読書感想文(19)マイケル・E・ガーバー著、原田善浩訳『はじめの一歩を踏み出そう;成功する人たちの起業術』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

最近ビジネス書が続いていますが、ついに起業に関する本を読みました。
起業というと、つい1〜2ヶ月前までは自分とは全く縁のないものだと思っていました。
しかし少し前から、人生の中で一回は絶対に起業しようと思うようになりました。
なぜなら、面白そうだからです!!(笑)
恐らく起業する人は少なくはないけど、多くはないと思います。そして成功する人はさらに少ないです。私は希少価値に割と価値を置く癖があるので、じゃあやってみよう!と思ったわけです。
また、私は将来教員になる道も考えています。
起業経験のある先生ってなかなかいないのではないでしょうか。
貴重な経験をすれば、きっと生徒たちにとってもプラスになるはず!と思って、起業することにしました。

とまあ、かなり前置きが長くなってしまいましたが、そんなわけでこの本を読むことにしたわけです。尚、この本は昨年起業した友人にオススメしてもらいました。持つべきものは友です。

感想

まず書きたいのは、「読んで良かった!!!」ということです。
ものすごくわかりやすく、自分が事業を始めてからの事を想像しながら読むことができました。

まず為になったのは、失敗するケースがわかりやすかったことです。事業が幼年期から青年期に成長して、そこでぶつかる壁について説明があります。実は先日まさにこのような壁にぶつかっている方に出会いました。その人は忙しいながらも充実しているようだったので良いのですが、その人自身の限界があるからこれ以上規模を大きくできないんだろうなと思いました。
これは『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』でいうSに当たります。

そして、一人の人間にある三つの人格、「経営者」「マネージャー」「職人」という考え方もしっくりきました。
初めは恐らくどれも必要ですが、規模が大きくなるにつれて経営者としての仕事に重きを置く必要があります。そしてその為に、マネージャーと職人の仕事は初めからマニュアル化しておくことが大切です。

PARTⅢ(第三章)では、具体的に起業するためのステップが書かれます。7つのステップがありますが、どれも具体的でわかりやすく、実際に自分が起業する時はこの手順に従おうと思いました。
印象的だったのは組織図を作って役職毎の仕事を明確にすること、そしてそれぞれの役職の仕事をマニュアル化することです。これによって規模が大きくなった時、自分以外の人に仕事を任せることができるようになります。

あとは数値化の話も印象的でした。『ニトリの働き方』などを読んだ時にも数値化が重視されているという話があったのですが、この本を読んでやっとその大切さがわかりました。マニュアル化した仕事の各プロセスを数値化しておくことで、業務改善がしやすくなるのです。何を数値化して記録しておくのかもマニュアル化する必要があり、経営者は準備の時点でかなり大変なんだなと思いました。

ここから少し個人的な話です。
私は大変お世話になっている方がいます。その方は大学教員で、私は研究のお手伝いをさせていただいていました。
様々なプロジェクトが進む中で、その方の考えを聞く機会がたくさんあったのですが、今思えばかなり起業家の思考に近いのです。例えば事業のパッケージ化や、「自分ができなくてもできる人に任せればいい、自分は仕事を紹介する役割」という考え方なのです。
そして驚くことに、その息子さんは起業家で、今のところかなり成功しています。既にいくつかの会社を売却した実績があります。
親の影響で子が起業家になったのか、はたまた起業家である息子の影響を親が受けたのかはわかりません。
ただ一つ嬉しいのは、私自身がその先生と結構似た思考を持っていると感じていたことです。つまり、私は起業家としての才能があるのでは?ということです。
勿論、それだけで天狗になれるようなことではありません。けれども、なんだかとても応援されているような気がして、これも一つのご縁なのではないかと思うのです。
これ以外にも、最近色んな所で自分が応援されているような気がします。実際、応援してくれる知人もいます。
どんどんやる気になっているので、これを生かして起業したいです。勿論、リスクヘッジはしながらですが。

もしこの記事を読んでくださった方の中に起業しようか迷っている人がいれば、是非ご一読をオススメします。
そして一歩踏み出せることを応援しています!一緒に頑張りましょう!

おわりに

最近ビジネス書を多く読んでいますが、どれも他人のオススメなので当たり率は高いです。あまり好みでない本でも、少なからず学びがあります。
中でもこの本は読んで良かったランキングで結構上位に入ります。『LIFE SHIFT』『7つの習慣』と並んでTOP3でしょうか。そのくらい良かったです。

次回は『起業のファイナンス』を読もうかなと思っていましたが、久しぶりに小説を読みたいので西加奈子『i』を読もうと思っています。
小説も最低週1冊は読みたいです。できれば2冊。
中公新書も気になっている本がたくさんあります。
でもまあ今は勉強の為の読書ムーブが来ているので、しばらくビジネス書メインになるだろうとは思います。

というわけで、今回も最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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