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#18 壁!壁!壁!を止められなくて|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

発達障害の息子の特徴的なことが自傷行為でした。自分で自分を痛めつける。そういった変わった行動をしていました。当時の私は、知識がなく、またその発達障害という言葉が一般的でもなかったので、息子の「自分で自分を痛めつける」という自傷行為が全く理解できませんでしたし、それに対してどう対応していいか分かりませんでした。大変辛かったです。
 
息子は自傷行為はありますが、暴力自体は大嫌いです。究極の平和主義。とにかく争い事は嫌いです。売られても買うことなく、叩かれても叩き返すことが一切ありませんでした。それは小さい頃から今も。
 
妹にどやされても叩かれても妹にやり返すとか手を出すということはありませんでした。もちろん幼稚園でも小学校でも、お友達に叩かれたり、いじめられたりしたことはあっても、絶対自分からは手を出さない。こんなふうに究極の平和主義なのに、なぜに自傷行為をするのでしょう。

思うようにいかなかったり、相手にうまく伝えられなかったり…。
息子は言語障害もあって、発音が非常に悪くて、何を言ってるのか聞き取れない。お友達と遊んでいても、ほにゃほにゃほにゃ…みたいなしゃべり方で、何を言っているか理解されない場面が多くありました。
 
自分の思っていることを相手に伝えられなくて、理解してもらえなくて、そんな歯がゆさがあったのでしょう。その時に息子は泣きますが、なぜかその悔しさを自分自身に向けたんです。壁に向かって頭をドンドンと打ち付けました。壁!壁!壁!って。
 
その壁が板や土壁だったら少し柔らかいので、タンコブぐらいで済みますが、ブロック塀でも構わず同じ力で頭を打ち付けるので、出血を伴うぐらいの大怪我をしてしまいました。そして痛くて泣く。痛くて泣くなら、やらないでよ…と思ったんですけど、やっちゃうんですね。もう自分でも止めようがない感じでした。
 
近くに壁がなかったらどうするというと、なぜか自分の腕を出血するほど思いっきり噛みました。やっぱり自傷行為。
 
当時の私は、息子がこういうこと日々やるので、ほとほと、本当に困っていました。毎日どこかしらタンコブができて、切れて青あざになったり出血したり。

ご近所さんは私に不信感があったかもしれません。他の方がびっくりして止めたこともありました。
 
でも、これをやめさせることができない。当時は、いろんな本を読んで、私の愛情が不足してるのだろうか? と、寝る前の読み聞かせの時には、本を読みながら「ママはあなたのことが好きだよ」って言って抱きしめたりしました。安心感を与えてもやっぱり思うようにいかなかった時には、壁!壁!壁!と頭を打ちつけていました。
 
もうあのとき、本当にもっといい方法があれば良かったのですが、親子共々辛い日々を過ごしていました。
 
でも気がついたら、いつのまにか自傷行為がなくなっていました。
自傷行為が始まったのが、2~3歳頃。とても大変だったのは小学校の低学年。小学校1年~3年、4年生ぐらいまではバンバン壁に頭を打ち付けてタンコブを作っていました。小学校5~6年生も少しありました。落ち着いたかなと思うのは中学校上がってからです。高校生、大学はもちろん、そういった自傷行為はなくなっていました。
 
ですから、脳の成長がうまくいったら、自分で自分の感情をコントロールできるようになるんじゃないかなと思います。ですから、早く脳を正常な機能に持っていってあげることが必要です。
 
脳の感情を作っているのは、神経伝達物質のセロトニンとドーパミンです。昨日の話で、砂糖は悪魔のおやつと言いました。砂糖を取ると血糖の乱高下が激しいです。急に上がって急に下がると、血糖値が急激に下がるときに脳が緊急指令のアドレナリンを出せと指示します。このアドレナリンは、攻撃性があるものなので、感情を高ぶらせてしまうんです。
 
ですから、自傷行為のあるお子さんに、頻繁に砂糖が入っているおやつを与えてしまうと悪化すると思います。逆に自傷行為を早く改善を抑制するためには、安心感のセロトニンを上手く分泌きるような状態にします。
 
このセロトニンをうまく分泌できることに使うのが主にナイアシンというビタミンBの仲間です。ナイアシンは、発達障害、自閉症のお子さんは少ないので、うまくナイアシンを使えるような食環境にしてあげた方がいいと思ってます。
 
ナイアシンは、お肉やお魚など動物性たんぱく質に多く入っています。お食事は大事です。好きなものだけ与えてはダメだということです。脳の栄養になるものをきちんと与えないといけない。

ナイアシンはとてもユニークなビタミンです。もしナイアシンが不足し、体が必要だと思ったら、ナイアシンを作ってくれる場所があるんです。それが腸なんです。
 
腸に住んでいる腸内細菌叢がナイアシンを作ってくれるんです。何から? というとタンパク質からです。だから、タンパク質は大事です。お肉、お魚だけじゃなくて、卵とかお豆腐なども大事ですし、そういったものをしっかり召し上がっていただき、腸内細菌叢がしっかりしてれば、ナイアシンを作って提供してくれるということです。
 
腸と脳は繋がってるんだなってつくづく思います。あれほど息子の自傷行為に悩んでいた私ですが、本当に成長とともに少なくなっていきますから。もし今、お子さんに自傷行為があって、お困りのお母さんがいたら、ぜひ、お砂糖をやめて良いお食事にして、読み聞かせして、ハグして、安心感を与えてあげればいいかなと思っています。

お知らせ

沖縄県宜野湾市「新垣形成外科」にて分子栄養学に基づいた栄養療法を行っております。遠方にお住いの方へは、ZOOMでの栄養カウンセリングを行っています。どうぞお気軽にお問い合わせください。

新垣形成外科

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