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男たちよ/臆するな/アイスを食え

昨日は、内科の受診日であった。
私は血圧の乱高下で、ここの先生を毎度困らせているのだが、まあ気にするな。
本題はそれではない。

この話は以前どなたかのコメント欄に書いたのだが、まあいいか。
その昔、サークルの男友達たちとカフェに入った。
皆がコーヒーをオーダーする中、私だけチョコレートパフェを頼んだ。
そうしたらば。
「あっ俺もやっぱりチョコレートパフェ」
「俺も」
と後に続き、結局みんなチョコレートパフェになった。
「おーうまいー」
「食べるの、子供の時以来ー」
などと言いながら、みんな幸せそうにチョコレートパフェを食べていた。
男たちだって、本当はパフェを食べたいのだ。
私も、あの時幸せな時間を過ごすことができた。

さて。
内科のお隣さんは、サーティーワン・アイスクリームである。
寄らずにおられようか。
昨日はハロウィンであったので、怪物系アイスをおいしく食べた。

ファンキー・フランケン(チョコ、ピスタチオ、キャラメルリボン)。

このサーティーワンには結構広い駐車場があるので、酷暑の間はタクシードライバーさんがよく来ていた。
みんなシングルコーンを手に、幸せな笑顔で車に戻っていく。
ああ、いい光景だなあ。

我が夫もアイスクリームは大好きだが、サーティーワンには絶対に入らない。
通りがかりに買って帰ろうと言っても、車さえ駐車場に入れてくれない。
夫的には、部下や取引先に見られたら、えらいこっちゃだからである。
本当は食べたいんだろうが食べたいんだろうがどうなんだっ。

そんなワケで、私は時折サーティーワンをお持ち帰りしている。
毎回ではない、それは甘やかし過ぎである。

レギュラーサイズ。

しかし、このままでは夫は絶対に手を出さない。
中の味がわからないからである(面倒やなー)。
それで持って帰ったら、油性ペンで蓋にアイスの味を書いておく。
(ラブポーション・サーティーワンなどとは、決して書いてはイケナイ)

今朝冷凍庫の中を見ると、アイスが1つ消えていた。
昨夜夫が、寝る前においしくいただいたらしい。
大変、よきことかなである。

あのあり得ない夏、本当はアイスを食べたい男はたくさんいた筈だ。
飲みたくもないアイスコーヒーを飲んで、嫁や子供がアイスを食べているのを、
喜ばしくも複雑な思いで眺めていたお父さんは、少なくない筈だ。

女たちよ、男たちがアイスを食べるのをからかってはいけない。
「女のくせに、アイスを食べるのか」と言う男を私は知らない。
自分たちが言われて哀しいから、彼らは決してそんなことを言わない。
自分が言われて嫌なことを人に言ってはならない。
アイスにジェンダーや年齢は不問である。
せめて暑い時期だけでも、男たちにアイスを勧めてあげて欲しい。

そして男たちよ。
臆せずアイスを食べて欲しい。
他の男や女たち、子供たちの揶揄に負けてはならない。
アイスを食す喜びを希求する権利は、当然あなた方にもあるのだ。
その自由を、決して手放してはならない。