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【食料自給率95%の学校】-Sustainable Table-アジア学院の食卓

FEASTって?〜What is FEAST〜

アジア学院の食育の一環として、コミュニティメンバー全員(学生、研究科生、スタッフ、ボランティア)が参加する食事作りのアクティビティのことを、アジア学院ではFEAST(フィースト)と呼んでいます。FEASTは"Food, Education and Sustainable Table"の略で、食料自給率95%のアジア学院にとってなくてはならない言葉です。
また、みんなの日々の活力の源となっています。

 
アジア学院では、毎日の朝と夕方の1時間程度、
「フードライフワーク」 と呼ばれる作業の時間を持っています。
Crops & Vegetables(畑)Livestock(家畜)FEAST(キッチン)
3つのチームにわかれて作業します。

FEASTにも、学生は交代制で参加し、数名のスタッフ・ボランティアと共に約1時間半かけて食堂で提供される朝食・夕食を作ります。
食堂で食べる人数も日によりますが、多い時だと一回に50人分を4〜5名で作ることもあります。

みんなで協力して食事作り
ご飯はビュッフェ形式で提供される
食堂の円卓でみんな一緒にいただきます。

〜わたしの考えるFEASTの”三つの柱”〜

アジア学院の3つの柱は
・フードライフ
・サーバントリーダーシップ
・学びのコミュニティ

ですが、わたしなりにFEASTの三つの柱を考えてみました。
 
1. *教育*
Learning by Doing(実践による学習)を掲げているアジア学院では、生活の24時間すべての活動が学びになっています。またそれぞれの活動はどこかの部分で繋がっていて、例えば、タイムマネジメント、チームワークなどはFEAST以外の活動でも活かすことができます。
またリーダーシップの取り方を学べたり、人間関係の構築にもつながっています。
 
2. *持続可能*
約95%の食料をアジア学院の畑と家畜から得ています。
余ったものも次の食事で提供したり、リメイクしたりすることもフードロスの削減に繋がっていると思います。
 
3. *文化*
世界中の様々なエスニック料理を毎日食べることができます。国際色豊かな食事、背景の異なる人たちと共に作業することで日々新たな発見があります。

YOU ARE WHAT YOU EAT(身土不二)

私たちが食べるものは私たち自身です。食べ物は、私たちの生活の基盤となる最も重要なものです。『身土不二』という言葉にあるように、私たちの体と食べ物は切っても切り離せない関係にあります。何を食べるか、何を口にするか、またそれを知ることは私たちにとって大切なことだと思います。
 
小学校、中学校と給食で育ってきた私にとって、学校にいながら食事作りにも参加するというのは驚きでした。今まで学生は学業に専念するという考えにとらわれていて、料理は専ら親に頼んできたのですが、ここにきて食べることは生きていくうえでなくてはならない大切なものだと思うようになりました。
 
また、アジア学院にきて料理の概念が変わりました。
あるスタッフの人にいわれた言葉で、
「とにかく安全に食べれる物であればなんでも大丈夫」
というものが印象に残っています。料理の経験があまりなく自信がなかったわたしですが、その言葉に救われました。
 
これからも日々の活動を通してたくさんの考え方を吸収していきたいと思います。

(文・中島のぞみ/2022年度学生)


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