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短編小説

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書き散らした短編小説置き場。なにとぞ。
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記事一覧

小さな頃はかがみなり

 青木のおばちゃんが引っ越す段になって慌てだしたのは、甥っ子の翔がちっとも家を離れたがら…

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ベテルギウスの死ぬ日に

 星は見えないほうがいい。  冷風は頬を切る。カーディガンとスカートとレギンス、それと…

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小説「#天然記念物になりたい」

 場所は新宿。夜がやってきてまもない初夏の18時ごろ。南口の大通りが心臓から伸びる太い血…

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「朝に焼く」

 夜が明ける間近の山は、よそゆきの顔をしている。霜が降りた草葉たちが総出でもやがかったの…

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