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休日の高速道路あるあると「キープレフト」について。

 GW突入。飛び石状態ですが、隙間となる月・金に有給を取って長期休暇にする方もそれなりにいるでしょう。自分は片方だけ休みを確保したので、あれこれ気を付けつつ遠出を予定しています。旅先で記事に出来そうなネタがあったら、またその場で書きたいですね。年初に書いたコレみたいに。

 さて、GWや盆休み、年末年始といった大型連休だと車で出かける方も多いでしょうが、そんな日に遠出をする際、一番気になるのは渋滞……ではなく、むしろサンデードライバーではないでしょうか。

 毎日の通勤は100%が車、そして外出も九分九厘が車な自分にとっては
「たまにしか乗らないからこそ、より運転に気をつけるべきでは?」
 と思いますし、ほとんどの方がそうしているはずですが、時折見かける迷惑な車の主はどうもそんな感覚がないようです。ただ上記の記事ではそんな運転手を「基本が出来ていない」としつつも「なぜ基本が出来ていないか」という分析がちょっと弱いように思えます。とりわけ最後の項目
「◆最大の問題は“日本の運転思想”にあり」
 も、もう少し具体的に考えて欲しかったところです。

 どのような速度で巡航しようが、走行車線を走るのが基本です。追越車線は、追い越すときに使う車線であります。
 また、追いつかれたら譲るというのも基本です。自分がどんなに速く走っているつもりでも、追いつかれたら道を譲る必要がありますが、日本では、張り合うクルマが一定数います。
 一定の巡航速度で走っているクルマに追いつかれたからといって、自分がさらに速い速度で走る必要はありません。道を譲ればいいのです。(中略)『自分が速く走行したいなら、一定速度で速く走る。もっと速いクルマがきたら道を譲る。』これが基本です。

上記記事より

 ごもっともですが、なぜそうなるのか? という部分がどうにも引っかかっていたところ……かなり昔にそれらを指摘したブログを発見。

 執筆者の方も「当時は結構な注目記事だった」と語るほどですから、おそらく相当数のドライバーから「高速道路あるある」と受け止められたのでしょう。というか、これは高速道路を使って遠出する人には必読の記事です。もう18年も前の話なのに何ら古びてないし、一つ一つの指摘が鋭い!

・目の前のことしか見ていない。ちょっと左側に視線を移せば、ガラガラに空いた車線があるのに、それが見えない。このことは、次に挙げる 「他者」 への意識に関連する。
・高速道路でも常に真ん中車線を走行する (キープ・ミドル?) と、左側を走る極端に遅い車を追い越すための車線変更をしなくて済むので、「気楽にのんびり」 と運転できる。しかし、本来は、「気楽にのんびり」 走りたかったら、左側を走るべきなのである。(中略)真ん中車線を 「のんびり」 と走るドライバーは、自分が 「のんびり」 走るために、他者に 「イライラ」 を強いているということに気付いていない。
・「キープ・レフト」 の原則が浸透すれば、追い越しが安全に行われ、道路の流れもスムーズになり、経済効率もアップし、自分が追突される危険性も減るという、当たり前のシステマティック思考ができない。

「高速道路と『キープレフト』」より

 NEXCOも運転マナー啓蒙のキャンペーンやポスター等々を打ち出してますが「運転時のメンタリティ」という部分を突いた点には思わず膝を打ってしまう。「周りが見えてない『気楽でのんびり』は迷惑なだけ」とズバリ言われると、こちらも「うっ……」とさせられて返す言葉もありません。知らず知らずのうちにそうしていたかも、という気持ちになります。周りが見えてない安全運転は「しているつもり」なのかもしれません。

 本当、これは自分も気を付けないと。周りのためにもなるし、車のためにもなります。いくら愛車がターボ付きとはいえ軽自動車は軽自動車、いくら高速道路とはいえ速度計が140kmまでの車をぶっ飛ばしたところで何になるのやら。
 以前いきつけの自動車屋さんで「荒間さんはおとなしい運転の方ですね」と言われて「そうかな?」と思わされましたが、山ほど車を診てきた方からすれば、具合を見れば普段どう運転してるか一目瞭然なのでしょう。いつまでもそう言われるような運転をしていきたいものです。

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