の人ではないかと思いました。 では、ちょっと?不器用な成瀬タイプの人

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読書感想文 織守きょうや「花束は毒」

法学部に在籍する木瀬芳樹は、中学時代に家庭教師として世話になった真壁研一が、結婚を前にして「結婚をやめろ」という内容の脅迫状を送られていることを知る。 木瀬は探偵を雇って調査してもらうことを真壁に勧め、真壁も一度は前向きだったが、なぜか途中で尻込みしてしまう。 そこで、木瀬は真壁に実害が及ぶ前にと、自分で探偵事務所に脅迫状の差出人を突き止めてほしいと依頼する。調査を担当することになったのは、木瀬の中学時代、同じ学校に通う従兄に対するひどい虐めをやめさせてくれた先輩・北見理

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5分でアランの『幸福論』#34 “アランが生きた第一次大戦を体感する1本の映画”

3月以降約1ヶ月にわたりアランの『幸福論』を連載してきた。 しかし肝心のアランという人物が何者なのか調べるのを忘れていた。 その人物の思想を深く考えるには、その人物の生涯も深く知らねばならない。 と思ってググってみたが・・・少ない!情報が少ない! 分かったことといえば、 ・アランはペンネームでフランスの超偉大な高校哲学教師 (まさに実在した『ここは今から倫理です。』) ・もう中年なのに自ら志願して戦争の最前線に赴くガチのフィールドワーカー (戦場の哲学者) ・政治家と激論をか

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量子科学がもたらす世界 ~ 死は存在しない 最先端量子化学が示す新たな仮説を読んで ~

「死は存在しない」 なかなかインパクトのあるタイトルであるが、著者である田坂広志氏は立派な科学者である。 「死」という生物にとって必然な帰結。 その存在は哲学にとっても科学にとっても未だ深淵なテーマの1つであり、どんなに科学が発展しようとも仮説の域は絶対に出ないものでもある。 科学者にとって「死」は無であり、生物としての終焉を迎えるだけのことである。 魂の存在証明もない。 しかしながら、世の中には科学では証明しきれない不思議なこともたくさんある。 まるで「生まれ変

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小川万海子『ウクライナの発見――ポーランド文学・美術の19世紀』読んだ

さて久しぶりのウクライナシリーズだ。 著者はポーランドで外交官をしているときにポーランドに関心を持ったというお方である。 なのでタイトルのとおり、ポーランドから見たウクライナって感じである。 ポーランド=リトアニア大公国に時代、ポーランドの貧乏貴族にとってウクライナは約束の地とか、乳と蜜が流れる地みたいなイメージだったらしい。英国にとっての西インドとかインドみたいな感じかな。 そして、そういうシュラフタと呼ばれるポーランド貴族のしめつけへの反発がフリメニツキーの乱であ

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結婚という慢性疾患

ニューヨーカーが必ず罹る病気が何だかご存知ですか? それは、ヴィーガン病。カリフォルニア出身のクリストファーがボヤいていたことは、「ニューヨークのヤツって、自分はヴィーガンだと言っていながら、フライドチキンの匂いがしてくるとその店に飛び込んで、チキンにかぶりついている」。 これを聞いた時、「へぇ、ヒドイ。でもそれ、アメリカ人の話でしょ?」と思ったんです。ところが私も、ニューヨークに染まるにつれて、なんちゃってヴィーガン症状を自覚。伝染性なのか、親しいロシア人の友人アナも同

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最近読んだ本の話 vol.129

 「最近読んだ本の話」の第129弾です。この間まで桜が咲いていたのにもう暑くなってきました。まだ4月なのに!今週は最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、九段 理江『しをかくうま』  始まりは幻想的な馬と人間との出会いが描かれていますが、次の章からは雰囲気がガラッと変わり、現代のお話です。競馬実況の仕事をしている主人公がいかに馬を愛しているか、夜通し実況を練習し続ける姿などが描かれます。一体この物語はどうなっていくのか⁉と気になって読み進みました。筆力がすごいです。どんなこ

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ユーザーコミュニティを運営する部署の自主勉強会

こんにちは。サイボウズ ファンコミュニティ推進部のさくとかえです。 このnoteでは私たちファンコミュニティ推進部によるユーザーコミュニティ施策をご紹介していますが、今回は少し趣向を変えて、有志で行なっている自主勉強会をご紹介します。 ユーザーコミュニテイについて勉強したい方の参考になると嬉しいです。 勉強会の概要2022年夏、「コミュニティ運営のノウハウや、会社活動への貢献度をもっと高めたいね」と話していた数人からこの自主勉強会が始まりました。 進め方はとてもシンプル

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