見出し画像

ラピュタへの道33 ヤビツとか編

また7時になってしまったけど、ウキウキで出発。
改めてロードバイクに飽きていなかったことが嬉しい。

予定では三浦半島にある武山 湘南 ヤビツ 半原越 裏和田 というコースだ。
ざっと230キロくらいにはなるであろう。
でも2時間寝坊の7時出発なので、走り出して1時間もしないうちに武山は諦めることとした。
でもいいさ。気楽に行こう。
この気楽さ自由さもロードバイクの魅力の一つでしょうな。

色んなしがらみやら束縛やらから開放されて、どこにだって行っていいんだっていう前提の元、まるまる1日の休日が始まったっていう実感を噛み締め踏みしめ走り出しているというこの紛れもない事実が嬉しくてたまりませんな!

このブログには書かなかったのですが、一月前位に箱根にいったのですわワイ。

箱根は流石に寒かった3月初旬

途中までは同じようなルートで湘南辺りを通って走る。

今回も前回も、思いの外ロードバイクを見かけない。
134号線はかなり走りやすいのにどうしてだろうか?
サーフボードを抱えたりボードを車載している自転車のほうが多い。
おしゃれに見えるなぁ。

そんなおしゃれサーファーさん達に勝手に仲間意識をかすかに感じながらサザンやジャックジョンソンやらを口ずさみながらご機嫌で走る。
今回は箱根までは行かないのに滝廉太郎まで歌っているうちに二宮辺りに到着し内陸方面にハンドルをきる。

道は上りが基本になって海の匂いはなくなる。
よぅしとスイッチを切り替えペダルに力を込めて進むとすぐにヤビツ峠の入口の7イレブンに到着。

一気にサイクリストが増える。
今日は土曜日。7の駐車場に10人くらいはいた。
揃いのジャージを着たチームもいたりして皆さんとっても速そうだ。
ボッチなワイといえばそんな7に立ち寄る勇気もなくヤビツ登坂を開始。コミュ障じゃないやい!

バンバン抜かれることを覚悟し、出来る限りレフトキープで登る。
でも誰にも抜かれない。もちろんワイが抜くこともない。
そんなこんなで見晴台まで一人旅が続いた。
見晴台にはグループライドで来たであろう男女が楽しそうに写真など撮っている。…悔しくなんてありませんよええ。

こんなにヤビツって長かったっけ?と弱音を吐き出したワイを、先程7にいたチームの一人であろう人が「とーりまーす!」と物凄いスピードで抜いていく。
同じホモサピエンスとは思えない。
唖然としながら、マイペースを貫いているんだワイは、と自分に言い聞かせながら登坂をケイゾク。
すると次々にそのチームの構成員達が抜いていく。
女子もいた。
少し疲れ気味の構成員がいて、彼になら付いていけるか?と頑張ってみた。
すぐにムリムリムリとシッティングマイペースに戻すワイ。

そしてフーフー言いながらどうにかこうにか登頂する。
トイレとか工事してて使えそうにもないし、さっきのチームもいたし、その他大勢の人々がいる中、記念撮影する勇気もないままワイはヤビツ峠ピークを「ヤビツなど来慣れてますよ」顔でスルーしそのまま裏ヤビツへ。
表ヤビツは、何だか海を背にヒルクラっている印象がどことなくあって、明るい雰囲気な印象だけど、裏ヤビツに入った途端深い森の雰囲気となる。

滝とかいっぱいありますな

気温も下がった気がする。途中にいくつかカフェやキャンプ場などがあるが、基本森の中。滝などもいっぱいあって自然豊か。

結構スペクタクル

丹沢が豊富な水をたたえている。
途中裏ヤビツを登ってくるサイクリストが結構いる。
ちわーって挨拶すると皆さん大体返してくれる。
止まって写真を撮っていると大抵サイクリストが通り過ぎていく。そんなに時間をかけているわけじゃないのに。

こっそり後ろから撮った。勝手にスンマソン

裏ヤビツを降りて宮ヶ瀬湖を走り抜ける。
2時間弱前には海沿いを走っていたのに、峠を越え森を抜け湖畔を走っているワイ。
自らのエネルギーを消費しながら大自然のエネルギーを吸収している感触みたいなものを感じないでもない。
細胞が新しくなっているような、浄化されているような。あくまで個人の見解だす。

海、滝、湖からの何等かをもらえたような


そんなこんなで半原越に到着。再びヒルクラ開始。
ヤビツより半原越のほうが長い印象だったけど、こっちのほうが短かった。
ちょっと荒れ気味な峠道だけど、静かで個人的には結構好きな峠だ。

ヤビツとは違い誰もいないから
写真も心置きなく撮れます

半原越を後にしてオギノパンでも寄って休憩しようと行ってみると、そういえば今日は土曜日。
ものすごい大盛況っぷり。
迷うことなく向かいのローソンに入りましたよええ。
一人だけサイクリストがしゃがんでスマホをいじってましたが交流することもなくコーヒーとシュガーバタートーストを食べながらワイもスマホを何となく見ていて思ったことがあります。

ロードバイクに乗り始める遥か前。10代20代の頃、ワイはオートバイや車で結構遠くに出かけたりしておりました。
その頃からボッチが気楽でいいやと大阪やら高知とかまで行ったりしておったのですが、そこで達した結論が、
「一人で行ってもあんまり思い出が残らない」
でした。
それからワイは数少ない友達とツーリングやドライブに出かけたのですが、今思うとやっぱりあんまり思い出として残っている事柄ってとても少ない。記憶としては覚えていることはありますが。
女の子と出かけたときの思い出は結構残っているが、ワイの女性遍歴など微々たるもので…。
それに引き換えロードバイクでの思い出って結構たくさんあるな、と思った。
この3年余りに行った道、峠、湖、トンネルや見かけた猿や鹿、道の駅で一人食べたチャーちゃんまんじゅうまではっきり覚えている。
この差は一体…?
自分の力で走っているからかなぁ?
バイクや車だとスピードが速すぎるからかなぁ?
とか考えながら尾根幹を通って帰宅ス。

今日の一番の思い出は、茅ヶ崎辺りの信号待ちで目が合ったサーファーのお姉さんとニッコリ微笑み合ったことだ。
いい笑顔だったなぁ。ワイは上手く微笑めただろうか…。

今日イチの写真。半原越にて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?