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お風呂のフタの秘めたるチカラよ……

一年のうち、ほとんどの時間を洗濯機の横の隙間で立って過ごしている我が家のお風呂のフタ。

たまに引っ張り出されては掃除機で埃を吸い取られ、そしてお風呂場ではなく元居た洗濯機横の定位置へと返却される。そんな日々を繰り返していたお風呂のフタに今日はこの場を借りて謝りたいと思う。

アナタの本当のチカラに気がつけなくて申し訳なかったと。


「浴槽の湿気をカットしてくれるだけなんでしょ」

ワタシのお風呂のフタに対するイメージはまさにこの一言のみ。

遅くに帰った日にお風呂のフタを開けても湯気なんて感じることは無かったし、すくい上げたお湯はお湯とも呼べないくらい冷めきったものだったし。

『フタの保温効果』なんてものは過大広告と言っても言い過ぎではないものだと思っていた。だって、その恩恵に与れたことが無かったのだから。


しかし今年になって、お風呂の温度をいかに長持ちさせるかを初めて研究し始めたワタシは、至る所で『お風呂のフタの保温効果は侮れない!」という言葉に出会い続けていた。それこそ、ページを開けばすぐそこに。初めに無くても最後には。

どうしてみんなそんなにあの『湿気削減マン』のことを絶賛しているのだろう。もしかすると、ワタシが知らないだけで本当はアイツはスゴイ能力の持ち主だったのか。

そう思ったワタシはお風呂のフタを活用してみようと思ったのだった。


ワタシ以外の構成員が湯船のお湯を使わずシャワーで身体を洗っているという事実に気がついてから早5年。1人だけでも湯船のお湯でしつこく身体を洗ってやる!と思っていたワタシの心が折れ、シャワーを使いはじめてから早3か月。

そんなお風呂の入り方なんだったら、お湯を張る時からフタを閉めといてもいいんじゃなかろうか。お湯が冷め始める前にフタをしておけばいいのでは。

そう思ったワタシは先週のある日、浴槽にフタをしてから湯船にお湯を張ってみた。

するとなんの運命のいたずらか、その日に限ってワタシのお風呂の順番が三番目。いつも一番風呂なのに。

これはあれだ。お風呂のフタが『俺の実力を見ろ』と言っているのに違いない。

よし。

その挑戦、受けて立つ!(←


闘志を燃やしながらお風呂に降臨し、身体を洗い終わったワタシはおもむろにお風呂のフタを開けた。

ほわんと心なしか、浴槽から温かい空気が上がってきたような。

いやいや、そんな期待なんてしてはいけない。人間期待するからこそ絶望を感じるのだよ。ダメージを最小限にするために、ワクワクした気持ちは今までだって瞬殺してきたじゃないか。何を今さら……

自分が入れるだけの隙間を開け、ワタシは湯船に身を滑り込ませた。


なにっ

温かい……

温かいではないか!!!


フタを使わないいつものお風呂なら、二番目ですらもう湯船のお湯は冷めきって悲しい気持ちになるのに、三番目にも関わらず、今日のお風呂は温かい。

何だこれ。

最高かよ!


ということで、我が家の冬場のお風呂のシステムが更新された2021年冬。

お湯を張る時は蛇口の下だけを開け、湯船に入る時だけ体を滑り込ませられる広さだけを解放して湯船に入る。

皆様もよかったらやってみてください☆(←


ってみんな知ってるか(笑)



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