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設計(者)プロポーザルをリ・デザインする#000:前口上

 ようこそ。そして、こんにちは。アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)の代表の岡本真(おかもと・まこと)と言います。主に図書館等の文化機関をプロデュースする仕事をしています。
 ですが、ここでは、図書館の話ではなく、「設計(者)プロポーザルをリ・デザインする」ことを記していきます。

 記し伝え広めていくのは、設計(者)プロポーザルについて「忘れてはいけないこと」と「覚えておきたいこと」です。つまり、「設計(者)プロポーザルをリ・デザインする」ための注意書きのようなものです。この注意書きは一義的には自分自身に向けられたものです。未来の自分への申し送りのようなものです。なぜなら私は設計(者)プロポーザルをつくることも生業の一つだからです。

 2009年にargを興して、かれこれ14年ほどですが、2018年以降、自治体が行う設計(者)プロポーザルを支援する業務にもあたってきました。これまで私自身が担当した(している)のは、1. 智頭町(鳥取県)、2. 黒部市(富山県)、3. 四万十町(高知県)、4. 佐川町(高知県)、5. 静岡県、6. 富谷市(宮城県)、7. 長与町(長崎県)です。

 こうした経験を重ねながら、都度都度でKPT(Keep, Problem, Try)を積み上げ、前回のまなびを次回に活かすことを心がけてきたつもりです。手前味噌ですが、回を重ねるごとに挑戦する設計者の方々には多少の手応えがあるプロポーザルができているのではないかと思っています。もちろん、まだまだ課題は多いですし、私の力量不足を感じることも少なくありません。私がデザインに関わったプロポーザルのあり方に不満をおもちの設計者の方も当然いらっしゃるでしょう。

 ご批判は謙虚に承りたいと思います。なぜなら、挑戦する設計者・建築士にとって設計(者)プロポーザルはその職能で生きていくうえで、極めて重要・重大な一コマだからです(参照:松村淳著『建築家として生きる』2021年、晃洋書房、同『建築家の解体』2022年、ちくま新書)。

 私もいまの仕事に携わること14年。この間、プロデュースしてきた図書館等の公共施設も10を超えました。この過程で実に多種多様な設計者・建築士と協働してきました。また一緒にさまざまな設計(者)プロポーザルに挑んでもきています。その来歴を振り返ると、やはりプロポーザルを行うのであれば、そのプロポーザルは透明性に満ちたフェアなものでなければいけないと痛切に感じます。透明でフェアであることは、プロポーザルの最低限の絶対条件です。

 この最低限の絶対条件をこれからの時代の当たり前にしていくには、私一人、あるいは弊社単体の努力だけではおよそ足りません。ですから、私が機会を積み重ねるなかで気づいたことを広く開かれた場に記していきます。まさに透明性を担保するささやかな試みでもありますね。扱う話題と文量はその都度なりゆきです。書く頻度もなりゆきです。ですが、確実に書き記し、次の試みへの第一歩にしたいと思います。

追記:
なお、公共的建築の設計者選定プロポーザルをリ・デザインするChief Proposal Officer (CPO) としての業務を推進していきたいと思っています。お考えの自治体等、一度ご相談ください。

ないしは、mokamoto@arg-corp.jpまでご連絡ください。

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