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「デザインする毎日が楽しい」 リスキリングで夢を叶えたデザイナーの挑戦

UIUXデザイナーのHidemi. Sさんは、インフラエンジニアとして活躍した後、デザイナーへ転身した経歴の持ち主です。デザイナーになるまでの道のりと仕事のやりがい、これから目指すものについてインタビューしました。

今までのキャリアを教えてください

ARIに入社して9年になります。第二新卒として入社し、インフラエンジニアとして3年間働いていました。インフラエンジニアの仕事をしながらも、デザインを勉強したい、デザイナーになりたいという気持ちが強くなり、ジョブチェンジしました。
現在は、システム系のUIやWEBデザインを主に行っており、時々ディレクションもしています。また、情報設計からワイヤー・デザインの作成、時々コーディング作業も担当したりと、幅広く制作業務に携わっています。

ARIに入社したきっかけ・決め手を教えてください。

面接を進めていくなかで、社員の皆さんや社長の人柄に触れ、働きやすそうと思ったことが決め手です。人事担当者はフランクな人が多くて、会社の雰囲気が自分に合っているなと感じました。

インフラエンジニアからデザイナーへ転身された経緯を教えてください

ARI へ入社前に、デザイナーを目指してアシスタントのアルバイトをしていたことがあったのですが、デザインスキルに自信がなく、デザインの学校を出ていないことにもコンプレックスを感じて、デザイナーへの道をあきらめたんです。
デザインでなくても手を動かしたり、何かを生み出す仕事がしたいと思い、エンジニアを志望してARIに入社しました。入社してから、エンジニアとして、技術を突き詰めるのも楽しかったのですが、どうしてもデザイナ−になる夢をあきらめきれない自分がいて(笑)
仕事を続けていくためには、本当に自分が心の底から好きだと思うことをしたい、一度は道をあきらめた、デザイナーとして仕事をしたい。という気持ちが次第に強くなっていきました。

そしていろいろ悩んだ結果、デザイナーになるため学校に通うので退職したいと、会社へ相談したところ、部門異動の提案をもらえたんです。
制作部門がデザイン制作のリソースが足りず困っていると聞き、早速異動を願い出ました。時短勤務の許可も得て、学校へ通いながら制作の仕事に携わるようになりました。

仕事と学校の両立は大変だと思うのですが、どのような生活を送っていましたか?

10時から17時で勤務し、業務後に週5でデザインの学校へ通う生活を2年間続けました。学校の専攻はグラフィックデザイン科で、フォントの使い方などデザインを基礎から学んでいました。
毎日、目の前のタスクをこなすのに必死で、仕事と勉強以外の記憶がほとんど無いですね(笑)業務時間内になんとか仕事を終わらせて、学校へという感じで。

仕事と学校を両立することについて、周りのみなさんが理解し応援してくださったのが本当にありがたかったです。業務時間内に仕事が終わらない時は、チームの皆さんのサポートに支えられました。学校の課題の期限が迫ったときは、休みをもらうこともありました。卒業する際は、卒展にも来てくれました。当時を思い返すと感謝の気持ちでいっぱいになります。

仕事のやりがいや達成感を感じる時はどんな時ですか

自分は情報設計が得意で、こんがらがっているものを紐解いていくような作業をしている時が特にやりがいがあり楽しいです。
デザインは、答えがなく案件によって求められるものが異なります。そこが難しくもあり面白いところなのだと思っていますし、いつも楽しくやりがいを持ってデザインの仕事をしています。仕事で辛いと思ったことはあまりないです。

お客様自身、どんなデザインが適しているのか分からないなかで、解決したい本質はどこにあるのか。それを探りながらデザインを作りあげること、試行錯誤することがやりがいになっていますね。

達成感は、お客様に使いやすいデザインになったと喜んでもらえた時や、そういう設計の仕方があったんだ!と良い意味でお客様に驚かれる時に感じます。
自分が作ったデザインをエンジニアが作成して実際に動くのを見た時も、達成感があり嬉しい瞬間です。

人間中心設計(HCD)の資格を取とうと思ったのはなぜですか?

人間中心設計(HCD)は、商品やシステム開発における人間中心設計プロセスを実践できる専門家を認定する試験です。
試験は2種類あって、「専門家」と「スペシャリスト」があるのですが、私は2年前に、「HCD-Net認定 人間中心設計スペシャリスト」を受験しました。

受験をしようと思ったのは、デザイナーとしての能力を客観的に見た時にどれくらい世間に通用するものか、試したかったからです。
試験は問題を解く形式のものではなく、今まで経験したプロジェクトがコンピタンス*を満たしているかをシートに記入していく形式のものでした。試験対策として、HCDの開催する説明会をよく聞き、コンピタンスに沿う記述ができるように意識しました。問いに対して忠実に答えるというのが、案外簡単なようで難しくて。抽象的にならず言語化することの大切さを学びましたし、文章力も鍛えられたと思います。
チャンスがあれば次のステップとして、「専門家」の資格も受験したいと考えています。

* コンピタンス:人間中心設計(HCD)のプロセスを実践するために必要となる能力・技能・知識のこと。

HCD専門資格コンピタンスマップ(2023年度)より

今後の展望について教えてください。

ビジネスへの知見を深めて、コンサルティングができるデザイナーになりたいです。
デザイナーとしてのスキルを磨きつつ「何をやるのか」「なぜやるのか」など、上流のところからプロジェクトに関わっていきたいと考えています。

さらにエンジニアの経験も生かすことで、ビジネスと開発に理解のあるデザイナーに成長できますし、エンジニアとコンサルタントの架け橋として活躍していきたいです。

〜これから共に働く仲間へ〜

「やりたいことをやらせてもらえる」懐の深い会社だなと思います。
自分のやりたいことを周りに伝えていくことで、希望する道へ進める環境にあるのではないでしょうか。

私自身、デザイナーになりたいことを周りに伝えることで、仕事と学業を両立できる環境を手に入れました。そして、デザイン部門がまだない時期からデザイナーとしてのキャリアを始めることができました。
そして現在も、デザインにおいて「やりたいことをやらせてもらえる」という環境のもと日々仕事をしています。

私が所属するUIUXの部門 の人たちは、穏やかな人が多く、和気藹々とした雰囲気です。
やりがいを持って仕事に取り組める環境で、一緒にお仕事をしませんか?

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