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《夜の窓》 Forever pitch black


これは本当に辛かった頃の自分を、少し時間の経った後で客観的にスケッチしようとしたものである。やりすぎて真っ暗になった印象。でもこれもまた俺の通ってきた道。恥ずかしいけれど載せておきます。


楽しくさせないよ、あなたの声が。
覚えたまんまの言葉に溺れて、生きてゆくしかないことに気付く。そんな憂鬱な気持ちに吊るされて……。

外は一つも音を立てぬ闇に包まれながら、この部屋を浮かしていくのだろう。
それが良いことか悪いことなのかは、意味がないの。
そうさ、今ただ一人でこの世を歩くのさ。

浴びせかけられた、あなたの声を。
それがどれくらいの傷に化けるかを、あなたは知らないでしょう。無理もない。強請る反省ほど、痛いものもないや。

それからはずっと、この部屋の窓越しに見る街の無関心さと冷えて一人のさみしい夜を、噛んで捨てては感傷の巣に戻るだけ。
しまいにゃ、泣き出すような体たらく……。

擦れて。沈んでいって。溺れて。じきに浮かんで。
また落ちてゆく……、誰も見てない夜の底。

星が瞬いた。また人が一人、死んでいくのを、この耳が聞く。
ああ。

いいんだよこれで。「自堕落は正しい。」そう思わなければいけないんだと思いつづけるこの夜は明けぬ。
永遠に僕のそばに夜の窓。
「駄目だ。」「君は馬鹿さ。」「グズ。」「クソ。」「穀潰し。」

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