10代最後の日にハチに刺されて運ばれた話~偏屈サブカルバンドマンの後悔日誌①~

おはようございます。カップ焼きそばはバゴーン派です。あらいです。

今日はタイトル通りなんですが、このnoteの開設前日に実はとんでもないことがあったのでそれについて書いていこうと思います。

2019/08/24 18:00頃

誕生日前日、ついに二十歳になってしまうなーというふわふわした気持ちで、のほほんといつも通りの生活をしていた訳ですが、僕が午前中に干しておいたバスタオルを家の中に取り込もうとした瞬間、事件は起こりました。

「ぶぅぅん」という羽音がしたと思って上を見ると、

前方から3-5cm級3体接近!!!!」(突然の調査兵団)

そうです、ハチさんが3体ほどすぐ近くにいらっしゃいました。何か声が出るよりも先に急いで部屋の中に戻ろうとましたが、その時慌てていたため大きな物音をたててしまったからか、部屋に入ると同時に手にハチが襲いかかってきているのが見えました。そして手からハチを振り払おうとした時、右手の薬指に激痛が走りました。

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いってぇ!!」さらに、あろうことかハチさん(少なくとも1匹)が部屋の中に入っていったのが見えたのです。完全に怖じ気づいてしまった僕は、自分の身の安全を考え、玄関まで戻って扉を閉めて自分をハチから完全に隔離することを優先しました。

つまり、ついに人類はウォール・シーナの中まで退却を余儀なくされてしまったのです。(今日は進撃未読の方いまいちネタが伝わらなかったらすみません笑)そこから僕はなんとかポケットの中のスマホを手に取り、まずしたことがあります。

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そう、何はともあれググるのが現代っ子。こんな時に頼れるのは兵長よりグーグルな訳です。対処法がすぐに見つかり、「とにかく傷口を洗い流して冷やせ!!」とのことだったので、洗面台のある扉の向こうまで、意を決して調査兵団再出発。周囲をとにかく警戒しながら、刺されたところを念入りに洗い流し、素早く冷凍庫から保冷剤を確保、そしてこれ以上のハチの侵入を許すことは人類にとっての希望を絶つことと同義...と心得、開けっぱなしの窓も閉めましたがまたしても、

ぶぅううううんばちばちばちっっっっ!!!

クローゼットの天井で暴れ回るヤツを発見。おびえながらも急いで締めて閉じ込めました。一通りの処置も終わったのでおびえながらウォール・シーナ(玄関前)まで帰還し、再びスマホの画面に目を落としました。

すると、すぐにでも皮膚科等の医療機関を受診した方がよいとのこと。そうとなったら、ということで、家の中のハチから逃げる意味も込めて外へ。歩き出しながら近くの皮膚科を検索すると、ことごとく

営業時間外です

の文字が。ここで僕のキャパシティは限界を迎えました。今思えばネット記事の内容は、大事に至らないよう、必要以上にハチ毒の危険性や緊急性を強調して書かれていたんだと思いますが、調べれば調べるほど不安は大きくなり、痛みは引かず、パニックからか息苦しさは増していくばかり。もう完全に我を失った僕が出した結論は

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ここは賛否両論あるところだと思います。僕も今は「ハチに刺されたぐらいで…」と思います。でもそれはきっと、命に別状がなかったから。大学生の一人暮らしであること、周りに聴けるような人もいない、母に電話しても出ず、腫れも引かない、自分がハチ毒に弱くないとは言い切れない微妙な症状の出方、これら全部が僕の不安になり、何かある前にと電話をしました。

「火事ですか救急ですか」

という問いかけに少し我に返り、救急と答えて状況を説明しました。それから住所と氏名を答えて、アパートの前に戻って待機。待っている間が具合悪さのピークだったように思います。乗り込んですぐ座り、血圧と脈拍をとる器具をとりつけられ、病院へ搬送。道中、服用している薬の有無、最後の食事、ハチに刺されるのは初めてかどうかを聞かれながら、救急隊員の方にも「大学生の一人暮らしだと焦ったでしょう…すぐに着くようにしますから、何か体調に変化があればすぐに言ってください。」とおっしゃっていただき、もはやうるっとしながら病院に到着。

そのままベットのある診察室的な空間に連れて行ってもらい、状況を説明…したのですが、病院内が何やらバタバタしている感がすごく、「ドラマみたーい」とか思う心の余裕を取り戻しながら、処置までに3人ほど先生が交代、そして診察。即点滴、ということになり、幼稚園以来にぶっとい点滴の針とご対面。

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となりつつも、説明はなかったけどおそらく水分的なものと、アレルギーを抑えるというやつの2つを体内に注入。その時に看護師さんにも、「それはびっくりしたでしょう…ちゃんと洗って冷やしたのが偉かったね」と言っていただき、またじーんと来てしまう僕笑。その後、アレルギーの方が入ってきてから強烈な眠気に襲われ、気づいたら傷口にガーゼが巻かれていました。痛みと息苦しさもここで楽になり、ようやく心の落ち着きを取り戻しました。

落ち着いた後、再び救急車内でしたような質問を繰り返しされ、一通り答えた後、先生のお話を聞くことに。ちょっと脱線するのですが、どの先生にも第一に最後の食事をきかれたようにい思います。「(セブンの)生姜焼きと白飯、キュウリの浅漬けです。」と4回ぐらい言った気がします。先生から言われたのは、ハチ毒は遅れて強く反応する人もいるため、症状がよくなって点滴がおわったら帰宅で良いが、夜に再び息苦しさや発疹等があるようならすぐに連絡してほしいということ、水分をちゃんととること、2回目はマジやべえから今後気をつけてほしいこと、を教えていただき、その話が終わった後、僕は今抱えている最大の問題を先生にぶつけました。

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家の中にハチが入ってきてしまった経緯を説明し、相談すると先生は、

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そりゃ知らないですよね、だってやるのは毒の対処であって駆除ではないですもの

ということで点滴が終わって、痛み止めとアレルギーを抑える薬を出していただき、帰宅。

と、いうことで調査兵団再び壁外調査へ、次回「僕とハチさんの2日間戦争:完全版」です。ではまた。

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