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訪問美容への使命感と必要性

訪問美容をやります。

やると決めた初期段階にお話ししたいた方々からはまだやってなかったの?と言われそうですが、もうすぐ色々準備が整いそうです。(スクールを卒業してもう3ヶ月以上…いやはや)

っていっても実働できるのはもう少し先になりそうですが。

国民の皆様がご存知のように、日本は未曾有の高齢化社会に突入しています。

耳にタコでニュースやwebの記事で取り沙汰されているので慣れてしまって改めて聞いてもピンと来る方が少ないかもしれません。

実は1970年に既に高齢化社会に突入はしていたってこと知っていましたか?
1994年には高齢社会に。これは「高齢化」してきている状態ではなく実際「高齢」になっている状態を指します。

更に2007年には超高齢化社会に突入しています。16年前についに超がついたんですね。

16年前というと私は20歳なので、その時はそんなことになっている現実より近い自分の未来の方が最優先の時代でした。

お恥ずかしながら私も本格的に意識したのは勉強し始めたここ2年くらいです。

身内にご年配の方って必ずいると思うんですが、身内の年齢って分かっていてもそんなに実感としてないもので、ばあちゃんはいつまで経ってもばあちゃんだから近くにいるとより元気なばあちゃんのままです。

私は祖父母っ子です。先に述べた通りの感覚でしたが、たまにしか会えない頻度とか、髪の毛染めるのをやめたり、小さい病気の回数が増えたり、やはり80歳を超えたあたりからいつかくるであろうその時が脳裏に浮かび始めました。当然介護とかの心配ははその前に来ることです。

親もまたそうで、私の親世代だと60代前半ですが、60代でお亡くなりになってしまう芸能人や著名人の方もいらっしゃる昨今、決して無視はできなくなってきています。

この様に身内に該当者といいますかそれを実感できる方々がいらっしゃらなければあまりピンと来る話ではない。

しかし統計は現実を表していて、超高齢化社会は65歳以上の人口の割合が21%を占めている社会のことを言います。約2割です。

このまま順調に高齢化が進むと2025年には約30%(2年後じゃん…)、2060年には約40%が65歳以上という予測がたっているそうです。

2060年に自分自身もそのど真ん中の1人になっている現実もあるわけで。怖いけど1年1年確実に年をとっていくので、当たり前ですよね、、

でも国が豊かになり寿命が伸びたことの象徴の一つなのでそれはいいことですよね。(ここでは少子化とか出生率とかは置いといて)

そんな状況な中で、医療や福祉は日進月歩なわけですが、それは無くては生きていけなくなるものの上位候補に上がると思います。しかしその他にも生活に必要なことってたくさんあります。

美容もその1つだと思っています。髪を切る、ただそれだけの事ですが絶対必要です。

コロナ禍になってすぐの年の3月〜5月くらい、美容室も休業したりガイドラインもまだ全然なかった時。本来行くべきタイミングをだいぶ持ち越して数ヶ月過ごしていたあの時のことを思い出して下さい。

めちゃくちゃストレス溜まったと思いますし、気分を上げられなかったですよね。世の中が暗いから、そういうことではなく、鏡を見るたびにため息がでる日々だったと思います。

そして久しぶりに髪を手入れしたあと。ビックリするほどサッパリ爽やかな気分になっていましたよね。

お客様では涙を流して喜んで下さった方もいらっしゃいました。

髪を切る、染める、パーマをしたりヘッドスパしたりトリートメントをする。当たり前にお店に予約を入れてお金を支払って出来ていたことができなくなることは、思いのほかなくてはならないものだったと感じた方は多いはずです。

実はそれを、諦めてしまう方々もいます。介護や怪我や病気などで、生活環境が変わる方々です。

コロナ禍とか災害があったとかではなく、現実に年齢を重ねていけば誰しもに来る可能性があることでもあります。

介護や怪我や病気は、平等に可能性がありますし、突入する年代も様々です。

不謹慎な話かもしれませんが、まず介護する側でその後もっと年をとった時こんどは介護される側かぁ…と順序立てて考えていたって、明日の帰り道に事故にあってしまうかもしれないし病気が見つかってしまうかもしれません。

もちろん健康が1番だし、介護を必要とする事なく寿命を全うできれば嬉しいことかもしれません。でもこればかりはわかりません。

これは脅かしている話ではありません。でも普通に利用できる可能性があるべきなんです。なぜ諦める必要があるのか。

それでも人間ですから気落ちする時もあるはずです。そんな時、そんな時にですよ。頼れる存在は1人でも多い方が良いはずです。

医療や福祉はどんどん先にいってる。病気のことだけじゃなく訪問歯科とか家事や掃除のお手伝いサービスも増えています。

美容だって絶対必要だ!と立ち上がらせて頂きます。

該当者は要介護・要支援の認定を受けていらっしゃる方、疾病や障害をお持ちの方、そのサポートをしているご家族の方々、怪我や病気で長期療養を余儀なくされている方。

更に数年前の法改正では妊娠されている方や小さいお子様の子育てをしている方も対象になりました。

この分野においてはもっと対象者が幅広くなっていくのではないかと思っています。ゆくゆくですが。

行きたくても行けない、行かせてあげたいけど連れて行くご家族の負担がものすごい、そのうち私(僕)なんかが…なんて、諦める理由は本当にたくさんあると思います。

でも髪の毛を切って変わることの力は、誰でも1度は実感したことがあるように絶大なパワーがあります。

生きる気力と気持ちを上げてくれるパワーです。日々が気分上々になる。

自分の仕事を俯瞰して見た時、こんな素晴らしい力があることに気がつきました。教えて下さったのは来てくれているお客様方です。

私共の手の届く、必要としている全ての方に知っていって頂きたく思います。

勝手に必要性と使命感を感じて。やれるのは美容師だけです。

これからやる事は山積み。頑張ります!

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