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肉離れと猫の手術 最終回

無事、避妊手術をした猫の抜糸の日を迎えた。
寒空の中動物病院へ向かう。辛い思いをしただろうから、キャリーバッグになかなか入らないだろうと思っていたが、意外にスッと入ってくれた。

動物病院についても、目を見開いてはいるが落ち着いている。
抜糸中は診察室の外で待っていたが、鳴き声一つしなかった。

先生から「傷はとってもよく治っていますよ」とお言葉。
「ご飯も食べられていて、下痢も無いなら、良かったです。これでいったん終わりにしましょう。」と。無事避妊ミッション終了である。

まだ子猫に分類される月齢ではあるが、1か月以内に餌は「避妊後の猫用」という低カロリーの物に変えて良いとのこと。サイエンスダイエットのサンプルを頂いた。
家にある分を食べきったら、少しずつ低カロリー用の物を混ぜてみよう。
味は変わるのだろうか。
手術をして子宮等を失った上にあまりおいしくないご飯に変わってしまうのだとしたら気の毒だが、健康のためには仕方がないと思うしかない。

エリザベスウェアを返却したため2500円返金されるとのこと。
再診料と抜糸代金を差し引かれて1000円程度の返金となった。
検査代金を合わせて、避妊手術にかかった代金は7万円ほど。
うちの自治体は飼い猫の避妊手術の助成は無い。
昔は多頭飼いでどんどん猫が増える猫屋敷が近所にあったものだが、
全く検査をせずに避妊手術をしたとしても、すべての猫に避妊手術をするのはかなり難しいだろう。

自宅に着いた猫は、1時間ぐらい丁寧に全身を毛づくろいしていた。
その後は飛んだり走ったり隠れたり人間の足にちょっかいを出したり
ものすごい元気になった。
エリザベスウェアは猫にとってはかなり窮屈だったようだ。
手術の糸も場合によっては引き攣れたりして痛むこともあるだろう。
何より無事に済んでよかった。
暖かくして、健康に毎日を過ごせますように。
うちに来て良かったと思う猫人生でありますように。

朝と就寝時に肉離れの部位がしくしく痛んでなんとも悲しいが、
それでも日常生活は不自由なく送れるようになってきている。
猫が元気になった姿を見て、私もやっと前向きになれそうである。


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