アジアカップV逸は吉兆?その訳は?

2011年以来のアジア制覇を目指した日本だったが、準々決勝でイランに敗戦、タイトル奪還は2027年のサウジアラビア大会に持ち越しとなり、アジアの覇権を失う期間は16年となった。
だが、このV逸はW杯本大会に向けては吉兆の可能性もある。
実は、日本はアジアを制した後に開催されたW杯で勝てていないジンクスがある
さらに、アジアカップ優勝国を見ると上記のジンクスが伝染している。

日本のアジアカップ結果とW杯本大会の成績

92(オフト):優勝→アジア最終予選敗退(ドーハの悲劇)
96(加茂、岡田):ベスト8→グループリーグ敗退(0勝0分3敗)
00(トルシエ):優勝→ラウンド16敗退(2勝1分1敗)
04(ジーコ):優勝→グループリーグ敗退(0勝1分2敗)
07(オシム、岡田):4位→ラウンド16敗退(2勝1分1敗)
11(ザッケローニ):優勝→グループリーグ敗退(0勝1分2敗)
15(アギーレ、ハリル、西野):ベスト8→ラウンド16敗退(1勝1分2敗)
19(森保):準優勝→ラウンド16敗退(2勝1分1敗)
23(森保):ベスト8→???

日本は92年(オフト)、00年(トルシエ)、04年(ジーコ)、11年(ザッケローニ)の4回優勝しているが、トルシエジャパンを除き本大会で1勝も挙げられていないうえ、オフトジャパンではアジア予選敗退で姿を消している。
逆に、アジア制覇を逃した4回を見ると、W杯初出場した98年のフランス大会を除き毎回1勝以上はしている。

アジアカップ優勝国のW杯本大会成績

56(香港):韓国(予選エントリー拒否され、不参加)
60(韓国):韓国(大陸間プレーオフ敗退)
64(イスラエル):イスラエル(欧州予選敗退)
68(イラン):イラン(不参加) ※ここまではリーグ戦方式
72(タイ):イラン(アジア1次予選ゾーンB決勝敗退)
76(イラン):イラン(グループリーグ敗退・0勝1分2敗)
80(クウェート):クウェート(グループリーグ敗退・0勝1分2敗)
84(シンガポール):サウジアラビア(アジア1次予選敗退)
88(カタール):サウジアラビア(アジア最終予選敗退)
92(広島):日本(アジア最終予選敗退)
96(UAE):サウジアラビア(グループリーグ敗退・0勝1分2敗)
00(レバノン):日本(ラウンド16敗退・2勝1分1敗)
04(中国):日本(グループリーグ敗退・0勝1分2敗)
07(東南アジア4カ国):イラク(アジア3次予選敗退)
11(カタール):日本(グループリーグ敗退・0勝1分2敗)
15(豪州):オーストラリア(グループリーグ敗退・0勝1分2敗)
19(UAE):カタール(グループリーグ敗退・0勝0分3敗)
23(カタール):カタール(???)

決勝トーナメント進出:1
グループリーグ敗退:7
予選敗退、不参加:9

92年大会以降の優勝国を見ると、W杯本大会で1勝以上挙げたのは00年優勝したトルシエ監督が指揮した日本のみ
92年優勝の日本や07年優勝のイラクはアジア予選で姿を消している。
さらに、第1回から遡っても多くのチームが予選を勝ち抜けておらず、行ったとしても1勝も出来ないまま大会を去っているというアジアサッカーの課題が見える。
当然、当時と今のアジアカップやワールドカップは大会の規模や出場枠が異なるため一概に比較する事は出来ないが、それにしても酷い有り様である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?