VIPルーム?それとも……?
我が家の子はまだ学生ではあるものの、登校して行くことは無いし、ごくたまにある用事以外は家から外に出ることはない。
そんな感じなので当然、毎日ずーっと家にいる。5年ほど前からずーっと。
そんな子の、現在の座右の銘は
「ステイホーム」
とはいえ「一生懸命頑張ってるんやで!」と毎回ドヤ顔で言ってくるのはいかがなものか。
ステイホームって言われるかなり前から勝手にステイホームしとるがな!ちなみに母は、ステイホームが解除される頃には、アナタのステイホームも同じように解除されることを心から願っています(←
そして、そんな子は「個室に籠る」ことをしないので、寝るとき以外はずっとリビングに生息している。そして生息期間が長すぎて、リビングの一角に立派な自分のスペースを作り上げた。
自陣でくつろぐ子はいつも快適そうだ。
電車で空席を探して座るように、リビングでその時空いているスペースを探して陣取る生活をしているワタシからすると、羨ましいにもほどがある。
いい場所を作ると侵略してくるし…。
とまぁ、それは置いといて。
家人は今までも家で仕事をすることはちょこちょこあったけど、今はほぼ在宅で仕事をしている。
たまにだったらリビングで仕事をしていてもなんとも思わなかったけど、毎日となるとやっぱりみんなストレスがたまる。
リビング勢からすれば、仕事をしているヒトの傍では静かにしておかなくてはならないので、いつもの行動がかなり制限されることになるし、家人からすれば、集中したいときにすぐそばで盛り上がっていたりすれば、うるさいし邪魔だしイライラもするだろう。
家人は「イヤホンしてるから気にならへんで」とは言うものの、全く気を使わないわけにもいかない。
ということで、リビングから一番離れた場所に家人の個室を作ることにした。
といっても作ったのは去年の春のことなので、もう個室化してから結構たっていたりするのだけど。
で、ワタシは個室がとてつもなく欲しいヒトなので、家人の個室は
VIPルーム
だと思っている。誰にも邪魔されずに一人になれる空間。ドアを閉めるだけで、コソコソと何かをする必要がなくなる。それが家の中にあるだなんてうらやましいったらありゃしない。
それなのに、それなのに。
こないだ家人から苦情がでた。
「すぐにそうやって向こうの部屋に追いやろうとしてくる」と。
暇ができたらリビングに出てきて絡んでくるから、その都度かまいに来なくていいと言っているだけなのに。仕事に集中できるようにしてるだけなのに。
「個室作ったのに文句言うたらあかん。テレワークするのに個室が無いから仕事にならない!っていう声、結構あるらしいで。こんなにVIP待遇してるのに。あの部屋はVIPルームやで!」
と家人に言ったところ、少し離れた場所から子の声が聞こえてきた。
「ああ、強制隔離室」
なんでやねん。
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