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大切な思い出は、服が思い出させてくれる ~思い出いっぱいのクローゼット~

今日、何気なく着ている服
いつ買った服か覚えていますか?
どんな思いを抱きながら買った服か覚えていますか?

お店で一目惚れした
初めてのデートのために買った
大切な人からの贈り物

購入したときに、何か思い出がある服は
そでを通すたびにその思い出がよみがえってきます。

わたしはオシャレが好きです。

バーゲンでは安い服を大量に買い、流行が過ぎたら捨てる
そんな日々を送っていました。

あるとき、フェアトレードに出会って考えが変わりました。

もう、安いモノを大量に消費することは
やめよう!

モノをつくっている生産者のひとたちは
毎日、長時間働いているにもかかわらず安い賃金しかもらえません
さらに、その環境は劣悪。

わたしは、このひとたちの現状を知らずに
自分だけオシャレを楽しんでいたのか、、、

それからは、高くても質のいい服を買う
デザインも長く着られるモノかしっかり考える

10年先でも着れるのか?
デザインが年齢に合わなくなったら、他の方法で使用することはできるか?

服だけでなくアクセサリーでも同じことを考えます。

安いリングやピアスを買うのではなく
多少高くても本物をみにつける

私の判断基準は
「流行」ではなく「ずっと好きでいられるか」で選ぶ

この基準で服を選ぶとその服ひとつひとつの思い出を思い出すことができます

この服は「10年後も着れる服」というテーマで買ってもらった誕生日プレゼント
将来、この服を着て夢を叶えるところを想像して購入した

この服は亡くなったおじいちゃんの形見のコート
この服は自信を持ちたい時、寂しい時にそでを通す
おじいちゃんがそばにいてくれるような、そんな気分になれるコート

このリングは転職活動の辛かった時に
大切な人の支えを感じることができた、大切な思い出が詰まったリング
今ではおまもりのようなもの
ブランド名が “subakamana”
ネパールの言葉で “大切な人の幸せを願うために使われる言葉”

このスカートは転職して初めてお客さんにオススメして購入してもらったもの
オススメするにつれて自分も欲しくなった

このネックレスは20歳になった時に両親からもらった大切な贈り物
わたしが生まれたときに買ったみたいで
20歳の誕生日にもらったから、包み紙も年期が入ってて
嬉しくて幸せで号泣したな~

わたしは持っている服のストーリーを語ることができます。

(Instagramでは大切な服との思い出を語っています。#loveclotheslast 
Instagram アカウント ft_lady)

わたしは我慢せずにオシャレを楽しみたい
だから、「買わない」選択肢ではなく、「服と服の思い出を大切にする」という選択をしました

さて、ここまでは服を大切に長く着たいというお話。

そして、わたしがもう一つ大切にしていること

「生産者も幸せになれるフェアトレードで
生産された服を買うこと」

その服誰が作ったか知っていますか?
その服には何が含まれているか知っていますか?
その服ができあがるまでを考えたことはありますか?

ファッションは華やかな世界です

そんな、華やかな世界の裏で苦しんでいる人たちがいるんです。

これは、Fashion RevolutionのYouTube
ドイツの町中に「たった2ユーロ(300円程度)で買えるTシャツ」の自動販売機を設置した実験
お金を投入すると、劣悪な環境で低賃金で働かされている生産者たちの映像が映し出されます
そして、最後に問われます。

「それでも、あなたはまだこのTシャツが欲しいですか?」

BUY?  or  DONATE?

People care when they know.
多くの人は事実を知ることで行動を起こす。

多くの人が取る最後の選択に心が動かされます。

今から8年前。2013年4月24日
バングラデシュの首都ダッカ近郊にある
「ラナ・プラザ」ビルが崩壊し
死者1,138名行方不明者約500名負傷者2,500名以上の事故が起こりました。
これは、天災でも自然災害でもなく労働災害人災です。
原因は耐震性を無視した違法な増築を重ねたこと
事故の前日も建物内にはヒビが入っており生産者の多くが危険を訴えたが
管理者に逆らえば仕事が無くなってしまう恐怖心から労働を続けたところビルが崩壊。

この「ラナ・プラザ」ビルでは大手ファストファッションのブランドの服も多く作られており
安全管理や働き手の人権について改め直す考えがでてきました。
アパレル業界のファッションのあり方を考える事件となりました。

People care when they know.
多くの人は事実を知ることで行動を起こす。

まさに、この通りですね。

そして、2014年から毎年4月24日「Fashion Revolution Day」として
世界各地でイベントが行われています。
さらに、2016年からは「Fashion Revolution Week」として
多くのイベントやSNSでの呼びかけが行われています。

今年の「Fashion Revolution Week」
4/19~4/25

Fashion Revolution Japanでは、SNSで使用できるツールを簡単にダウンロードできるようになっています。

Fashion Revolution Japan HP 
https://www.fashionrevolution.org/asia/japan/

わたしたちにできること

•持っている服が出来上がるまでの過程
 考えてみる
服のストーリーに関心を持つ
•生産者の顔が見えるフェアトレードの服を
  買ってみる
•服を購入するときに流行よりも長く着れるか 
 を考えて購入する
•SNSツールを使ってアパレル会社に問いかけ
 てみる
Who made my clothes?    私の服は誰が作っているの?
What in my clothes?   私の服には何が含まれているの?

これまでも多くの人の呼びかけで、アパレル業界は変わりつつあります
ひとりひとりの力は小さいかもしれない
ですが、Fashion Revolution世界的なムーブメントです
世界の多くの人たちがこれまでもこれからも声を上げ続けています

わたしは、1着1着を大切にする考え方に変えたことで
より、オシャレが楽しくなりました。

その結果、わたしのクローゼットには多くの思い出がつまっています。

一年に一度くらい、誰がこの服を作っているのか?
考える時間を作りませんか?

一人一人の行動が世界を変えます。

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