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初めてやる仕事の倒し方。世の中に未経験の仕事はあっても、誰も経験していない新しい仕事はない。

どうも、あらけんです。COOというポジションの宿命ですが、未経験の仕事を任せていただくことがとても多いです。また、同じくらい未経験の人に仕事を依頼することも多い。依頼すると、未経験の仕事に、四苦八苦している様子をよく見かけます。もちろん、銀の弾丸などなく、未経験である以上、相応の苦労はつきものだとは思いますが、そこはこうしたらいいのにな。もっとこう取り組んだら?ともったいないと思うことが多々あります。そこで、今回は自戒も込めて、未経験の仕事への取り組み方について書いてみます。

未経験の仕事はなぜ大変?

未経験の仕事はとても大変ですが、そもそも、なぜ大変なのでしょうか。

結論、自分の中に「型」ができていないからです。そして、「型」ができていないからこそ時間がかかり大変になります。大変というのは「肉体的」と「精神的」の二面あり、「型」がないと肉体的にも精神的にも負荷がかかり、大変になるのです。肉体的は物理的な時間、精神的は未知の経験に対する感情のブレとも言い換えられます。

じゃあ「型」とは何なのか?

簡単に言えば、「ルールの束」と言い換えることができます。

◯◯という問い合わせがあれば、XXと返信する。
案件で値引きを交渉されたら、ここまではOKでここまではNG。 など

インプットに対して、アウトプットを出すルールがあって、その束が「型」と呼ばれるものです。◯◯さんの仕事の「型」を真似るというのは、無数のルールを真似ることにほかなりません。そして、未経験の仕事は、いろいろな事象で、自分の中にルールがないため、新しいインプットが入ったときに毎回ルールを調べたり、考え直さないといけない。これが、とても負荷になるのです。

値引き交渉をされたとしたら、どこまで下げていいのか。
この案件は受けるべきか、断るべきか。 など

ルールがなければ、交渉されたことについて、自分の中で精神的に負荷がかかりますし、値引きをしていいのかどうか計算するにしても時間がかかってきます。結果として、都度、負荷がかかり、いままでやってきた仕事よりも大変という結果になります。

とにかく、ルールを毎回考える作業が、脳のリソースを奪っていくのです。そして、結果を出すのに必要なルールを考える時間がなくなり、結果が出ずに増々大変になっていきます。

どうしたら未経験の仕事が楽になる?

そもそも、「型」がない以上大変になるのは当たり前です。そして、残念ながら、銀の弾丸はありません。でも、「無駄な努力」を減らすことができます。

とにかく、新しいことや判断がある度に、ルールを作って、少しずつでも「型」を自分の中に作ることが楽になる秘訣です。1つ1つの仕事からルールを作らない人が多くいらっしゃるなと感じます。毎回考えて、自分に負荷をかけてしまっている。。。

また、「言われたことしかできない」とされるタイプの人には、ルールがないだけではなく、ルールが具体的過ぎる場合が多く、未知の問題に対処できません。

究極的にビジネスでは「社会に貢献しつつ、利益を出し、サービスを継続できるのに必要か」しか判断基準はないと考えています。「三方良し」と言ってもいいかもしれません。世間、働くひと、お客さん全員がハッピーであり続けるかどうかが重要です。このルールだけあれば、後は枝葉とすら言えます。

この中で、どの程度儲けたら健全か、どういうことがハッピーなのかというのは議論がつきませんが、自分の中にルールがあれば、様々な問題が生じても、初めての仕事のときの暗闇をさまようような経験は減っていきます。

具体的にはどんなことをするといいの?

マニュアルを確認する

会社によってはマニュアルが整備されている場合があります。その場合はマニュアルを普通に暗記してしまうのがいいかなと思います。マニュアルには大量にルールが載っているはずです。案外、新しい仕事があるときに、マニュアルを読み込む人は少ないです。一度読み込んで、疑問点を洗い出して、マニュアル作成者にきけば、仕事のおおよそは最短で掴めるのに、仕事を開始してから都度質問する人がとても多い。

一方で、完璧なマニュアルや完璧な引き継ぎはまれかもしれません。もしくは、マニュアルがないなんてことも会社によってはあると思います。そんなときは人に聞いちゃうしかないのですが、少しだけググって自分で調べて、作業してから仮説を持って質問すると理解度が上がります。

知っている人との関係構築

前任者がいるタイプの仕事であれば、前任者との関係値が重要になってきます。引き継ぐということは退社してしまう場合もあるかと思いますが、その部署が独りでないならその周辺の人とも関係値を作っておけばゼロから考えるよりは楽をすることができます。

まったくゼロからの仕事のように思える仕事も、会社の外に出れば必ず誰か経験している人がいます。残念ながら、まったく新しい仕事なんてものは、世の中にそうそうなくて、少なくとも誰かしら似ている経験をしている人がいるはずです。

そういったときに、社内外問わず似たような仕事を経験したことがある人に相談できるのはキャリア的にも強みになるはずです。どうしてもいない場合はクラウドソーシングサービスで課金してでも話を聞いてもいいかもしれません。

知識から生み出す

人に話しを聞くのが苦手という人もいるでしょうし、内容が難しく質問すらできないという場合もあると思います。何がわからないか、わからないというやつです。

そんなとき、業界が違うのであれば業界関連の本を3〜5冊、Amazonで★が多いのを読めばいいと思います。スキルの場合も同様です。新しくマーケティング部になってしまった、、、なんてことがあればマーケティング関連の本を3〜5冊読むといいと思います。

YouTubeの動画はわかり易すぎて意味がない場合もありますが、逆にまったくの門外漢の場合はYouTubeも強力なインプットツールになると思います。

もちろん、読んだだけでは使えないですし、理解できない場合もあると思うのですが、少なくとも人から説明を受けたり、マニュアルを読むときの理解度は必ずUPします。

自分でルールを生み出す

最後に、自分でルールを考えないといけない場合です。私見ですが、基本的に、自分で世界にないルールを考えるなんてことは普通の人間では必要ないと思います。トップの経営者やエンジニア、科学者などはつゆ知らず、普通のビジネスマンであれば、たいてい世の中のルールを真似ればなんとかなるはずです。ここを自分の頭で考えるととても時間がかかって無駄な努力になります。守破離ではないですが、とにかく真似て、真似て、真似て、真似ると勝手に自分らしさが生まれます。考えるのではなく、真似しまくっていると勝手に考えられるようになります。

それでもうまくいかないときは?

そもそもに立ち返る

仕事がなんのために存在しているのかを考え直すのがおすすめです。仕事をやっても、やっても楽にならない、というのは何かが間違っている可能性が高いです。それは自分のやり方がいけない、もしくは組織がいけない、上司がいけない、ビジネスモデルがいけない、競争環境、、、など理由は様々です。ただ、このときに自分がコントロールできないものについて考えるのは時間の無駄になってしまいます。自分がコントロールできる範囲を見極めて、その範囲の中でそもそもに立ち返ることが重要です。

開き直る

最後はできないことについて開き直るのがいいと思います。未経験の仕事に苦しむ人の特徴として「真面目過ぎる」が個人的No1です。できないとまずいと思うのか、できない自分が嫌なのかはわかりませんが、「真面目過ぎる」は損をしがちです。「いやー、やったことないし、できなくて当然じゃん?リスクないじゃん?」くらいに思いたいところ(難しいですが!)、上司側もそのくらいの度量を持たないと仕事を振る側としてもいけないなと思います。案外肩の力を抜いてやると、未経験の仕事はうまくいくことが多いです。

まとめ

今の時代に未経験の仕事がないキャリアというのは、存在しないか希少種です。未経験の仕事は大変なので、避ける人も多いと思いますが、基本は若いうちにやればやるだけいいと思います。(私もこれからまだまだまだ新しい仕事をしたい)未経験の仕事も多く経験すれば、ある程度「型」にできるので、本当にやるべきチャンスのときに手を挙げることができるようになるはずです。世の中の大半の人は、僕も含めて、沢山チャンスはあるのにそれを見逃しているのではないでしょうか。人生は巻き返しできる、大器晩成という言葉がありますが、これは、結果がでないだけで、あくまで晩成になるまでには継続して努力をして、チャレンジしている人が大半なのかなと思います。残念ながら、異世界転生のように一発逆転はないからこそ、僕自身も手をあげてチャレンジしていきたいと強く思います。


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