いろえんぴつ

日々学んだこと、感じたことを書きます

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最近の記事

#4_スイスの若手建築家の表現について

最近、時の流れが早く感じる。 みんな何かに追われていて、焦っている気がする。 それは建築にもいえる。 建築は資本としての側面と、空間としての側面がある。 近年、特に都心では資本性が暴走しており、いかに効率よく、お金を稼げる建物を建てるか。という事ばかりが重要視されている気がする。 スイス・ヴィジョンという展覧会に訪れた。 近年のスイスでは、色彩豊かな図面やコラージュ、精密で具象的な模型など、従来とは一線を画し、力強く新鮮さのある建築表現が生まれいる。 彼らの建築の表現

    • #3 ゲームと戦争と想像力

      今朝の新聞の一面を飾っていた 変わる戦場 まるで「ゲーム」 という言葉が脳裏に焼き付いた。 内容を要約すると以下の通りである。 ・米データ解析企業「パランティア・テクノロジーズ」はイスラエル軍と戦争を支援するための技術を提供することで合意した。 ・同社が開発しているAIシステムは 画面にウクライナ東部の地図が映されており、「標的」となるロシア軍部隊が青い枠で示されている。画面の地図の「標的」を選ぶと、AIが攻撃に使える戦闘機のリストを「標的までの時間」「燃料の残量」

      • #2 モノをつくるということ

        私には毎週の楽しみがある。 それはジャンプで「ONE PIECE」という漫画を読む事である。 面白いという事は、周知の事実ではあるが、 あるYouTubeで、ディズニーや世界遺産等、 あらゆる引用を用いて、一つの物語を構築していると仮説を立てている動画があった。 ふーん。 と思っていたが、ある時疑問に思った。 この仮説が事実だった場合、パクリ(盗作行為)にはならないのだろうか? いや、ならない。 では、その塩梅はどこなのだろうか? 私は建築の設計を生業としている。 建築を

        • #1「PARFECT DAYS」を目指して

          「枯れ木に花咲くに驚くより、生木に花咲くに驚け」という言葉が好きだ。 江戸時代の哲学者、三浦梅園の言葉で、 枯れた木に花が咲くと誰でも驚くが、生きている木に花が咲くことこそが、本来驚くべきことではないか。という意味である。 今の世界は多くの建築で成り立っている。 その建築ひとつひとつ、設計者、施工者、その他多くの人の何年もかけた努力と奇跡によって成り立っている。 そう思うと人類の歴史はものすごい。 私は心にゆとりを持つのが苦手だ。 すぐに視野が狭くなってしまい、目の前のこ

        #4_スイスの若手建築家の表現について