学校法人アジア学院

「食といのち」そして平和を築く、栃木県那須塩原市にある世界中の人々のための小さな学校で…

学校法人アジア学院

「食といのち」そして平和を築く、栃木県那須塩原市にある世界中の人々のための小さな学校です。 https://ari-edu.org/ スタッフ、学生、ボランティア、その時々いろんな人が書き手になっています。

最近の記事

【小さな積み重ねと大きな変化】山羊の世話を通して

アジア学院では「フードライフワーク」という時間が朝と夕方に1時間ずつあります。その時間は学生たちは4つのグループに分かれ、それぞれのグループの中でもさらに「Crop&vegetable(農作業)」「Livestock(家畜)」 「FEAST(調理)」の3つに分かれて、各自の作業に取り組みます。今回は、Livestockについて紹介させていただきます。 Livestockは日本語で家畜という意味で、Livestockの担当の人は家畜の世話をフードライフワークの時間に行います。

    • 【サーバントリーダーシップとは?】「聞くこと」の大切さ

      サーバントリーダーは、人々に仕え、人々の成功を助ける人です。 サーバントリーダーシップとは、「サーバント」と「リーダー」という二つの言葉を組み合わせたものです。サーバントとは召し使いや使用人、おもに日常的な仕事をしていた人たちを指します。 私はアジア学院で学ぶ以前から、所属する教会でリーダーをしていました。イエスキリストの人生にもサーバントリーダーの姿を見ることができます。人々に仕えられるリーダーであるか、または人々に仕えるリーダーであるか。サーバントリーダーシップの特徴

      • 【農村指導者研修プログラム】アジア学院における9か月の学び

        アジア学院では約2年分の学びが9か月という短期間に凝縮されています。 ここでは学生たちは「パティシパント(=参加者)」と呼ばれ、この9か月の間共に生活し学びを続けます。 2022年度もパンデミックによる様々な困難がある中、多くのスタッフの継続的な努力やサポートを通して、アジア、アフリカ、中南米のコミュニティや農村のリーダーたちと日本人学生を含めた計32名の仲間と共に研修が始まっています。 アジア学院の学びは大きく、サーバントリーダシップ(仕える指導者)、フードライフ*、学び

        • 【食料自給率95%の学校】-Sustainable Table-アジア学院の食卓

          FEASTって?〜What is FEAST〜 アジア学院の食育の一環として、コミュニティメンバー全員(学生、研究科生、スタッフ、ボランティア)が参加する食事作りのアクティビティのことを、アジア学院ではFEAST(フィースト)と呼んでいます。FEASTは"Food, Education and Sustainable Table"の略で、食料自給率95%のアジア学院にとってなくてはならない言葉です。 また、みんなの日々の活力の源となっています。 アジア学院では、毎日の朝

        【小さな積み重ねと大きな変化】山羊の世話を通して

          アジア学院の有機米づくり〜種籾から田植えまで〜

          一日3食、毎日お米を食べるアジア学院。 田植えは一年の中でも一番大切な日といっていいほど、特別な日。 そんなアジア学院の有機米づくりについて、現在アジア学院の研究科生として有機農業を学んでいる岡田英里さんにシリーズで記事を書いていただきました。今回はその第一回「~種籾選びから田植えまで~」です。 種籾選び(塩水選) 健康なお米の苗を育てるためには、まずはいい”種籾”選びから。 そんな種籾を選ぶ方法として、アジア学院では塩水選(えんすいせん)という手法を用いています。 塩

          アジア学院の有機米づくり〜種籾から田植えまで〜

          【私は、多様性が好き。】アジア学院スタッフ・眞木メレディス

          初めまして。アジア学院の共同体生活コーディネーターのミミです。 神に創造された人間の一人。孫であり、娘であり、姉妹であり、叔母であり、妻であり、仲間であり、友であり、他人である。 名前は、一応メレディス。ミドルネームを入れてメレディス・アン。ところが、赤ちゃんの時から「ミミ」と呼ばれている。 そこでWhat’s your name?と聞かれたら少し戸惑う。 呼び名で答えるべきか、本名で答えるべきか、フルネームで答えるべきか。結婚をして名字が「ホフマン」から「眞木」に変わっ

          【私は、多様性が好き。】アジア学院スタッフ・眞木メレディス

          【小さな循環をつくる】自然栽培米農家『禾 / kokumono』/近藤亮一さん

          アジア学院の2015年度長期ボランティアの近藤亮一さん。現在は家族で岡山県に暮らし、自然栽培米農家を営んでいらっしゃいます。そんな近藤さんに、アジア学院で長期ボランティアとして過ごした経験が現在にどう繋がっているのか、その想いを聞かせていただきました。(この記事は2020年に書かれました) 2015年度ボランティアの近藤亮一と申します。アジア学院で1年間を過ごしてから、同年度の日本人学生だった温子さんと一緒に広島の小さな農村に移住しました。在学中に出会った講師のスティーブン

          【小さな循環をつくる】自然栽培米農家『禾 / kokumono』/近藤亮一さん

          50回目の田植えの日

          アジア学院の一年の中で最も大切な日のひとつ、田植えの日。 毎日食堂で食べるお米は、これまで代々アジア学院の学生・スタッフ・ボランティアのみんなが植え、育てたものです。 今年は創立から記念すべき50回目の田植えの日。 そんなお祝いの気持ちも込めて、田んぼに行く前から大盛り上がりの学生たち。 まずは田んぼの前で田植えの前に歌とお祈り。 代々受け継がれてきた自然に感謝します。 そして待ちに待った、田植えスタート! 田んぼの中に足を踏み入れると、柔らかくて、何とも言えない気持ち

          50回目の田植えの日

          【世界14ヵ国の農村から学生たちが入学】2022年度アジア学院学生

          1973年の創立以来、毎年世界中の国々の農村地域から約30名前後の学生を迎えてきたアジア学院。しかし、2020年初めに新型コロナウイルスが全世界でまん延し始めたことをきっかけに、2020年度・2021年度のアジア学院の学生たちは、来日を果たせなかった学生が多くいました。 そして迎えた2022年度、徐々に入国制限が緩和され続々と学生たちの来日が叶い、13カ国から28名の学生がキャンパスに揃いました。(5月30日時点) 中には、入学を2年待ち続けた学生も。 そんな学生たちの入学

          【世界14ヵ国の農村から学生たちが入学】2022年度アジア学院学生

          中米・グアテマラから有機農業を学びに日本へ【アジア学院2022年度学生紹介】

          世界中から学生たちが集うアジア学院。今年は創立以来受け入れ初となる中米・グアテマラから2人の学生が入学しました。26時間かかった日本までの長い旅路、そしてアジア学院に来た理由とは? 入学して約1か月になる、マルティータとエステルに聞いてみました。 ー自己紹介をお願いします。 マルティータとエステルです。共に現地の団体であるCEPAC(Conferencia de Iglesias Evangelicas de Guatemala)で活動しており、農業指導や教会学校で子ども

          中米・グアテマラから有機農業を学びに日本へ【アジア学院2022年度学生紹介】

          【日本の農村で有機農業をはじめて】アジア学院2009年度卒業生・小山萌愛さん

          わたしの地域と農業 現在、私は三重県伊賀市の中山間地域である種生(たなお)というところで、夫と共に農業を基盤に暮らしている。戸数は80軒、人口は200人未満、65歳以上が半数以上の地域であり、人口減少に伴い、日本の他の農村にも見られるような色んな課題があるが、地域の人や自然に支えられながら、楽しく暮らしている。私も夫も大阪のベットタウンで生まれ育った。 私はアジア学院で有機農業とリーダーシップの経験を得て、夫は全国の様々な農家を回り、“日本一厳しい有機農家”で知られる帰

          【日本の農村で有機農業をはじめて】アジア学院2009年度卒業生・小山萌愛さん

          籾殻くん炭をつくりました!

          今日の学生たちの授業は「籾殻くん炭」作り。 お米の籾殻を炭焼きし、畑で使います。 まずは火をつけた上に煙突をかぶせ、 その周りに籾殻の山をつくります。 あとはひたすら、待つのみ。 この日は午前11時頃から火をつけ始めました。 そして午後5時頃、完成! 水をかけて、一気に冷まします。 完成した籾殻くん炭は、畑に野菜の苗を定植するときに一緒に土と混ぜると太陽光を吸収し、土を保温してくれます。 身の回りにあるものを活用して行う有機農業の技術に学生たちも興味津々でした。

          籾殻くん炭をつくりました!